【GM】
では、戦闘ですね。
研究所の前に磔のキューゲルシュライバー博士。
その横にスラーネッシュの司祭。
右翼にミレーヌ(001)。
堅いヤツです。
真ん中にテレジア(002)透明人間とシャルロッテ(004)瞬間移動。
左翼にヘルガ(009)ヘイストとハンナ(005)四肢伸縮。
という配置。
【エリーズ】
まずは、博士の横のスラーネッシュ司祭をロングボウで射抜くズラ。
【ウルフガング】
よし、一番近くの透明人間の所へ突進攻撃だ。
【アデルベルト】
ではオレもウルフガングと一緒に透明人間を叩いて、中央を崩す。
【ピョートル】
私も二丁拳銃で、透明人間に火力を集中させよう。
【GM】
くそっ!
各個撃破できたか・・・。
1R粘れは、透明になれるのだが・・・無理か・・・。
【テレジア】
ギャーーーッ。(死亡)
●その後、スラーネッシュの司祭も簡単にロングボウの餌食となり、シャルロッテの瞬間移動もGMの思惑通りに動かせない(ランダム移動)ためPCの不意を突くことなく落命。
ハンナの四肢伸縮においては、6ヤード(3マス)という中途半端な遠隔攻撃はほとんど意味を成さず、ヘルガ(ヘイスト)とミレーヌ(超強靭)だけが脅威となった。
【エリーズ】
動きが早くても、【射技】には関係ないズラ。
【ピョートル】
《早抜き》でピストルと片手剣を持ち替えて、接近攻撃だ。
【ウルフガング】
じゃ、オレとアデルベルトであの固いヤツを足止めだ。
【アデルベルト】
了解。
しかし、全然ダメージ通んねぇ。
●ピョートルの足止め、エリーズの遠隔攻撃でヘルガは死亡。
しかし2全アクション動ける相手に一人で足止めしていたピョートルは重傷状態に。
一方、パーティ内で一番の攻撃力を誇るウルフガングの攻撃も跳ね返される状態の中で、装甲の弱いアデルベルトが重傷状態に陥る。
【ウルフガング】
チクショウ。
固ぇ。ウルリックでも回ればな~。
【アデルベルト】
重傷状態か・・・。
しかし、退かん!
回れ~ウルリック!!
あっ、回った!
再度【武技】テストも成功。
【ミレーヌ】
ギャーーーーッ。
【一同】
えっ???
【GM】
説明しよう!
彼女は全ての物理攻撃をシャットアウトできる。
しかし、彼女の固い装甲は同時に脆いのだ!
「ウルリックの憤怒」を出さければ倒せない。
また、「ウルリックの憤怒」で彼女を倒した武器は(刃こぼれ等)の欠損を生じ修理するまで、ダメージ-1のペナルティを被る。
【アデルベルト】
ゲッ!
最高精度の片手斧が刃こぼれした。
【ピョートル】
とにかく、博士を助けよう。
【ファットボーイ】
そうだ!!
博士~。
【ウルフガング】
魔剣でウルリック出なくて良かった~。
【GM】
博士は自分の命が助かったことよりも、研究が混沌に奪われなかったことに対して何よりも感謝している。
【キューゲルシュライバー】
ありがとう・・・。
救世主とは君たちの事だ。
このエンパイアを救うべき私の研究と頭脳を見事救ったことは賞賛に値する。
エンパイアの人民を代表して私が礼を述べよう。
【ファツトボーイ】
ああ、それでこそ博士です。
【ピョートル】
何様だよ・・・こいつ。
【ウルフガング】
・・・・・
【アデルベルト】
で、その研究の成果は研究室の中か?
【エリーズ】
「半生命体、人型汎用兵器SL-零」だったズラ。
【キューゲルシュライバー】
そうじゃ、この研究所の中で世界を救うその時を待ちながら眠っておる。
「半生命体、人型汎用兵器SL-零」を起動させるには、お主らの持つ「遺物」が必要なのだ。
少しの間でかまわん、それを貸してはくれまいか?
【アデルベルト】
なんだ、結局まだ動かないのか・・・。
【キューゲルシュライバー】
失敬な!
わしの創ったパッチワークゴーレム・・・いや、「半生命体、人型汎用兵器SL-零」は完璧がゆえ、最後の起動には慎重にならざるをえんのじゃ。
【ファットボーイ】
そうです、エレメントとかいろいろ試してみたのですが、全くピクリとも・・・。
【エリーズ】
それが動けば本当にエンパイアは救われるズラか?
敵が欲しがるってことは、敵が動かせば逆に脅威になるズラ。
【キューゲルシュライバー】
確かにそうじゃ、しかしなお嬢さん。
この、「半生命体、人型汎用兵器SL-零」は私の手によって創られた以上、正義の御旗の下で活躍する運命にある。
現に、君たち救世主が敵の手に渡るのを阻止したではないか。
【ピョートル】
都合のいい解釈だな。
敵が狙いに来るたびにオレたちが体張ってちゃ身体がもたん。
ともかく一度、そいつを見せてもらおうか。
【キューゲルシュライバー】
まあ、無理もないことじゃ。
この偉大な発明家にして著名な大天才キューゲルシュライバーの会心作とあっては一目見てみたいと思うのは、人として自然なことじゃ。
よいよい。
見せてやろう。
一目見れば、「半生命体、人型汎用兵器SL-零」の動いているところも見たくなるじゃろうて。
しかし、動くには少々追加の研究が必要じゃから、すぐに動かせとワガママを言ってもそれは無理じゃがな~。
【ファットボーイ】
ついに、公開してしまうのですね。
すでに私は見たことありますけど(ドヤ顔)
【アデルベルト】
GM、こいつ殴っていい?
【ウルフガング】
・・・・・・・
【GM】
まあまあ・・・。
とりあえず、研究所の両開きの扉を開けるとすぐそこにツギハギだらけの肉塊が横たわっている。
廃教会の跡なので、礼拝堂がそのまま格納庫状態になっています。
【エリーズ】
パッチワークゴーレム・・・。
【ピョートル】
パッチワークね。
【アデルベルト】
一体、何人分の死体が繋ぎ合わさってるんだ?
【ウルフガング】
決めた!
マスター、こんなものが一時的に国を救ったとしてもその後、必ず別のわざわいが起こる。
兵器なんてものは無くても、一人一人がしっかりとしていれば混沌は撃退できる。
こんなもん、死霊術師と変わらないじゃないか!
と、言う訳で博士を気絶させてその隙にこのゴーレムに火をつけて研究所ごと浄化してやろうと思うのだか?
【GM】
いいでしょ。
それも一つの選択肢です。
他のPLは依存無いかな?
【一同】
意義なし。
【GM】
ウルフガングは突然、無言で博士のみぞおちを殴りつけ、気絶させる。
ファットボーイはアデルベルトが外の木に縛り付けて動けないようにしている。
博士が目覚めたら、ファットボーイを解けるように近くに放置。
その後、PC皆で研究所に火をかけ、燃え盛る研究所を背に四人の影がヘルムガルドの町へと戻っていく。
●というわけで、第8話が終了。
次回は怒涛の最終回です。
どうなることやら・・・・。
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