ウォーハンマーFRP リプレイ【ワールウィンド】 第3話

・・・続き

【GM】
この人影は黒ずくめで密偵のようないでたちだ。

二階からの出口が見当たらないことに気付くと、はしごを伝って屋上に登る。

【ピョートル】
屋根に追い詰めるのと、落ちたときに逃がさないように地上から追うのと二手に分かれよう。

●ヒューゴ・マスカット・ピョートルが屋根組。そのほかは地上組に分かれた。

【GM】
密偵が屋上に登り、ヒューゴがそれに続いた。
羽目板を持ち上げて屋上に上がろうとすると、ヒュッと一閃。
剣で払われる。
攻撃は外れていたが、相手が武器を持っていることが解る。

【ヒューゴ】
危ない!
くそ~っ、絶対とっちめてやる。

【GM】
ヒューゴの後にマスカット、ピョートルが続き三人が屋上の平たい部分に立った時には密偵はデッキに移ろうとしていた。

激しい豪雨とともに、雷が鳴り時折稲妻が煌いている。

デッキに追い詰めPC3人はデッキによじ登り捕まえようと手を伸ばした瞬間に、密偵は軽やかに金属棒を掴み、スルスルと三角屋根に降りていこうとした瞬間!
密偵の掴んでいる金属棒に落雷する。

無残にも密偵は感電死し、地上組みのPCの前に落下する。

【ゴットリ】
とりあえず、玄関までコイツを運んで何者なのか調べよう。
よいしょっと。

【GM】
ゴットリが密偵の死体を触った瞬間帯電していたらしく、ゴットリに電気が走る。
耐久力に1点のダメージを受け、ゴットリは5R気絶してしまう。

苦労して、玄関先まで密偵の死体を運んできた。

【マスカット】
コイツの身につけているものを調べてみる。

【GM】
了解。
片手剣とびしょ濡れの服、同じくびしょ濡れの黒いローブ、その他には銀貨の1枚も持っていない。
彼の胸の辺り(心臓の位置)にナルンのグリフォンを象った小さな入墨がある。

【キューゲルシュライバー】
さすがは、冒険者。
見事な腕前じゃな。

わしの書斎を物色していたので、泥棒だと思い一喝したら慌てふためいて逃げおった。
偉大な発明家にして著名な大天才から一喝されたとあってはさすがの泥棒も肝が縮んだのじゃろう。

して、こやつは何者か判ったかな?

【ゴットリ】
ウウム。よく寝とったわい。

【ヒューゴ】
イヤ、気絶してたんです。

【マスカット】
ナルンの兵士の俺でも、この入墨の事はなにか判らないかな?

【GM】
では、マスカット・ピョートルは「知力」でテストしてみてください。

【マスカット】
コロコロ・・・失敗。

【ピョートル】
コロコロ・・・失敗。

【GM】
では、なにも判りませんよ。
博士と助手もナルンではよく見かけるナルンの紋章を象ったデザインだと言うこと以外何も手がかりは見つかりません。

【ファットボーイ】
ではみなさん。
お風呂を沸かしておきました。
濡れた体を温めて、部屋にお戻りください。
この死体はここに置いておいて明日、市警に取りに来てもらいますので。

【ウルフガング】
そうだな。
これ以上悩んでも埒があかん。

【アメンデイル】
市警が死体を引き取りに来たときに入墨について聞いてみるか?

【一同】
そうしよう。

【GM】
そうして、PC一行は寝床に戻った。

次の朝、市警のマンフレッド・ケスラーという男が担架を持った4人の人足をつれて鶏肉サラダに現れる。

【ケスラー】
泥棒の死体があると聞いて引き取りにきたのだが、博士・・・あんたの家か。
なにか怪しい実験とかで助手を殺したとかそんなんじゃないのか?
ああん?

【キューゲルシュライバー】
なにを言う。
世の為になる実験や研究はするが、人を殺めたことなど一度もないぞ。

【ケスラー】
その、栄えある一度目が今日だったりしてね~。
ははは。

【ピョートル】
ところで、ケスラーさん。
この死体の胸にナルンのグリフォンの入墨があったのですが、何かご存知ないですか?

【ケスラー】
何だ?お前ら。
こんなにたくさん冒険者雇って博士は何するつもりなんですか~?

しかも、ナルンの入墨だなんて、当局の密偵に追われちゃったりして・・・あ~、怪しい怪しい。

まっ、とにかく博士がマッドな研究してても証拠がないから今日は死体回収して帰るけどね。
じゃ、3gcな。

【ファットボーイ】
高すぎますよ。
普通、高くても2~3sじゃないですか?

【ケスラー】
ばーか。
密偵とはいえ、当局の方だ。
モールの司祭様に丁重に葬ってもらわないといけないんだよ。

【GM】
ファットボーイは渋々、3gcを支払い、4人の人足が死体を担架に乗せて去っていく。

【エリーズ】
感じ悪い人だったわね。

【ヒューゴ】
官憲なんてそんなもんだ。

【ピョートル】
あっ、ゆすり被害のこと聞けばよかった。

【アデルベルド】
あんな奴に聞くより、もっと性格良さそうな人に聞き込みしましょう。

【ゴットリ】
間違いなくあいつのポケットに2gcは入ったな。

【ピョートル】
さてと、聞き込みでも行こうかな。

【ウルフガング】
じゃ、ヒマなんでついていきます。

【GM】
残りの人はどうしますか?

【ゴットリ】
居残りしよう。

【アデルベルド】
じや、僕も。

【エリーズ】
デッキで日向ぼっこしながら見張りします。

【ヒューゴ】
屋敷で待機しながら、ファットボーイの食事の準備でも手伝いますか。

【マスカット】
ゴットリと酒でも飲みながら待機かな。

【GM】
では、ピョートルとウルフガング行きましょうか。

【ピョートル】
市警の詰め所に行きます。

【GM】
ナルンは巨大な都市なので、詰め所は数箇所あります。
常識的に考えて一番最寄の詰め所でいいですか?

【ピョートル】
いいですよ。

【GM】
では、詰め所はすぐに判ります。
詰め所の一番奥のデスクには、さっきのケスラーが机上に脚を投げ出して、帽子を顔に被せて寝ています。

部下達は書類の整理をしたりしながらそれなりに忙しそうです。

【ピョートル・ウルフガング】
部下に聞き込みします。
最近、鶏肉サラダのキューゲルシュライバー博士がゆすりに遭って困っているようなのですが、他にもゆすりの被害報告とか頻繁に出てませんか?

【市警】
ゆすりやたかり、恐喝とかはこれだけでかい街では日常茶飯事だから、そんなことにいちいち関わってられないよ。

【ピョートル・ウルフガング】
確かにそうだ。
ゆすりくらいで聞き込みは成立しないな~。

帰ろうか。

【GM】
では、屋敷待機組みに移ります。

【マスカット・ゴットリ・アデルベルド】
野郎部屋で酒飲みながら談笑してます。

【エリーズ】
デッキの上でごろんとしています。

【ヒューゴ】
ファットボーイと隠し味自慢に興じています。

【GM】
昼間特にゆすり屋が来ることも無く、時間は過ぎました。
楽しみな夕食の時間になり、ダイニングにPC一同が集ります。

【ファットボーイ】
今日はチキン料理です。
例の発明品で羽根をむしりましたよ。

【GM】
おいしい食事に舌鼓を打ちつつ、PCは綺麗に平らげる。
ハーブティーで一息ついていると、鶏肉サラダ邸の正面玄関が勢いよく開かれる。

戸口辺りを占領しているのは8人の男だ。
皆、頭巾とマスクをを身に付け、マントに身を包んでいる。

PCたちがホールに出て警戒態勢をとると、敵の9人目が現れる。
彼は腰に抜き身の剣を下げている以外は他の者と同じ装いだ。

【キューゲルシュライバー】
冒険者たちよ、慌てるでない!ここは我輩の屋敷だ。ここで戦ってはならんぞ!

【ゆすり屋】
税金を払ってもらおうか。
怪しい研究税だ。
35gc徴収する。

【GM】
博士が指示するとファットボーイが金貨入りの小袋を持ってきて、ゆすり屋のリーダーらしき人物に渡す。

【ゆすり屋】
毎度~。
払いがいいのは関心だね。
街の為にまたよ・ろ・し・く!

いくぞっ!

【手下】
へいっ。

【GM】
そう言うとゆすり屋たちは、悠々と帰っていく。

【キューゲルシュライバー】
おい、なにをグズグズしておる!追いかけるんだ。
君たちは何の為に雇われているのだ!

【エリーズ】
じゃ、パーティを二手に分けて尾行組と屋敷守備組に分かれましょう。

【キューゲルシュライバー】
バカモン!!高い報酬で雇われているくせに判断力の無い奴らだ。
全員で追わんか!
居残る奴には報酬は出さん。
なんとしても奴らを突きとめて、二度とゆすりをできんようにするのだ。

行け~!

・・・続く

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