黄色の魔力の風であるシャモンの魔導師は、科学の研究者であり何か作るために物質の特性を変えるための変成の技に長けている。
〈秘衍魔法体系:金属 >を持つなら、下記の3つの呪文リス卜から1つを選ばないといけない。
基本呪文 | 秘法呪文 | 主要呪文 |
鋼の護衛 | 燃料補給 | 鋼の護衛 |
論理の法 | 武器歪め | 武器歪め |
腐食の呪い | 記入 | 金属との会話 |
アーハの銀の矢 | 形状の法 | アーハの銀の矢 |
鉛の鎧 | 金属との会話 | 秘密のルーン |
試行錯誤 | 心身硬化 | 歳月経過の法 |
金属変成 | 秘密のルーン | 試行錯誤 |
物品魔力化 | 歳月経過の法 | 物品魔力化 |
惑乱の境地変成 | 愚者の黄金 | 物の口を割る |
黄金の法 | 物の口を割る | 黄金の法 |
燃料補給(Stoke the Forge)
発動値: 4
発動時間:半アクション
具材:熱い吐息(+1)
暖を取るために火を燃やしている炉や、暖炉や、その他の家具を、自然な範囲の思い通りの暖かさに燃やすことができる。
また、1d10×10分間は燃料を消費することがなくなる。
鋼の護衛(Guard of Steel)
発動値:5
発動時間:半アクション
具材:鉄球(+1)
術者は光り輝く鉄の球体を召喚する。
鉄の球体は、術者のまわりを周回しながら1分間(6ラウンド)にわたって術者の身を攻擊から守った後、消滅する。
そのため、術者に対する攻擊には、【武器技術度】か【射擊技術度】に-10%のペナルティが課せられる。
武器歪め(Fault of Form)
発動値:6
発動時間:半アクション
具材:小さな金属やすり(+1)
術者は、24ヤード(12マス)以内のどんな武器でも1本、配合と特性を少し変更することができる。
その武器は、武器特性による利点をただちに1d10ラウンドの間失い、使用する場合は【武器技術度】に-10%のペナルティを受ける。
不利な武器特性は、この呪文によって更に悪くなる。
「試作」の武器特性の武器は88〜96で弾詰まりを起こし、97〜00で暴発する。
「鈍重」の武器特性の武器は、敵が「受け流し」か「回避」をするのに+20%のボーナスを与える。
「疲労」の武器特性の武器は「衝擊」の利点を得られない。
「低信頼性」の武器特性は92〜97で弾詰まりを起こし、98〜00で暴発する。
論理の法(Law of Logic)
発動値:7
発動時間:1d10全アクション
具材:未記入の紙1枚(+1)
君は論理の魔法を用いて、1回の技能テス卜か、能力値テス卜を支援できる。
術者は、テス卜に先立ってこの呪文を発動することで、自身もしくは12ヤード(6マス)以内にいる味方1名を支援できる。
発動時間がランダムなのは問題点の解析と、呪文発動の両方を行なう必要があるからだ。
呪文発動に成功したなら、この呪文は該当する技能テストか能力値テス卜に+ 20%のボーナスを与える。
このボーナスは、呪文発動が完了してから5分以内に使わねばならない。
記入(Inscription)
発動値:7
発動時間:全アクション
具材:ノミ(+1)
どんな金属の表面にでも、術者が手を横切れば、消えない刻印を記入できる。
その刻印は、無理なく収まる範囲ならどのような長さでも刻むことができるが、12文字を越す毎に発動時間が1全アクション増える。
刻印は君の筆跡で記入されるため、親しい者は君の手によるものだと鑑定できるだろう。
形状の法(Law of Form)
発動値:8
発動時間:全アクション
具材:鉄の棒(+1)
固体の物体を、鉄のように固くできる。
外見は変わらないが、鉄のような感触と重さを得る。
荷重点が増えた結果、扉やその他の障害(ガラス窓を含む)にかければ破壊するための【筋力】テス卜の難易度を上昇させ、ロープにかければ縛っているロープを頑丈にし、可燃物にかければ火を点火し難くできる。
効果を発揮するために、君はその物体に触らなくてはならない。
この呪文は術者の【魔力点】と同数の分数にわたって持続する。
腐食の呪い(Curse of Rust)
発動値:9
発動時間:半アクション
具材:銷びた釘1本(+1)
術者は、12ヤード(6マス)以内にある荷重点が75以下の金属の物体1つを、錆びによって腐食させ、ぼろぼろで使用に耐えなくさせられる。
金属との会話(Tale of Metal)
発動値:11
発動時間:2全アクション
具材:1枚のレンズ(+1)
君は、金属製の物体に触り、それが鍛えられて作製された現場を、まるでそこにいたように見ることができる。
そして、【知力】テス卜に成功したら、その出来事の重要な点を思い出すことができる。
心身硬化(Rigidity of Body and Mind)
発動値:12
発動時間:全アクション
具材:小さい鉄の円盤(+2)
術者の体と心は、鉄の特性を得ることで、強く、そして頑丈で不変のものになる。
君は、全身にアーマー•ポイントを1点得て(他の鎧と合計して5APを超えないこと)、【意志力】に+10%のボ一ナスを得る。
術者は呪文の効果中、 自らの意思を容易に変えようとしなくなる。
この効果はデ一タ的な強要ではないが、GMを納得させるようなロールプレイが必要になる場合がある。
この呪文は術者の【魔力点】と同数の分数にわたって持続する。
アーハの銀の矢(Silver Arrows of Arha)
発動値:13
発動時間:半アクション
具材:銀製の矢尻(+2)
自身の【魔力点】と同じ本数の魔法による銀のアローを作りだし、48ヤード(24マス)以内の1つないし複数の目標に発射することができる。
1本1本の銀のアローは、ダメージ値3の射擊系呪文である。
アローは、ダメージを与えた後で消滅する。
秘密のルーン(Secret Rune)
発動値:14
発動時間:全アクション
具材:金片が入ったインクを小瓶に詰めたもの(+3)
この呪文は、秘密の伝言を記録するか、記録された秘密の伝言を読むかの、2通りの方法で唱えられる。
前者は『記入』と同じように唱えるが、その刻印は誰にでも見えるわけではなく、よく検査しないと見れない点が異なる。
『秘密のルーン』で書かれた伝言を見るためには、2つ目の方法を使い、伝言を翻訳する。
黄金の魔術師は、この呪文を他人と連絡する手段としてよく使う。
覗き見から内容を守るために、伝言を一度続んだアイテムに再度呪文をかけることはよく行われている。
鉛の鎧(Armour of Lead)
発動値:14
発動時間:全アクション
具材:鉛を削って作られたミニチュアのヘルメット(+2)
術者は48ヤード(24マス)以内にいる敵勢の鎧に呪いをかけて、鉛のように重たくできる。
大型テンプレートで表現する。
影響を受けた者は、【武器技術度】【射擊技術度】【敏捷力】に-10%と【移動力】に-1のペナルティを受ける。
この呪文は、1分間(6ラウンド)にわたって持続する。
歳月経過の法(Law of Age)
発動値:15
発動時間:全アクション
具材:骨の化石(+2)
固体の物体を脆くして、砕けやすくできる。
その、重量と質感は変わらない。
この結果、扉や窓を蹴破る場合や、縛っているものを引きちぎる場合や、鉄格子を曲げる場合など、物を壊す難易度を1d10/2(1~5段階)の段階数だけ減らせる。
この呪文は術者の【魔力点】+1と同数の分数にわたって持続する。
試行錯誤(Trial and Error)
発動値:16
発動時間:全アクション
具材:中身か空のガラス製の小瓶(+2)
術者はこの魔法を用いることで、12ヤード(6マス)以内にいる味方全員の行為を指導できる。
影響を受けた各キャラクターは術者の次のターンが回ってくるまでにテス卜かダメージのロールのダイス1つを再ロールすることができる(しなくてもよい)。
再ロールによって得られた出目は、確定的なものである。
愚者の黄金(Fool’s Gold)
発動値:17
発動時間:全アクション
具材:花の化石(+2)
一時的に物品の性質を変えて、より価値があるように見せることができる。
真鍮貨を金貨とし、錆びた剣を「最高」の精巧度の剣に、木製の入れ歯を銀歯にできる。
物品の価値は十倍になる。
この呪文は術者の【魔力点】と同数の時間数にわたって持続する。
君は呪文をかけるためにその物に触れなくてはならない。
金属変成:(Trsnsformstion of Metal)
発動値:18
発動時間:1分間
具材:ハンマーと金床の形をしたお守り(+2)
金属製の物体1つを別の物体に変形させられる。
変えられるのは形態のみで、金属の種類までは変えられない。
君は金属製バックラーを、たとえば大瓶のような形に変えることができるだけだ。
この呪文は、魔法のアイテムに対しては無効である。
新しいアイテムの精巧度は、決めるには〈魔風交信〉のテス卜によって決定する。
アイテムの精巧度を「最高」にするには、「困難」(-20%)のテス卜の成功が必要となる。。
「平均的」なテス卜は「一般的」な精巧度のアイテムを生みだす。
ただし難易度に関わらず〈魔風交信〉テス卜に失敗したなら、精巧度は「粗悪」になる。
これは接觖呪文である。
物品魔力化(Enchnt Item)
発動値:21
発動時間:1分間
具材:グリフォンの羽毛1本(+3)
1つのアイテムに魔法をかけることで、一時的にアイテ厶所持者の能力値の1つに+ 5%のボーナスを与えられる。
ただしボーナスを与えるのは、対象のアイテムにふさわしい能力値でなければならない。
例えば、ソードに魔法をかけて【武器技術度】にボーナスを与えたり、指輪を対象にして【協調力】にボーナスを与えたり。
魔法の効果は1時間持続するが、1つのアイテムに一度に複数回この呪文をかけることはできない。
当該アイテムは魔法のアイテムと見なされる。
これは接触呪文である。
物のロを割る(Breach the Unknown)
発動値:22
発動時間:1分
具材:鶏冠石(ルビー原石)約1.8g(+3)
この呪文は、物体の秘密を解き明かし、材料組成だけでなくその特別な性質までも知ることができる。
例えば、誰かのぺテンを証明したい黄金の魔術師(ゴールド•ウィザード)は、蟇石の薬効を知ることができる。
この呪文の通常の効果として「手強い」(-10%)の〈魔風交信〉テス卜に成功することで魔法の物品の特性を識別できる。
術者の【魔力点】につき+10%のボーナスをそのテス卜に上乗せできる。
成功度毎に1つの魔法の特徴を知れる。
呪いや、汚染された物品の場合、危険な性質であることを明らかにできる。
惑乱の境地変成;(Transmutation of the Unstable Mind)
発動値:23
発動時間:10分間
具材:狂人によって書かれた本の1頁(+3)
術者は病んだ精神を健康なものに回復するよう試みられるが、それは極めて危険な任務だ。
この呪文を発動する際には〈魔風交信〉のテス卜を行ない、成功なら、目標は1d10点の【狂気点】を解消できる。
しかしテス卜に失牧した場合、目標は1d10点の【狂気点】を追加で得てしまうのだ!
これは接触呪文であり、自分自身にはかけられない。
また動物に対して無効である。
黄金の法(Law of Gold)
発動値:26
発動時間:全アクション
具材:小型だが細緻な金製の鞘で75gc以上の価値があるもの(+3)
24ヤード(12マス)以内にある魔法アイテム1つをシャモンのつむじ風で包みこみ能力を抑制できる。
そのアイテムは1d10ラウンドにわたって、魔法による機能を全て失う。
コメント
[…] 金属の魔法体系 […]
[…] 狂気の治療に使える呪文が幾つかあり、最も顕著なのは、シャリア系呪文の『狂気治癒』だが、金属の魔法体系の『惑乱の境地変成』も手助けになるだろう(あるいは逆効果に!)。魔法による治療にともなう大きな問題点は、副作用にあるのではなく、呪文をかけられるだけの強力な人物を見つけだすことの困難さにある。エンパイア中を探しても、これほどの魔法を使えるまでに強力な司祭や魔術師は、数えるほどしかいない。彼らを探し出して説得することだけで、独立した冒険になりえるほどだ。 […]