薬草採り Herb Gatherer

薄暗い森の中で一人の少女というには大人びていて、女性というには少し幼いダナが背負い籠を背負い、ハーブ採集をしている。
貧しい寒村で生活する彼女は幼い頃から、薬や食料、香料などになるハーブを祖母に教わり、それらを採集することで、家計を助けている。
しかし、ダナはこの森で去年、師匠とも呼べる存在の祖母を亡くした。
祖母は常々、大きな洞のある大木の先に入ってはならないとダナに注意をしていたのだが、見える位置においしいキノコを見つけた祖母はキノコを採取するためにほんの1、2歩大木の先へと踏み込み、キノコに手を伸ばした瞬間、巨大な熊に命を攫われてしまった。
しばらくの間は、恐ろしくて森に近づけなかったが、家計を助けるためには豊富な種類のハーブが採れるあの森に行くしかなかった。
少女もそろそろ年頃になり、こんな危険な仕事の毎日から脱却するには、どうすればいいかを考えるようになっていた。
村の男たちもダナにあまい言葉で言い寄って来るが、村の男を相手にしてもこの生活からの脱却は難しい……。
そんなことを考えながら、ぼんやりとハーブ採集をしているダナの背負い籠には、村外れにすむ魔女が言っていた「惚れ薬」の材料となるハーブばかりが、貯め込まれていた。

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