紙に言葉を書き連ねるのがもっぱら書記の仕事だった時代は、印刷機の登場によって終わりを告げた。 そして今や、瓦版はエンパイアの町村や諸都市に広く普及している。 瓦版は一日一回発行されるのが普通で、たいていは地元のニュースや […]

民兵隊は非常勤の地域防衛隊で、主に地元の小作農により編成される。 構成員の同意のうえで毎年一定の期間、通例では7日間、公用地に集まって演習を行なう。 たったそれだけの訓練でも、血にまみれたオールド・ワールドの戦場で生か死 […]

エンパイアは山々に囲われている。 東は最果て山脈、南は黒色山脈、西に灰色山脈。 ドワーフや人間たちは有史以前からこうした山々で、度重なるゴブリンなど地下に生息する唾棄すべき存在の攻撃に耐えて採鉱を行なってきた。 鉱夫らは […]

エンパイアの主要都市や、城塞はたがいに非常に隔たっているため、連絡は伝書なしには成り立たない。 貴族、商人、軍司令官が伝書を多用し、騎乗伝書をことのほか重用する。 それら勇敢な騎乗者たちは、、勇敢にもエンパイア諸道を単騎 […]

海兵とは船に乗り込んだ兵士たちで、その姿はエンパイア海軍の艦船や、大型の民間船で見かけられる。 海賊やノーシャの略奪者や、その他の襲撃者から船を守るのが彼らの仕事だ。 船を航行させることが第一の仕事である船員とは異なり、 […]

ノース人の大部分は武力と荒々しい振る舞いに祝福された偉大な戦士であるが、最も偉大な戦士の階級に入り、そしてケイオス・チャンピオンとなり、神々の恩恵の印を帯びることは、すべてのノース人の夢である。 彼らが自己の真価を暗黒の […]

エンパイア最大の都市ともなると、オールド・ワールド広しといえども他所ではお目にかかれない文明の利器を目にすることができる。すなわち街灯である。 街灯は主要に街路や大通りを照らすために使われているが、裕福な界隈には特に重点 […]

エルフの一部は、大森林の内奥の隔絶した空き地で暮らしている。 混沌(ケイオス)による汚染がひどくなるにつれて、そうしたエルフの土地も衰退しつつある。 エンパイア領内のエルフ居住地はロゥレンの森のものを最大として、ごく少数 […]

もともと、コッサル族とはエンパイアの東北に暮らすウンゴル族の一部族だった。 ゴスポダールと呼ばれる東方民族がその地を侵略し、ウンゴル族を従属させて築いたのが、キスレヴである。 この戦でコッサル族はゴスポダール族の傭兵とし […]

エンパイアは法治国家である。 つまりは、監獄国家でもあるわけだ。 公正の女神ヴェレナに仕える司祭たちがどれほど身を粉にしようと、無実の者が有罪の輩と同じくらいたやすく監獄に送られるのは世の常だ。 手ぬるいよりは厳しすぎる […]