・・・続き
【ＧＭ】
うーん。
惜しいところで優勝できないね～。
【ウルフガング】
次は、俺の番だ。
未訳のサプリに載っていたけど、月桂樹の冠を手に入れれば、何だったかすごいキャリアにチェンジできたな・・・
【ＧＭ】
もちろん、優勝すれば勝者には月桂樹の冠が授与されますよ。
【ウルフガング】
よし、頑張ろっと。
【レフリー】
では、続きまして、装備自由の1対1の勝負をはじめます。
赤コーナー、ベーメル男爵チームクゥル～トォォォ。
青コーナー、ジークフリード伯チームウルゥフガングゥ～。
ファイッ！！
●相手のクルトは中装鎧に片手剣と盾というシンプルないでたち。
イニシアチブを取ったウルフガングは、突撃で相手の懐に潜り込むと足を止めての2回攻撃同士のダイスの振り合いになる。
連続攻撃、打撃回避、の繰り返しだが、頑健とＡＰの高いウルフガングは、ほぼノーダメージであっさりと勝利してしまう。
【レフリー】
勝者ウルフガング。
【ウルフガング】
まあ、一回戦くらいは突破しないとな。
アデルベルトもリンダラも頑張ったんだし。
【ピョートル】
なんだか、動きが無いから面白くな～い。
【レフリー】
続きまして、第2回戦。
赤コーナー、エルラー伯爵チーム、マヌエル～。
青コーナー、ジークフリード伯チーム、ウルゥフガングゥ～。
ファイッ！！
●今度の敵はさっきの敵よりも軽装だが、動きが素早い。
あっさりとイニシアチブを取られるとあっという間に間合いを詰められてしまった。
しかし、移動と攻撃を繰り返す敵は1回しか攻撃できないのに対して、ウルフガングは近寄ってきた敵にカウンター状態で2回攻撃をお見舞いする。
さらに、ウルフガングの固い装甲の前に全く歯が立たず、あえなく元剣闘士の狼の前に崩れ去る。
【レフリー】
勝者ウルフガング～。
【アデルベルト】
せっかくフロアタイル用意してるのに一歩も動いてないよ。
【エリーズ】
リンダラ姉さんを見習うズラ。
【ウルフガング】
何とでも言いやがれ。
これが俺の戦い方だ。
【レフリー】
続きましてはファイナルラウンド。
この闘技場の連続チャンプ、クロップ卿チームのベルンハルトの登場だ～。
対する、挑戦者ウルフガングもここまで、快勝しているがさすがに次はそうは行かないでしょう。
間もなく決戦の火蓋が切って落とされます。
レディ～・・・ファイッ！！！
●次の対戦相手は、重装鎧に両手斧を持ったこの闘技場の現役チャンピオンだ。
お互い慎重に駒を進めるも、結局隣接して足を止めての連続攻撃合戦となる。
しかし、敵も今までのように甘くはなく、ウルフガングの強靭な装甲を超えてダメージを通してくる。
打撃回避や連続攻撃、受け流しを駆使して一体何ターン経っただろうか・・・お互いすでに耐久度3以下で重傷状態にも関わらず、肩で息をしながらダイスを振り合う。
【ベルンハルト】
はぁはぁ・・・これが最後の一撃だ！
おとなしく斃れろ～。
【ウルフガング】
負けるわけにはいかないんだ。
打撃回避成功！
2発目はＡＰで防いだぞ！
反撃だ！
連続攻撃！！！
1発目成功。
2発目成功！！
【ＧＭ】
ベルンハルトは燃え尽きたように、ウルフガングの前に倒れこむ。
【レフリー】
新チャンピオンの誕生だ～！！
【リンダラ】
は○めの一歩かっ！！
【ピョートル】
傍から見てて全然面白くない。
マスターとダイス振り合ってるだけじゃね～か。
【アデルベルト】
元剣闘士なら、客を喜ばすような魅せる試合をしてもらいたいものだ。
【ウルフガング】
優勝したことについて、おめでとうとか無いの？
【一同】
だって、面白くなかったんだも～ん。
●というワケで、足を止めて全く動きの無い打ち合いを3試合連続でこなし、は○めの一歩状態の泥仕合を展開したウルフガング。
仲間内のブーイングをよそに月桂樹の冠をゲットして独りニヤついているのでした。
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