ウォーハンマーFRP リプレイ【ワールウィンド】 第34話

・・・続き。

【GM】
さて、いままでなかなか機会がなかったので、別に言っていませんでしたが、ハウスルールとして弓を使った戦闘でのルール改正を行ないたいと思います。

弓を使う戦闘の場合は最低限敵との間に1マス(2フィート)の空間が無くては発射できないとします。
射撃武器の攻撃は打撃回避で回避できないことを考慮して、接近武器との射撃武器との有利、不利を解消させる為です。

【ウルフガング】
俺は別にかまわないです。
遠隔攻撃は打撃回避や受け流しが出来ないから有利だな~なんて思っていたし・・・

【リンダラ】
実際、我々弓を使う側としてもあまり影響はないだろう。
実際いつも、遠巻きにしてしか攻撃して無いし。

【エリーズ】
そうズラ、そうズラ。

【ピョートル】
先生~!
ピストルはどうなんでしょうか?

【GM】
いい質問だね~。
ピストルは接近OK、ライフルは遠隔武器扱い。
ラッパ銃は接近だと、目の前の一人だけだけど、一マス離れると・・・あら不思議、横一列3マス分の範囲攻撃。

なんとなく、ニュアンスはわかってもらえましたか?

【一同】
は~い。

【GM】
というわけで、ジークフリード邸でくつろいでいるわけですが、やる事無かったら時間進めるよ。

【アデルベルト】
問題ないだろ。
時間進めても。

【GM】
では、次の日の昼頃PC一行はジークフリード氏と昼食をとりながら、話を聞く。

【ジークフリード】
今日はよろしく頼むよ。
何でもいいから一種目優勝してくれればいい。
優勝の証「月桂樹の冠」が手に入り、闘技場の優勝者名簿に君たちのスポンサーとして私の名前が載ればいいのだから。

競技は夕方からだ。
気持ちを落ち着かせてしっかり頼むよ。

【アデルベルト】
最初の素手部門で俺がさっさと片をつければ、そこの不満と不安でいっぱいのエルフのねぇちゃんも出場しなくて済むな。

【リンダラ】
出場する分には全然かまわないが、格好がセクシー衣装でなければならない意味合いがわからん・・・。

【ピョートル】
ただ勝つだけでは面白くないからだよ。
魅せる試合を観客の方々は渇望しておられる。
俺が女だったら代わってやれたのだが・・・。

【GM】
それじゃあ夕方。
みんなは馬車に揺られて闘技場に到着する。

闘技場はコロッセオのような派手なものではなく、建物の床が四角く掘られていて地下に降りて戦う感じだ。
雰囲気で言えば、映画ファイトクラブを連想してもらえればわかり易い。
もちろん、ジークフリード氏は上の階で観戦するのだが、君たちは地下の方へ案内される。

「Z」の張り紙がしてある控え室に案内される。
どうやら君たち一括りで控え室を一室あてがわれているようだ。

【アデルベルト】
腕が鳴るぜ!
と、バンテージを巻きながらウォーミングアップ。

【リンダラ】
頼む!
一発で決めてくれよ。

【ウルフガング】
一番手だけど、《ケンカ慣れ》異能と能力値から見て大本命だよな。
マジでアデルベルト一人で終わるということも考えられる。

【ピョートル】
あとは、マスターがフェアに進行するかだ。

【エリーズ】
また、PL発言ズラ。

【GM】
ピットファイトに限ってはオープンダイスで行いマス!

そうこう言っている内に係りの者がアデルベルトを呼びにくる。

【係りの者】
アデルベルトさん出番ですよ~。

【アデルベルト】
よっしゃあ!
いっちょ、決めてくるとするか。
出番が無くなっても悪く思うなよ。

【GM】
最初の対戦相手はマッチョな巨漢だ。

【アデルベルト】
人間、強いかどうかは見た目じゃないぜ!

【レフェリー】
赤コーナー、クロップ伯代表~「パ~スゥ~カルゥゥゥゥ」(K-1風)
青コーナー、ジークフリード伯代表~「アァァ~デルベルゥ~トォォォ~」
ファイッ!!

●イニシアチブで先手を取られ、敵は〈威圧〉を試みる。
アデルベルトは〈威圧〉に屈する事無く最初の一発を見舞う。
その後も、華麗な打撃回避を駆使しながら、敵の闘志を少しずつ削り見事勝利を収めた。

【レフェリー】
勝者!「アァァ~デルベルゥ~トォォォ~」。

【GM】
観客からは賞賛の声と拍手が惜しみなく注がれ、アデルベルトは控え室に戻る。

30分後・・・係りの者が呼びにくる。

●第二試合もアデルベルトは危なげもなく勝利する。
一、二発いいのをもらったが、ほとんどダメージというほどではない。

【レフェリー】
勝者!「アァァ~デルベルゥ~トォォォ~」。

【GM】
拍手と歓声の中、また控え室に戻っていく。

【アデルベルト】
思ったより骨が無いな。

【エリーズ】
ひょっとしたら、本当に一発で優勝するズラ。

【GM】
オープンダイスで誤魔化しようがないからね。
これまでの冒険で気付かないうちにそれだけ強くなったということかな?
それに、ここまで勝ちあがってくる敵も無傷では無いからね。

【アデルベルト】
それならそうと、さっさと決めるまでよ。
行って来るぜ!

【GM】
優勝の懸かったリングには異様な熱気が渦巻いていた。
明らかに敵を応援する声援の方が多い。
それもそのはず、対戦相手はここ3戦連続で優勝している闘士「エッグハルト」なのだから。

【アデルベルト】
金持ちになりたいやつは俺に賭けときな。
下馬評ひっくり返して、一夜にして金持ちにさせてやるぜ!

【観客】
Boooo!!

【エッグハルト】
派手なのは背中の入墨だけかと思えば、言うことも派手じゃねぇか。
ただし、相手が悪かったな。
熊サンくらいの相手ならお前でも優勝できたかもしれねぇが、100%お前の優勝は無ぇ。

【観客】
いいぞ~!エッグハルト~!
期待してるぞ~!

【レフェリー】
赤コーナー、アーベンバッハ伯代表~「エ~ッグハル~トォォォ~」(K-1風)
青コーナー、ジークフリード伯代表~「アァァ~デルベルゥ~トォォォ~」
ファイッ!!

●三回戦はさすがに今までのようには行かない。
攻撃を当てても効いて無いのがあったり、すばやい動きで今まで以上に攻撃をかわされる。
敵も同様で、いいのを当てるが致命的なダメージにならない。
両者少しずつ削りあいながらお互いの耐久力は残り1、2となった。

【エッグハルト】
ぜぇぜぇ。
ポット出の田舎闘士にしてはなかなかやるじゃねぇか。
だが、残念だったな・・・次の一撃でお前は沈む。
精々、命を繋ぎとめるために喰らっても死なない準備だけはしておけよ。

【アデルベルト】
うるせぇよ。
ぜぇぜぇ・・・おっさん。
喋りすぎて余計な体力使うとその場で突っ伏すぜ。

●運命のダイスが振られた。
イニシアチブで勝るエッグハルトのケリがアデルベルトの右ストレートよりも早く敵を捕らえることに成功した・・・

キィ~~~ン!!!

エッグハルトの最後の一撃はアデルベルトの金的を仕留めたのだった。
(クリティカル表の結果)

【アデルベルト】
ぐふっ!
きっ、汚ねぇぞ!

【GM】
そう、言い残すとアデルベルトは地面に突っ伏したのだった。

【観客】
オオオオオオッ!
エッグ!エッグ!エッグ!

●さて、寸でのところで優勝を逃したワールウインド一行。
次は対動物戦でリンダラが出場予定だが、果たして優勝できるのか?
また、アデルベルトのキンキンは無事なのか?
・・・続く


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