ウォーハンマーFRP リプレイ【ワールウィンド】 第9話

・・・続き

【GM】
時間的には昼過ぎですね。
仮眠を取って耐久力も回復しました。

オスカーの墓に行っていたじいさん達は無事に短剣を回収して帰ってきたらしい。

これで村に短剣は4本になった。

【ピョートル】
まずは森番のオットーだな。

【エリーズ】
じゃ、私は魔女の方行ってみましょうか。

【ピョートル】
二手に分かれるか・・・それも手だな。

【ゴットリ】
じゃ、わしがエリーズと同行しよう。
怪しさ満載で楽しそうだ。

【アデルベルド】
オットーがもし暗殺者で戦闘にでもなったら大変だから、オットーには残りの3人であたるのはどうだろう。

【ウルフガング】
うん。
どうも、オットーは匂うんだな。

【ピョートル】
では、オットーには私とアデルベルドとウルフガングで。
魔女にはエリーズとゴットリで。

【一同】
了解。

【GM】
では、魔女から行きましょうか。

【エリーズ】
情報を提供してくれた子供に聞き込みに行きます。
手土産に狩りをしてウサギ位差し入れできればと思うのですが。

【GM】
動物の狩りとなると、〈罠設置〉技能で相応の時間が必要になるよ。
見たところ〈罠設置〉を持っていないのと、状況から考えると狩りは難しいね。

大負けで、野鼠の毛皮を1d10枚持っていたことにしよう。

【エリーズ】
わーい。
コロコロ・・・10枚。

では、子供の家を探します。

【GM】
子供の家はすぐに見つかる。

お母さんが出てきて、お母さんの後ろに隠れるようにして少女がくっついている。

【エリーズ】
こんにちは。
これ、お土産だよ。(野鼠の毛皮1枚)ハンカチにでもしてね。

ところで、あの日のことを教えてくれる?

【お母さん】
あの日は、朝からお友達と遊びに出てて度胸試しに魔女だと言われるおばあさんの家に行くという遊びをしていたそうなんです。

夕方から激しい雨が降り始めて、帰れなくて困っていたら親切なおばあさんが雨宿りをさせてくれたらしいのです。
おまけに食事までごちそうになったらしくて。

時期が時期だけに、人攫いとかに遭ったんじゃないかと心配していたのですが、優しいおばあさんでほんとによかった。
もし、本当に魔女なら無事に帰って来て無いでしょう。

【エリーズ】
ご丁寧にありがとうございます。

ところで、短剣はどこでみたのかな?

【少女】
同じお顔のおばあちゃんがもう一人いて、そっちのおばあちゃんが持ってたよ。
そのナイフでパンを切ってくれた。

【ゴットリ】
双子か・・・。

【エリーズ】
そうみたいね。
聞き込みしてて正解だったわ。

ありがとうね。

【少女】
ばいばーい。

【ゴットリ】
一芝居打つか?

わざと夜にばあさん宅に行って、道に迷った冒険者を装う。
一宿一飯の世話になって、食事の時に例の短剣かどうか確認する。
もし、例の短剣なら事情を話して説得すると言うのはどうだ。

【エリーズ】
いいですね。
今、昼なんですぐに出ればちょうどいいのでは?

【GM】
そうだね。
すぐに行動を起こしたほうがいいよ。

【ゴットリ】
よし、すぐ出よう。
芝居は任せたぞ!エリーズ。

【GM】
魔女ばあさんの家はすぐにわかる。
すっかり日も落ちて、暗くなっているよ。

【エリーズ】
コンコン(ノック音)

すいませーん。

【ばあさん】
なんだい。
もう夜だよ。
ついこの前魔女じゃないって証明したばかりじゃないか。

【GM】
そう言いながら、一人のばあさんがでてくる。
PCを一瞥すると、魔狩人と勘違いしているらしい。

【ばあさん】
まだ、疑っているのかい?
そんなに疑り深いとモテナイよ。

【エリーズ】
いえいえ、私達は旅の者で道に迷ってしまって・・・。
もしよければ、夜露だけでもしのげればと思いまして。

【GM】
そう言って、PCが魔狩人でないことが判ると、奥からもう一人のばあさんがでてくる。

【もう一人のばあさん】
なんだい。
びっくりさせるんじゃないよ。
泊めてやってもいいけど、私たちが双子だということは内緒だよ。

【エリーズ】
それは、お約束します。

【GM】
かくして、ばあさん宅に潜入成功したエリーズとゴットリですが、ばあさん二人は「マナ」と「カナ」というらしく、二人に今までの冒険話を聞かせてほしいといってきます。

【ゴットリ】
仕方ない・・・この村にたどり着く前にナルンという大都市で、腐敗した市警の悪事を暴いたら、逆恨みした官憲の一団に囲まれて・・・ちぎっは投げ、ちぎっては投げ・・・・

【GM】
そんな茶番を聞きながら、カナばあさんがスープとパンを用意してくれる。

【ゴットリ】
パンを切る時に短剣に神経を集中します。

【エリーズ】
同じく。

【GM】
カナばあさんはパンを切り分けてくれます。
残念ながら、短剣にルーンは刻まれていません。

【ゴットリ】
くそっ。
もう一人の方か・・・

【エリーズ】
この際、素直に話してみたらどうでしょう。
悪い人ではなさそうだし。

【ゴットリ】
うむ。
そうするか・・・。

【エリーズ】
実は・・・ルーンを刻んだ短剣を探してまして。
この先の村に疫病の元凶が現れて、ルーンの短剣じゃないと解決できないそうなんです。
ここで雨宿りした少女からおばあさんが持っていたと聞いて、探しに来たのです。

【マナ】
なんだい。
下手な芝居打ったりして。

あんたたちが欲しいのは、この短剣だね。

【GM】
そう言うと、ルーンの短剣をベルトから抜いて見せてくれる。

【マナ】
短剣を渡すのはやぶさかでないんだけどね。
只で渡すのはちょっと惜しいね。

私の依頼を受けてくれたら報酬として短剣を渡そうじゃないか。

【エリーズ】
ホントですか!
なんでもします!

【マナ】
なあに、簡単な作業だよ。

共同墓地に行って、人の死体の手首を一組切り取って来ておくれ。

【ゴットリ】
(・・・やっぱ魔女だこのばばあ)

村の為だ。仕方ない。
受けるか?

【エリーズ】
気味悪い仕事ですけど、村のためですから・・・。
しかも、司祭がなんか言っていたのも気にかかります。

【ゴットリ】
素早く仕事を済ませて、完璧に埋め直さねばなるまい。

【エリーズ】
ですね。

【ゴットリ】
では、今からすぐ共同墓地に出向きます。
闇夜に乗じてこっそり作業するぞ。

【マナ】
じゃ、これをもって行きな。

【GM】
スコップを一本づつ貸してもらえる。

【ゴットリ】
じゃ、さっさと終わらせるぞ。

【GM】
了解。
共同墓地までは数時間の道のりだ。
順調に掘り出し、比較的新しい死体の手首切断に成功した。

【エリーズ】
掘り返したと判らないように念入りに埋めます。

【ゴットリ】
まわりの土と同化しているかきちんと確認するぞ。

【GM】
了解。
ばあさんの家までは順調に帰れます。

【エリーズ】
持って帰ってきましたよ。手首。

【マナ】
さすが、冒険者だね。
仕事が早い。

約束の短剣だよ。

【ゴットリ】
なんとか短剣ゲットしたな。

【エリーズ】
時間的には今は?

【GM】
そろそろ、夜が明けそうだね。
今から帰れば、昼くらいには村に着くかな。

【エリーズ】
じゃ、帰りますか。

【ゴットリ】
そうだな。

●怪しい依頼をクリアして短剣を手に入れたエリーズとゴットリ。
ばあさんは、ほぼ間違いなく魔女だと思いながら村への帰路につく。
一方、暗殺者かもしれないオットーという名の森番に交渉しに行くピョートル・アデルベルド・ウルフガングは短剣をゲットできるのか。

・・・続く。

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