《初歩魔術：似非魔術》の異能をもつ者なら誰でも、以下の呪文の発動を試みられる。
それらは、もっとも一般的な似非魔術の呪文である。
ただし、似非魔術師は誰もが自己流であるために、他にも独自の呪文が多数存在する。
GMの許可があればオリジナルの呪文を作ることもできるだろう。
混沌ダイス
似非魔術師は安全に呪文を発動する術が確立していない。
そのため呪文の発動の際にダミーダイスを1個余分に振ることで、ティーンチの呪いが起こる確率をふやさなければならない。
また、混沌の力が強く影響する場所(混沌の荒れ野、ワープストーンの近く 等)において、GMは呪文の発動ロールに1個(最大で4個)のダミーダイスを振らせる。
このダミーダイスの目は発動値には影響しないが、ティーンチの呪いの判定にのみ使用する。
雨からの防御；Protection from Rain
発動値:3
発動時間：全アクション
具材：摘みたての葉1枚(+1)
この呪文は、術者を雨やその他の降水から守ってくれる。
猛烈な土砂降りのなかでも、術者自身とその持ち物は、完全に乾いたままでいられる。
この呪文は1時間有効だが、望むならそれより前に終わらせてもよい。
魔法の炎；Magic Flame
発動値：3
発動時間：半アクション
具材：火打ち石(+1)
術者は、手の平のうえ青みがかった炎を出現させられる。
炎は、術者が手の平をひらいている限りか、他の呪文を発動するまで燃えつづける（どちらか早いほうまで)。
炎はあまりにも小さいため、戦闕ではなんらダメージを与えないが、ろうそく程度の明りにはなり、たいまつや藁といった可燃性
物質に火をつけるのにも使える。
一陣の風；Gust
発動値：4
発動時間：半アクション
具材:鳥の羽乇1本（+1)
術者が手をふることで、ちょっとした風があたりを吹き抜ける。
ろうそくを吹き消したり紙をまき散らしたりするのに充分な風だが、ある程度の重さがあるものを動かせるほどではない。
亡霊の足路；Ghost Step
発動値：4
発動時間：1全アクション+1半アクション
具材：一つまみの砂(+1)
術者は、どんな地形を歩いてきたにせよ、過去1時間にわたって一切足跡を残さない。
そのため〈足跡追跡〉を試みる者は例外なく-30%のペナルティをこうむる。
不運；III Fortune
発動値：5
発動時間：1全アクション+1半アクション
具材:犠牲者を模したぞんざいな人形(+1)
術者は、あるアイテムに魔法をかけて、所有者が悪運に取りつかれるように仕向けられる。
この呪文を発動するには、そのアイテムに手を触れることができなくてはならない（誰かが携帯しているアイテムであれば、接触呪文についてのル一ルも適用される)。
以後24時間にわたって、呪われたアイテムを持っている者は、術者の【魔力点】と同数のペナルティを、あらゆるテストに際してこうむる。
1人のキャラクタ一が、一度に複数の「不運」の対象になることはない。
驚愕；Shock
発動値：6
発動時間：半アクション
具材：小さなビン(+1)
術者が手を触れたことにより、1人の相手は【意志力】テストを行い、失敗すれば術者の【魔力点】と同数のラウンドにわたって、気絶状態となる。
この呪文は、接触呪文である。
コメント