2017-12

曲芸師から怪力男まで、ナイフ投げから催眠術師まで、舞姫から腹話術師まで、エンパイアの大道芸人は多種多様だ。 拍手喝采を励みにする者もあれば、金だけが目当ての輩もいる。 多くの大道芸人がその道を目指したきっかけは、エンパイアの村人の困窮から逃...

通りを綺麗にしておくために、彼ら勇気ある働き手はシャベルと強固な意志を持って大路小路を歩き、往来の邪魔になる最悪の汚物をどけてまわる。 なかにはその地区で働く新進の企業家が自主的に清掃作業をおこなっている場合もあるが、屎尿集積人の大半は市に...

地下警備隊は危険が目に入らない程に冒険や栄光の物語にとりつかれた者たちや向こう見ずな者たちで構成されている。 地下警備隊は本質的には、専業冒険者のギルドであり、モンスターを排除したり、街に近づくクリーチャーを押し止めるべく、街の地下の洞窟に...

ウィッセンランドの冬はとりわけ過酷だし、また高炉の必要性はあらためて述べるまでもない。 それゆえ、ナルンはケンパーパッドおよびグリッセンヴァルドから運ばれてくる木炭を大量に消費する。 煙突も酷使されるため煤で詰まり、その結果煙突掃除人は引く...

エンパイアでは軍隊がひと所にとどまることはない。 山賊を探して森をめぐる地元の民兵隊から、甲冑に身をかためてグリーンスキンどもや混沌(ケイオス)の勢力と戦う帝国皇帝の軍勢まで、規模は様々だ。 しかしどんな軍勢も、単独で移動する事はない。 野...

従士は特定のヤルルに仕える戦士である。 "ヤルルの館"で生活し、ヤルルの食べ物を分かち合い、彼に忠実であるよう求められる。 忠誠の誓いの代わりに、ヤルルは武器や防具、上質な上着、土地や称号などのような下賜品でその奉仕に報いる。 下賜品の価値...

オールド・ワールドに伝わる噂では、アルトドルフの商人はひどい嘘つきぞろいのため、自分の手の者ですら信頼できないという。 それゆえに、彼らは用心棒を雇って財産を見守らせている。 オールド・ワールドはいうまでもなく危険な土地であり、都市も例外で...

エンパイアの民の大半が、政治にはなんら発言力を持たない。 皇帝や選帝侯が法律を定めて執行し、各派の教団もそれに一役買う(特にシグマー教とウルリック教は)。 しかし熱烈な政治活動家の姿も都市ではよく見かけられる。 扇動家たちはさまざまな動機で...

エンパイアの河川は、通商や補給の大動脈である。 領内のほとんどの大都市は、河川で結ばれており、迅速な輸送が可能になっている。 にぎやかな水路を往来する漕ぎ手たちは、乗客や貨物をオンパイア領の隅々にまで運び、ときにはキスレヴにも至るという。 ...

理容外科医はエンパイアの平民たちに、痛みは伴うが効果的な治療をほどこす。 医者に比べれば知識では劣り、だからこそ医者たちは独自のギルドを組織しているのだが、とはいえ理容外科医らも、解剖学にはそこそこ詳しい。 彼らは散髪や髭剃りもするが、瀉血...