暗黒の魔法体系の使用

ほとんどの秘術魔術は、1種類の魔力の風から力を得るが、1つの魔力の風を全て同時に操る魔術も、2種類あるにはある。

至高魔術、ルーン名「キュアイシュ」は、至上の純粋度と非希釈度をもつ魔術であり、修得が困難をきわめるため、この魔術を適切に操れる技量を備えうるのは、ウルサーンのハイ•エルフに限られる。

一方、暗黒の魔術(暗黒の魔法体系)、ルーン名「ダハール」は、至底の卑劣さと堕落ぶりとを持ち合わせたる魔術である。

キュアイシュが8つの色の「調和」であるとするなら、ダハールは、8色の「錯綜」である。
これは、破壊と独裁と汚濁の魔術なのである。

暗黒の魔法体系の魔術は、ダハールの操作に基づいている。
これは邪心に支配されて窮地に陥ち、このうえは命と魂を危険にさらしてでも力を我が物にせんと意気込む者どもの領分である。
暗黒の魔法体系には、混沌魔術(ケイオス•マジック)と死霊術(ネクロマンシー)の2系統がある。
秘術魔法体系と同様に、各系統が魔法体系技能を有する。

暗黒の魔法体系に属する呪文の発動は、通常のル一ルに従うが、以下2つの重要な例外がある。

・暗黒の魔法体系の呪文を発動するには、《暗黒の魔術》の異能を有しており、《暗黒の魔術》異能が実行されない限り、これらの呪文は機能しない。

・術者は、ダハールを操作することで、さらなるリスク負う。
「テイーンチの呪い」の結果を判定するためのパーセンタイル•ロールでぞろ目を出した場合、術者は通常の効果に加えて、「副作用」をこうむる。
副作用表のロールを行ない、運命が術者に課した影響を判定する。
混沌魔術か死霊術かの欄に沿ってd100で被った副作用を決定すること。

混沌魔術 死霊術 結果
01~05 01~10 アレルギー
06~15 11~20 毛嫌い
21~35 死人めいた容貌
16~25 36~45 衰弱
26~40 46~50 醜怪な容貌
41~50 51~60 不安を誘う存在
51~65 61~70 狂気
66~70 突然変異
71~80 71~80 麻痺
81~90 81~90 悪臭
91~00 91~00 弱体化

副作用

以下に、各種の副作用について解説する。
術者は同一の副作用を複数回、取得することもあり、効果は累積する。

例)術者が「光への毛嫌い」を2回取得したなら、術者は日中に戸外にいる際に、【意志
力】と【協調力】に-20%のペナルティをこうむる。

それそれの副作用の詳細については、GMの責任で裁定する(どのようなアレルギーがおきるのか、術者の外観がどのように損なわれるのかなど)。

アレルギー
術者は、皮革や毛皮といった一般的な1種類の物質に対して、極度のアレルギー症状を示すようになる。
その物質に触れている際に、術者は【武器技術度】、【射撃技術度】、【敏捷力】に-10%のペナルティが付与される。
術者がこの副作用を2回目以降に得た場合、新たな物質へのアレルギーが生じるか、既存のアレルギーが悪化するかのどちらかとなる。

毛嫌い
術者は、光や水、泣き喚く子供といった日常的な1つの事象に対して、毛嫌いを抱くようになる。
その事象の近くにいなければならないときには、術者は【意志力】と【協調力】に-10%のペナルティを被る。
術者がこの副作用を2回目以降に得た場合、新たな事象への毛嫌いが生じるか、既存の
毛嫌いが悪化するかのどちらかとなる。

死人めいた容貌
術者は死体のような外観を呈しはじめる。
最初は、顔色が悪くなって目のまわりにクマができる程度だが、やがては本物の死体と区別がつかないまでになる。
そのため、人前では【協調力】に-10%のペナルティが課せられるが、逆に〈威圧〉テストには、+10%のボーナスが得られるようになる。

衰弱
術者は、1d10%の【頑健力】を永続的に失う。

醜怪な容貌
術者の肉体のランダムな部位が、ひどく不快な変化を遂げる。
命中部位表を用いて部位を決定する。
影響は、見るに耐えない傷跡や、鱗状の皮膚、皮膚が毛皮と化すなど、あらゆるものがありえる。
術者は変装をしていない限り、人前では【協調力】に-10%のペナルティを被る。

不安を誘う存在
術者が放つオーラが悪意に満ちたものとなるため、子供や動物は術者に近づくことを拒むようになる。
そのため、君は人前では【協調力】に-10%のペナルティを被る。

狂気
術者は、1d10点の【狂気点】を獲得する。

突然変異
術者の肉体は、混沌(ケイオス)のエネルギーによって損なわれ、突然変異を遂げる。
術者は、混沌変異表を参照してロールを行なわねばならない。

麻痺
術者は、時おり発作的に身を震わすようになる。
緊張を引き起こす状況(戦闘や、口論など)が始まった時点で、術者は【意志力】テストを行なわねばならず、失敗したなら1d10ラウンドにわたって発作に襲われる。
発作がつづくあいだ、術者は【敏捷力】と【知力】、【意志力】、【協調力】に-10%のペナルティを被り、毎ラウンドに1回の半アクションしか行なえなくなる。

悪臭
術者は、不快きわまりない臭気を発するようになる。
この副作用を1回こうむるごとに、毎日香水の1回分を使用しない限り、術者は悪臭をごまかせなくなる。
たとえば、術者が悪臭を3回得たなら、悪臭を隠すために、毎日3回分の香水を振りかけねばならない。
悪臭がごまかしきれない状況では、術者は人前では【協調力】に-10%のペナルティを被る。

弱体化
術者は、1d10%の【筋力】を永続的に失う。

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