ウォーハンマーFRP リプレイ【ワールウィンド】 第37話

・・・続き

【GM】
PL達のブーイングをよそに、ジークフリード伯は嬉しそうに君たちの控え室に入ってきて、激励の挨拶をしてくれる。

【ジークフリード】
よくやった!
感動した!

皆いい戦いだった。
特にウルフガング君は素晴らしかった。

【エリーズ】
え~?

【ジークフリード】
とにかく早く帰って身体を休めよう。
早速、明日にでも君たちの嫌疑を晴らせるようにかけあってみるから。

【ピョートル】
しかし、この後ミスターGの試合が・・・。

【GM】
あっ、それはスピンオフでお願いします。

【アデルベルト】
とりあえず、休みたい。

【リンダラ】
同じく。

【ウルフガング】
そういえば、俺も重傷だった。

【エリーズ】
じゃ、決定ズラ。

【GM】
ジークフリード邸でPCにあてがわれた部屋でPC一行はつかの間の休養を取る。
丁寧に医者まで、呼んでもらい治療に最善を尽くしてくれる。
オマケにジークフリード氏は休養で出発が遅れる旨をシグマー神殿に連絡する為、召使いを走らせ了解まで得てくれる。

【ジークフリード】
身体の方はどうだね。
今日の昼間、アルトドルフ市警の知り合いに掛け合って君たちの嫌疑を晴らしてきた。
君たちのお尋ね物としての張り紙は徐々に無くなるはずだ。

【リンダラ】
恐るべし、金と権力。

【ウルフガング】
ナルンといい、この街といい、官憲の野郎はどいつもこいつも・・・。

【アデルベルト】
まったくだ・・・。

【ピョートル】
とにかく、官憲といい、魔狩人といい、俺たちを追う輩はいなくなったわけだ。

【エリーズ】
堂々とお天道様の下を旅できるズラ。

【アデルベルト】
じゃ、一旦船に戻るか。

【一同】
そうしよう。

●無事アルトドルフでの任務?を終えたワールウインド一行。
次はあの外伝的シナリオに続くとも知らずに意気揚々とワールウインド号へと戻っていくのでした。

次回、第6弾シナリオ「犯人はおまえだ!」に続く・・・
ワールウインド第6弾シナリオ

犯人はおまえだ!

※最初のゴットリのくだりが面白かったのでオマケとして・・・

【GM】
今回のPCは、ピョートル・アデルベルト・リンダラ、ゴットリの4人です。
ゴットリさんは久しぶりですね~。

【ゴットリ】
はい、NPCだと船の便所詰まりの犯人にされたり、スピンオフでキャラが一人歩きしたりするので、その暴走を止めにきました。

【GM】
理由はともかく参加していただけるのは嬉しいことです。
それでは始めましょうか。

前回の任務を終え、PC一行はアルトドルフの波止場に停泊しているワールウインド号に一旦戻った。

【ゴットリ】
私は、船倉にこもって石細工でもこさえていたことにしてください。

【ピョートル】
当然ミスターGの銅像だよな。
※ミスターGに関しては、PLや私のmixi日記参照。

【リンダラ】
私は、なにするでもなくNPC連中と雑談でもしておこう。

【アデルベルト】
俺は、思い立って船倉に何か探し物に行く事にしよう。

【GM】
アデルベルトが船倉に下りると、なにやら低い声と石を叩くような音が聞こえる。

【アデルベルト】
どれどれ、怪しい気配。

【GM】
アデルベルトが注意深く気配のする方を見てみるとそこには石化したゴットリが、もとい、ゴットリそっくりの石造りの人形がある。
頭には先が丸い二本の角が生えて、額に「G」の文字がまるで宇宙からの使者のように・・・(笑)

その奥には完全に船倉のガラクタ達と同化した本物のゴットリが居た。
まるで、パイ○ーツ・オブ・カリ○アンの冒頭のシーンのように。

【アデルベルト】
おおっ、ゴットリ。
しばらく見ないと思ったらこんなところに。

【ゴットリ】
ずっと、この石像を作っていたもんでな。

【アデルベルト】
まあ、気持ちは判らんでもない。
そりゃ、便所詰まりの犯人とかにされたら誰も居ない所に引きこもりたくもなるよな~。
しかし、心配するな。
俺たちは暖かく迎えてやるから。

【ゴットリ】
いや、そんな出てきづらいとかじゃなくて・・・セッションに参加してない間にGMの陰謀で・・・

【アデルベルト】
わかった、わかった。
皆までいうな。
とにかく、上に上がってみんなで飯でも食おう。

【GM】
そんなわけで、船倉で備品化していたゴットリも無事PCに戻り、皆で食事をしながら他のPCと大きく開いた経験点を埋め合わす為にゲタ履き作業をこなすのでした。
その際、クラスチェンジのため、リンダラから12gcの借金をします。

そうして、ゴットリは密輸商人から故買人になるのでした。

【ゴットリ】
故買人として最初の仕事はこの石造を売って、リンダラへの借金返済だな。

【リンダラ】
そんなもんが売れるのか?

【ゴットリ】
私は故買人だ。
安く仕入れて、高く売るプロなのだよ。

【ピョートル】
確かに、あのバトルロイヤルの勇「ミスターG」の石像だからな。

【アデルベルト】
まあ、アルトドルフで人口も多いからひょっとしたらなんてことも無くはないかも・・・

【ゴットリ】
とりあえず、石像をリヤカーに載せてっと。

【GM】
では、売れるかどうか判定しましょう。

まず、〈世間話〉で買ってくれそうな人に目星をつけましょう。

【ゴットリ】
世間話は得意だ。
+10%の修正までつくぞ。

・・・コロコロ・・・余裕で成功。

【GM】
では、その人にこの石像の良さを知ってもらうために話に聞き入ってもらいましょう。
〈魅惑〉技能でテスト。

【ゴットリ】
〈魅惑〉は習得してないな・・・

【GM】
では、【協】を半分にしてテストです。

【ゴットリ】
ぐぉぉぉ。14・・・か。

ダメモトで・・・コロコロ・・・成功だ!

【GM】
よっぽど、この人は物好きだったようですね。

【男】
どれどれ、その石像を見せてもらおうか?

【ゴットリ】
私の力作です。
この世に二つとないものですよ。

【男】
おおっ。
この重量感といい、ずっしりと構えた座りの良さといい、私が長年捜し求めていたものだよ。

【ゴットリ】
そうでしょ。
この石像は貴方に出会う為に私が誕生させたのですから。

【男】
して、お幾らかな?

【ゴットリ】
この石像の良さが解る貴方なら、世に二つと無い物に幾らの値をつけますか?

【男】
むむむっ。
15gcでどうかね。

【ゴットリ】
わかりました。
貴方にお譲り致しましょう。

【男】
すまないが、家まで運んでもらえるかな?

【ゴットリ】
お易い御用で。

【GM】
ゴットリは男について、家まで石像を運ぶと、土間らしき所まで石像を運ばされる。
土間には樽が幾つか並んでいて、すっぱい臭いが立ち込めている。

【一同】
漬物か?ひそひそ・・・

【男】
では、そこの樽の上に石像を置いてくれたまえ。
いや~、座りといい、重さといい、理想の漬物石だ。

【ゴットリ】
・・・・涙を振り払って、船に戻ります。

【アデルベルト】
お、おかえり。

【ゴットリ】
ふあっはっは。
解るやつには解るんだな。
ゲージツってやつが。

リンダラ金は返すぜ。

【リンダラ】
15gcも?

【ゴットリ】
利子だ。

・・・あれ、雨なんか降ってないのに目の前がにじんでる・・・

●そんな、茶番を繰り広げつつ無事ゴットリは第1話以来PCとの合流となるのでした。
次回シナリオの本筋へ

・・・続く。

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