ウォーハンマーFRP リプレイ【ワールウィンド】 第4話

・・・続き。

【GM】
PCたちの作戦むなしく、全員で追跡することになる。

ゆすり屋たちは二手に別れる。
リーダー含む4名と手下ばかりの5名とに。

【PC一同】
シューゴ・マスカット・ウルフガング・ゴットリで手下組を、
エリーズ・ピョートル・アデルベルドでリーダー組を追跡します。

【GM】
リーダー組は酒場に寄り道して、酒場の亭主をゆすっているようだ。
手下組は商人の邸宅に立ち寄り、ここでもゆすりをしているようだ。

両チームともここで一度、尾行を察知されないかテストしてください。
〈姿隠し〉〈尾行〉技能が有効。
それらが無い人は「敏捷力」を半分にしてテスト。

【PC一同】
厳しいな~。

●幸運点を使いながらなんとか成功者は出るも、ウルフガングが失敗し、見つかってしまう。

【ウルフガング】
ええい!見つかってはしょうがない、そもそも尾行とかチマチマしたことには向いてないんだ。。
闘技場で鍛えた腕を見せてやる。
先手必勝で、奴らに切りかかります。

【ヒューゴ・マスカット・ゴットリ】
仕方ない続くか。

●そういうわけで戦闘が始まった。
さすがに言うだけあってウルフガングは強かった。
3人のゆすり屋を逃がしたものの、一人を重傷にし、一人を気絶させた。
気絶したゆすり屋を叩き起こし尋問することに。

【マスカット】
お前らは何者だ。

【ゆすり屋】
頼む命だけは・・・、仲間も重傷だ。
医者へ行かせてくれ。

【ゴットリ】
ならばさっさと質問に答えろ!

【ゆすり屋】
俺たちは市警の警備兵で、ケスラーの部下だ。
奴の命令でゆすりをやっていた。
その内、幾らかは我々のポケットも入るが、ほとんどはケスラーが持っていく。
こうなっては俺もこの街で暮らすことは出来ない。
さっさと、仲間を医者に連れて行って逃げたいのだが、話すことは話した。
逃げさせてもらうぜ。

【GM】
そう言い終わると、町の警報の鐘が鳴り響く。

【シューゴ・マスカット】
俺たちは医者に連れて行くのを手伝おう。
病院で姿を隠す。

【ウルフガング・ゴットリ】
博士の家が危ないな。
俺たちは戻るか。

【GM】
では、上手く隠れたリーダー組の方は尾行を続けるとゆすり屋は市警の詰め所に入っていく。
ゆすり屋は市警の警備兵だったのだ!
しかもリーダーはケスラーだろう。
声と口調が今思えば一致する。

そこへ、3人のゆすり屋の装束の男が駆け込んで行きしばらくすると警報の鐘が鳴り響く。
どうやら、手下組のヒューゴたちがしくじったようだ。

詰め所から30人近くの警備兵が出てきて一斉に鶏肉サラダの方角に駆けて行く。

【アデルベルド】
ヤバイ!
博士の家に戻らないと。

【エリーズ】
追い越すわけにもいかないから、ある程度距離をおいて鶏肉サラダに戻らないと。

【ピョートル】
そうだな。気付かれないように距離を置こう。

【GM】
鶏肉サラダに到着すると、屋敷は30~50人の警備兵に囲まれている。

先に様子を見ていたウルフガングとゴットリとも合流できる。

【ウルフガング】
済まない、俺がしくじった。
尾行がばれたので、切りかかったんだ。

【ゴットリ】
市警よりも上の権力者にチクッても無駄だろうしな。
冒険者風情と市警では信用も雲泥の差だしな。

【ピョートル】
この街には居れなくなるか・・・

【GM】
すると、鶏肉サラダ邸から爆発音が聞こえる。

警備兵は「博士が逃げたぞ!」と館の裏手に回りこむ。
その後、全員で水路沿いに何かを追いかけるように走り去っていく。

【アデルベルド】
俺は博士の屋敷に戻って取って来たい物がある。
研究室に行くが。

【ピョートル】
どうせ街の出入り口は固められているだろうからな・・・。
あれしか無いのか・・・

【エリーズ】
やっぱりあれを使うしかないのね・・・

【ウルフガング】
元はといえば、俺がしくじったせいだ。
おまえらに付き合ってあれで逃げるのに賭けるぜ。

【GM】
そこへ遅れて、ヒューゴが合流する。

【ヒューゴ】
遅くなっちまった、済まないでやんす。
マスカットは医者のところで、潜伏生活をするそうです。

【ゴットリ】
わしは、世話になっている裏社会の頭に頼んで脱出させてもらうよ。

【ヒューゴ】
あっしも連れて行ってください。

【GM】
ではまず、ゴットリから。

密輸商人として日頃厄介になっているギルド的な所に行き、脱出させて欲しいことを伝えると・・・

【盗賊頭】
今、幾ら持っているんだ?

【ゴットリ】
2gcです。(ホントは7gc)

【GM】
(所持金把握してないけど明らかにウソだな・・・)

【盗賊頭】
なら足りない分はお前が使っている漕ぎ舟を頂こうか。

【ゴットリ】
くそ・・・。
裏目に出たか。
しょうがない。それで。

【盗賊頭】
で、そこのハーフリングもか?
幾ら持っている。

【ヒューゴ】
へい。
5gcでやんす。

【盗賊頭】
なら5gcで逃がしてやろう。

【GM】
というわけで、ゴットリとヒューゴは無事ナルンの街を脱出した。

次はアデルベルド行きましょう。

【アデルベルド】
研究室に降りて、キューゲルシュライバー式水中呼吸装置をゲットします。

【GM】
はい、鶏肉サラダ邸の中を通り抜け、地下室に向かうワケですが、地下室に通じる階段からモクモクと煙が上がっています。
なんとか入っていけそうです。

【アデルベルド】
では入っていきます。

【GM】
どうやらさっきの爆発音はこの仕業だったらしく、地下に降りてすぐ左手の壁が爆破により破壊されている。

博士が自慢気に紹介していたキューゲルシュライバー式潜水艇が姿を消している。
どうやら、壁を爆破で壊して外の水路を伝って潜水艇で脱出を図ったようだ。

水中呼吸装置は壁のフックに掛かっている。

【アデルベルド】
よし、水中呼吸装置を装着して俺も水路から泳いで逃げます。

【GM】
水泳技能があるのと水中呼吸装置があるので、溺れることなく脱出できる。

次はいよいよ、アレを試す番です。
3人は無事、デッキに立てます。

【ピョートル】
よし、装着はした。

【エリーズ】
ホントに飛べるのかしら・・・

【ウルフガング】
行くしかないな・・・俺から逝くぜ!
お先に。

【GM】
ウルフガングが飛び立ったのを皮切りに、次々とPCは飛び立つ。

●上手く飛べるかどうか数回のテストを繰り返し、3人は防壁を超えるあと少しの所まで来て、テストに失敗し、墜落の憂き目にあう。

【エリーズ】
きゃーーー。
運命点を使います。

【GM】
防壁に激突しそうな寸前で、突如上昇気流が発生!
ブワッと急上昇し、悠々と防壁を超えて行きます。

【ウルフガング】
テストの失敗が重なって絶望的に防壁に距離・高さ共に足りません。
運命点を使います。

【GM】
はい、そんなウルフガングの元にカミカゼ的な突風が吹き、スイーッと防壁を越えられます。

【ピョートル】
うぉぉぉーっ。
あと一回失敗したら墜落するよ~。
コロコロ・・・失敗・・・
運命点を使います。

【GM】
はい。
ピョートルは低空飛行をしばらくしていたので、墜落を狙って下には警備兵がたむろしていた。
ピョートルが堕ちる瞬間、数人の警備兵たちの頭を踏み台にして助走に成功し再度上昇に成功する。
悠々と防壁を超えて逃げることに成功した。

●こうしてPCたちは命からがらナルンの街から脱出したわけだが、誰ひとり報酬にはありつけなかった・・・。
パーティーは散り散りになり、官憲に逆らうと取り返しがつかないということを学んだ。
また、大空を飛んだ3人は貴重な経験をすることが出来た。

今後のキャンペーンはどうなるのか?

■■■エピローグ■■■
【GM】
アデルベルドがナルンから脱出してしばらく泳いでいると、シュノーケルに違和感を感じる。
今まで、緊張の中で必死に逃げ泳いでいたから気がつかなかったが、やや呼吸がしにくい。

【アデルベルド】
岸に上がって調べてみましょう。

【GM】
筒の中には、筒状に丸められたメモのようなものが挟まっている。

【アデルベルド】
どれどれ・・・「冒険者諸君!今回は残念なことになった。しかし、偉大な発明家にして著名な大天才のわしは諸君らのファイトを讃えたい!ついては、ケルベンバートの街に出向いてわしを訪ねてくれれば、約束の報酬を支払うと決めた。無事に皆生きていることを願って。
ウォルフガング・キューゲルシュライバー」

ふふふ・・・(ニヤリ)

・・・続く。


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