ス卜リガニー:Strigany

ス卜リガニー:Strigany

人間の帝国であったストリゴスの民はヴァンパイアを神と崇めていた。
しかし、そのアンデッドの神々はグリーンスキンの殺戮の力から彼らを救うことができなかった。
わずかに逃げ延びた者たちが北のオールド・ワールドによろめきたどり着いた時、打ちひしがれた彼らは人間の他部族から嫌悪感でもって迎えられた。
しかし、彼らには戻れる場所などどこにもなかった。
以来、彼らは彷徨いつづけ、今ではストリガニーと自称するようになり、幾多の世紀が過ぎ去るうちにあの血塗られたストリゴス帝国のことが民族の記憶から消え去ったのにも関わらず、昔と変わらず、忌み嫌われている。
幌馬車を連ねて陸地を彷徨う根無し草の同胞を鏡で映したかのごとく、ストリガニーは小舟で固まってライク河沿いに転々と移動しては、その先々で迫害されている。
みすぼらしいその舟の群れはたびたび文明から遠く離れた場所を停泊地にえらぶ。
そこで彼らは通りがかった河の民の迷信を食い物にして、少しでも金銭にありつこうとお守りを売りつける。
彼らは絶望に駆られた民であり、太古のヴァンパイア王がいつの日にか再来してこの哀れな生活から救ってくれるという半ば忘れ去られた伝説にすがりつくこともままある。
かくも退歩的な彼らの信仰が部外者にも知られるようになったこともあり、いまだにヴァンイア崇拝を続けていることが、過去を断ち切ろうとするストリガニーにとっての足かせとなっている。
なお悪いことに、そのせいで部外者による迫害がいつまでも続くことになるのである。

地域で何か事件が起これば、明白な容疑者がいない限りは、ただちにストリガニーに非難の矛先が向けられ、仕事熱心すぎる魔狩人たちは、彼らが朽ちかけた平底舟に病みくずれたアンデッドを乗せて運んでいるという告発に過剰な熱意を燃やすことになる。
ストリガニーたちの潔白が証明される頃には、彼らの小舟の群れは喫水線まで炎で包まれているのである。

ストリガニーの平底舟
ストリガニ-は横帆式の平底舟と川舟に住んでいる。
彼らの舟は大抵はみすぼらしく、古いため、通常のものより【頑健力】ボーナスが1少
なく、【耐久力】は半分である。

 

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