2017-12

従者は、訓練中の騎士である。 貴族の生まれの者が多く、戦場と日常の両面で騎士を補佐する。 主人のために食べ物やワインを取ってきたり、馬の世話をしたり、馬具の手入れをしたりと、従者などともったいぶった名前をつけても、仕事は召使と何ら変わりない...

オールド・ワールドの住民はまずなによりも金を好み、宗教は二の次となるものだが、それでも、神に人生を捧げようとする若者や乙女は引きもきらない。 司祭になる為には、並ならぬ修行と献身が必要なのだ。 入信者は司祭をめざして修行中の者である。 厳格...

尋問者は、口を割らせるすべを心得ている。 彼らは物理的と心理的な手段の双方を用いて、容疑者から情報を引き出すのだが、どちらも穏便には程遠い。 尋問者は、魔狩人や貴族の依頼で動くが、ときにはより熱心な教団が依頼主の時もある。 彼らは仕事の確か...

托鉢僧は、エンパイアじゅうを行脚して信仰上の美徳などを説く托鉢修道士である。 彼らの起源は、「敬虔帝」マグナスの時代までさかのぼる。 ヴェルトバッドのベルントという魔狩人は、官能と享楽を司る混沌の神スラーネッシュの教団から、別して敵と目され...

探検家は旅行熱に駆られ、オールド・ワールドの全域や、その先までも旅してまわる。 あの地平線の向こうには何があるのかという強い憧れを原動力に、新たな土地や、商機を見出す。 探検家はたびたび未知の領域へ踏み込む為に、戦いや交渉での抜け目なさを身...

執事とは家庭内の管理人であり、毎日の煩わしい諸事の段取りを受け持つ。 貴族はもとより、繁盛した大商人や有力聖職者など、飛び抜けた裕福者の暮らしには、欠くことのできない存在だ。 大貴族の中には、己の資産やその維持管理費用について何も知らない者...

医者は、病気や解剖学について研究し、治療術を実践する人々である。 医術は比較的歴史が浅いため、オールド・ワールドの住民の大半からは眉唾物だと思われている。 多くのものは彼らのことをいかさまの薬師か、物騒なもぐりの治療家くらいにしか思っていな...

軍隊や傭兵隊のプロの兵士で、幾たびもの戦闘に生き延びたが、出世など考えもしない連中は、いつしか古参兵になるものだ。 古参兵とは、なにはともあれ、生き残る兵士のことだ。 自殺的に任務には志願しないし、不必要なリスクをとることもない。 それでも...

トロール殺しの中には、死地を見出したいと願いながら、内心怯えている者も多い。 一方、いつでもすぐに死んでやるという、鉄の信念の持ち主もいる。 そうした類まれな連中が、巨人殺しになるのだ。 トロールでさえも相手に不足があるとして、かねてより渇...

熟練職人は熟達した職人であり、その道の匠である。 町や都市で見かけることがいちばん多いが、彼らが組織するギルドの多種多様さには驚くほかない。 アルトドルフ、マリエンブルグ、ナルンといった屈指の大都市が、至上の熟練職人達をひきつける。 大金持...