尋問者 Iiterrogator

薄暗い地下牢の中で一人の老婆が椅子に括り付けられ、憔悴している。
シェーンバウムはこの老婆を捕まえるのになんの苦労もいらなかった。
なぜなら彼の生まれ故郷の寒村で、村人たちに知恵者として尊敬を集めていた老婆だからだ。

彼女は時折、不思議な薬やおまじないを使って村人の力になっていた。
そしてあるとき、村の若い女性がこの老婆に頼んで作ってもらった惚れ薬で、領主の息子と結ばれた。
恋に恋する年頃の彼の妹をはじめ、村の娘たちはこの老婆に薬の作り方を教わろうと弟子のように通い詰め、身の回りの世話をよくしていた。
ある日、魔女の噂を聞きつけた賞金稼ぎがこの老婆を突き止めるが、老婆をはじめ村娘たちは拘束される。

老婆と娘たちは裁判にかけられた。
シェーンバウムは妹を助けようと牢屋に忍び込んだが捕まり、情状酌量で解放されたが、村には居れなくなった。
老婆は妻の進言を受けた領主の計らいによって助かったが、村娘たちは一人も帰ってはこなかった……もちろん彼の妹もだ。
村を追放され放浪していたシェーンバウムにシグマー教は門を開き、魔女こそが諸悪の根源であることを彼は理解した。
そして、魔女を根絶やしにするため、彼は決意を固めたのだった。

シグマー神殿の地下牢から、今夜もまた悲鳴が聞こえる。

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