疫病の祖としてナーグルは、彼の下僕たちに病気と絶望をもたらす不浄の呪文の数々を与えてくれる。
これらの呪文は非常に汚らしく、胸を悪くする悪臭や、腐った肉片に満ちあふれており、肉体の崩壊をもたらすものである。
基本呪文リスト | 秘法呪文リスト | 主要呪文リスト |
拷問光景 | 喜ばしい外見 | 喜ばしい外見 |
不浄なる伝令 | ナーグルの悪臭 | ナーグルの悪臭 |
内なる美の発現 | 混沌の恩恵 | 不浄なる伝令 |
焼けつく血液 | 下位悪魔召還 | 内なる美の発現 |
ナーグルの恩恵 | 混沌の誘惑 | ナーグルの恩恵 |
破壊の魔の手 | 崩壊の潮流 | 崩壊の潮流 |
混沌の接触 | 疫病の瘴気 | 疫病の瘴気 |
贅沢な疫病 | 悪魔団召還 | 贅沢な疫病 |
腐敗の帳 | 苦痛の言葉 | 蝿の群れ変化 |
蝿の群れ変化 | 腐敗の風 | 腐敗の風 |
喜ばしい外見:Joyous Aspect
発動値:6
発動時間:半アクション
具材:死産児のへその緒(+1)
術者の手を対象となる生き物の顔面に押しあてると、小さな緑の巻き髭のようなものが手のひらから広がる。
それが対象の顔面を包み込むと変化は完了する。
苦悶に満ちた7秒間の後、対象の持つどんな傷も苦しみも、すべてが健康的な外見の下
に隠されてしまう。
その外見はあまりに完璧であるがゆえに、かえって偽者のように見え、見る者を落ち着かなくさせる。
頰はバラ色に、顎の形は完璧に、歯並びは小さくより白く、瞳はみだらな望みをたたえている。
「喜ばしい外見」の効果は術者の【魔力点】×1時間にわたって継続するが、1点でもダメージ
を受けると消滅してしまう。
拷問光景:Vision of Torment
発動値:7
発動時間:半アクション
具材:小さなマスク(+1)
術者は、24ヤード(12マス)以内にいる1人のキャラクターに、地獄めいた光景を垣間見させる。
相手は【意志力】テストを行なわねばならず、失敗したなら、1ラウンドにわたって気絶状態となる。
その気絶状態から回復したなら、再度【意志力】テストを行ない、失敗したなら【狂気点】1点を獲得してしまう。
不浄なる伝令:Foul Messenger
発動値:8
発動時間:全アクション
具材:手のひらいっぱいの人糞(+1)
術者のロから、青や緑色をした蝿の群れが吐き出され、ブンブン飛び回りながら蛙の頭部のような群れを形作る。
術者は75文字までのメッセージを群れに託すことかできる。
群れは時速1マイルのスピードで飛んでゆくと、相手の耳元で、吐き気をもたらすしゃがれ声でメッセージをささやく。
仕事を終えた群れは、相手の開口部から体内へと潜り込み、 内部で消滅してしまう。
初めて「不浄なる伝令」によるメッセージを受け取った者は【意志力】テストに失敗すると、【狂気点】1点を獲得してしまう。
ナーグルの悪臭:Stench of Nurgle
発動値:8
発動時間:半アクション
具材:腐った卵(+1)
術者の身体からむかむかする悪臭が発生し、周囲の空間を汚染する。
この悪臭は有害であり、汚染された空気を吸い込んだ生き物はすべて病気になり、吐き戻し、臭いによってほとんど無力化されてしまう。
術者に隣接するすべての生き物は【頑健力】テストに失敗すると、術者の【魔力点】と同数のラウンドにわたって、無防備状態となり、成功した場合でも【武器技術度】に-10%のペナルティをこうむる。
「ナ一グルの悪臭」は術者の【魔力点】×1分数だけ持続する。
術者は自分自身の「ナーグルの悪臭」による効果を受けない。
混沌の恩恵:Boon of Chaos
発動値:9
発動時間:全アクション
具材:混沌の神1柱のシンボルが刻まれた魔よけ(+1)
術者は、混沌の邪悪な神に助力を頼むことができる。
君は、1分間(6ラウンド)にわたって、【武器技術度】、【頑健力】、【意志力】、【協調力】のいずれかに、+10%のボーナスが得られる。
内なる美の発現:Reveal the Inner Beauty
発動値:12
発動時間:半アクション
具材:腐って蛆のわいた果物一片(+2)
術者は、物品や個人を急速に年老わせる事ができる。
これは接触呪文である。
対象が有機物でなければ、もろく砕けやすくなり、価値が1段階下がってしまう。
有機物ならその構成物は劣化して裂け、むかむかする内容物をそこら中に撒き散らすまで
急速に化膿して劣化してしまう。
生き物だけが【頑健力】テストによって呪文に抵抗することができるが、失敗すると2d10歳年をとり、【武器技術度】及び【射撃技術度】、【筋力】、【頑健力】、【敏捷力】を1d10%永続的に失う。
下位悪魔召喚:Summon Lesser Daemon
発動値:12
発動時間:2全アクション
具材:人間型生物のもぎたての心臓(+2)
術者は、レッサー・ディーモンを1体召喚し12ヤード(6マス)以内の何物にも占められていない場所に出現させられる。
ディーモンは、1d10分間が経過すると消滅する。
もし、術者がこの呪文を特定の禍つ神々の魔法体系で修得したのならば、その混沌の神に適したレッサー・ディーモンを召喚する。
焼けつく血液:Burning Blood
発動値:13
発動時間:半アクション
具材:ディーモンの血液をつめた小瓶(+2)
術者は、まるで酸のようにひりつく血液を、24ヤード(12マス)以内にいる目標に、口から吐きかけることができる。
目標となった相手は、君の【魔力点】×4ダメージ値の命中を受ける。
これは射撃系呪文である。
ナーグルの恩恵:Nurgle’s Boon
発動値:16
発動時間:半アクション
具材:吐瀉物少量(+2)
術者は、ナーグルの恩恵によって、疾病を保持している生き物から、疾病そのものを吸収することができる。
君は【魔力点】×1時間、疾病に感染することなく疾病を保持し、接触した別の対象にその疾病を感染させることができる。
対象が【頑健力】テストに成功すると疾病を感染させることはできず、君はもう一度接触を試みる必要がある。
もし、別の者に疾病を感染させる前に呪文が終了すると、君自身が疾病に感染してしまう。
混沌の誘惑:Lure of Chaos
発動値:16
発動時間:全アクション
具材:冒洗された聖印(+2)
術者は、24ヤード(12マス)以内にいる1人のキャラクターを魅了し、君の意思に従わせられる。
相手は【意志力】テストを行ない、失敗したなら、次のターンにとるアクションは君が決めてよい。
自殺させると見なされる命令に対してキャラクターは、追加の【意志力】テストを行なえる。
なおアンデッドに対しては、「混沌の誘惑」は無効である。
破壊の魔の手:Dark Hand of Destruction
発動値:17
発動時間:全アクション
具材:絞首刑になった人物の片手(+2)
術者は片手を、暗黒の魔術による後光でつつむことができる。
その手は、「貫通」の武器特質と、ダメージ値7をもつ魔法の武器と見なされ、その手による攻撃では、【武器技術度】に+10%のボーナスが得られる。
この呪文は、君の【魔力点」と同数のラウンドにわたって持統する。
しかし、それ以後も【意志力】テストに成功しつづけるかぎり、有効状態を継続できる。
疫病の瘴気:Miasma of Pestilence
発動値:18
発動時間:半アクション
具材:病気になった子供の涙(+2)
術者を中心として、地面から汚らしい緑色の霧が立ち上ってくる。
大型テンプレー卜で表現する。
範囲内にいるすべての生き物は君の【魔力点】×1分間、すべての能力値と技能テストに-20%のペナルティをこうむる。
「疫病の瘴気」は術者の【魔力点】×1分間だけ持続する。
術者は「疫病の瘴気」による効果を受けない。
崩壊の潮流:Stream of Corruption
発動値:18
発動時間:半アクション
具材:蛆のわいた肉片(+2)
術者は、汚れた血と膿、蛆虫や粘液に満ちた汚物を吐き出す。
炎形テンプレー卜を用いてこれを表現する。
汚物に触れたものは「手強い」 (-10%)【頑健力】テストに失敗するとダメージ値4の攻撃を3回受ける。
加えて、影響を受けた者は、吐き気をもよおし、君の【魔力点】×1分間、すべての能力値と技能テストに-10%のペナルティを受ける。
混沌の接触:Touch of Chaos
発動値:20
発動時間:半アクション
具材:ビーストマンの角(+2)
術者は、誰か1人に手を触れることで、生の混沌エネルギーを注入できる。
相手は【意志力】テストを行なわねばならず、失敗したなら突然変異を遂げてしまう。
その場合、目標は1種類の混沌変異を得る(D1000混沌変異表)。
混沌変異は数秒のうちに発生し、効果は永続的である。
この影響をこうむった相手は【意志力】テストを行なわねばならず、失敗したなら、あまりに突然の忌まわしい変化のせいで、1ラウンドにわたって「気絶状態」となる。
これは接触呪文である。
アンデッドに対しては「混沌の接触」は無効である。
腐敗の帳:Veil of Corruption
発動値:24
発動時間:全アクション
具材:ケイオス・チャンピオンの刃(+3)
術者は、36ヤード(18マス)以内の任意の地点に腐敗した悪臭のある雲を発生させられる。
大型テンプレー卜を用いてこれを表現する。
影響を受けた者は【意志力】テストを行ない、失敗したなら【頑健力】ボーナスにも鎧にも関わらずに、【耐久力】を1点失う。
これにより負傷したキャラクターは、 以後毎ラウンド【意志力】テストを行ない、 成功するまでは、【耐久力】を1点ずつ失い続ける。
【耐久力】を2点以上を失った者はさらに【頑健力】テストを行なわねばならず、失敗したな
ら突然変異を遂げ、1種類1つの混沌変異を得る。
アンデッドは混沌変異を得ないが、この呪文のその他の影響は受ける。
贅沢な疫病:Sumptuous Pestilence
発動値:25
発動時間:2全アクション
具材:ナーグルのケイオス・チャンピオンの脳(+3)
術者は、24ヤード(12マス)以内のすべての生き物を、恐るベき疫病に感染させることができる。
下記の表で疫病を決定すること。
感染した者は通常通りその病気から回復を試みることができる。
ロール | 疫病 |
1~16 | 震え病 |
17~32 | 目ぐされ |
33~48 | ライク虫 |
49~64 | 骨悪寒 |
65~80 | 灰熱病 |
81~96 | 緑痘症 |
97~00 | ナーグルの腐れ病 |
悪魔団召還:Summon Daemon Pack
発動値:25
発動時間:2全アクション
具材:人間型生物6体のもぎたての心臓(+3)
術者は、【魔力点】と同数のレッサー・ディーモンを召喚できる。
レッサー・ディーモンたちは、君から12ヤード(6マス)以内の何物にも占められていない地点に登場し、1d10分間が経過すると消滅する。
もし、君がこの呪文を特定の禍つ神々の魔法体系で修得したのならば、その混沌の神に適したレッサー・ディーモンを召喚する。
蝿の群変化:From One to Many
発動値:26
発動時間:半アクション
具材:疫病の犠牲無から抜き取らたべとべとする内臓(+3)
術者の肉体は崩壊し、人間の輪郭を保ったままブンブン飛び回る蝿の群れに変化する。
その時、身に纏っていたものはすべて地面に落下し、この状態では術者は何ひとつ持ち歩くことはできない。
術者は《飛行者》の異能を持っていると見なされ、自分自身の【移動力】に等しい【飛行移動力】で飛行することができるようになる。
術者は、魔法の武器以外によるダメージを受けず、「解祝」以外の呪文の目標となることはない。
ただし、範囲全体にダメージを及ぼす呪文による効果は受ける。
術者である群れは、自身がそうであるように2つ以上に分離したりされたりすることはもちろんできないが、一塊りの群れとして存在できるのであれば、どんな形にも変化させることができる。
例えば、単体の蝇が通過できる隙間さえあれば、一列になって通過することもできる。
呪文効果は術者の【魔力点】×1時間にわたって継続させることができるが、望むならいつでも元の身体に戻る事ができる。
気をつけねばならないのは、呪文が終了した時、君の身体を再構築するだけの充分なスペースを確保する事である。
充分なスぺースが確保できないと、君の肉体は押しつぶされて消滅する。
苦痛の言葉:Word of Pain
発動値:27
発動時間:半アクション
具材:ディーモンの血液(+3)
術者は、混沌の神の禁じられた呼称を口にする。
たんに言葉で告げるだけだが、それだけで君のまわりにいる者どもは信じがたい苦痛に見舞われる。
大型テンプレートを、術者を中心にして配置する。
影響を受けた者は、ダメージ値8 (鎧は無視するが、【頑健力】ボーナスは有効)をこうむるばかりか、【意志力】テストも行なわねばならず、失敗したなら1ラウンドにわたって無防備状態となる。
術者は自分自身の「苦痛の言葉」の影響を受けない。
腐敗の風:Plague Wind
発動値:29
発動時間:2全アクション
具材:グレート・アンクリーン・ワンの細胞性肺気腫(+3)
術者は、 24ヤード(12マス)以内の場所に、ナーグルの不浄な風を呼び起こすことができる。
「腐敗の風」は大地をなぎ払い、死と疫病を撒き散らす。
大型テンプレートでこれを表現する。
範囲内にいるすべての生き物は「困難」(-20%)な【頑健力】テストに失敗すると「ナーグルの腐れ病」に感染してしまう。
加えて、「腐敗の風」は「恐慌」を引き起こす。
「腐敗の風」は君の【魔力点】と同数の分数にわたってその場所に留まる。
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