法学生 Student Lawyer

帝立大学の法学生としてはベテラン弁護士先生の華麗な弁護を勉強しておかなくてはならない。
正義感に燃える法学生デンゼルは、魔女裁判が開かれるというので傍聴に来ていた。

シグマー教団の異端審問官は、「村で如何わしい惚れ薬を作っては村娘たちに捌いていた」として老婆を魔女だとして、裁きにかける手続きを進めていたのだが、村を治める領主の雇った敏腕弁護士ヴィーラント・レヒナーは、「老婆は魔女ではなく薬剤師であり、これまで村人たちの出産や悩み事をよく聞き、村に貢献していた人物だ。一方で、この老婆をそそのかして惚れ薬なるいんちき薬を作らせた4人の村娘たちこそ、村の風紀を乱す淫乱破廉恥な魔女予備軍であり、すでに魔女としての資質が開花していないかどうかテストを要求する」と主張した。

裁判の中で老婆は、年頃の村娘たちにはこういう恋に恋焦がれる時期があるのだと村娘たちを弁護したが聞き入れられず、判事の判決は4人の村娘たちが魔女かどうかをテストし、魔女ではなければ無罪とするというものであった。

判決が終わり、老婆は肩を落としたまま俯き、ロープで手を縛られたまま退廷していく娘たちを見て、泣き崩れる村娘たちの親たちの嗚咽が部屋中に響き渡る。
そんな情景の横では、領主とガッチリと握手を交わすヴィーラント・レヒナー弁護士の姿が対照的だ。
領主の妻もレヒナー弁護士に労いの言葉をかけている。

さすがは、敏腕と噂に名高い弁護士だけあって全てを丸く収めてしまった。村娘たちも本当に魔女でなければテストを恐れる必要もないし、お婆さんの嫌疑も晴れた、そして何よりレヒナー弁護士は大金を手にすることだろう。

「私も、もっと勉強してレヒナー弁護士のような立派な弁護士になるぞ!」

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