・・・続き
【GM】
ハインツ一行と別れてから、二日が経った。
【ゼイル】
船長。
そろそろ食料が乏しくなってきやした。
【カレン】
誰だいまったく・・・必要以上に食う奴は。
【シーボルト】
そんなのドワーフくらいしかいねぇじゃねぇか。
【ユーリ】
でも、最近はマリクとピョートル(小)とハインツもよく食べるよ。
なんか最初は遠慮がちだったけど。
【アイリス】
・・・人間は順応がはやいな。
【マリク】
なんか言った?
この義足を軸にして・・・旋風脚!!
【ハインツ】
すげー!すげぇよ兄ちゃん。
【ピョートル(小)】
ベルンハルデのお姉ちゃん、お友達のアドルフィーネとカルラとリーナとハンナにお別れの手紙を書きたいんだ。
字を教えてよ。
【ピョートル】
お別れの手紙って・・・全部、女じゃないか!
幼いのに末恐ろしいやつだ。
【エリーズ】
マリクは超前向きで偉いズラ。
【ウルフガング】
おっ、いい所で村らしきもんが見えるぞ。
以前もこうやって村に寄ると混沌が待っていたけど・・・。
【アデルベルト】
まあ、しょうがない村に寄せろ!
【人足】
アイアイサー。
【GM】
村に着くと入港両として2Sを支払う。
【ウルフガング】
よし、とにかく酒場だ。
【エリーズ】
〈世間話〉で何か情報はないズラか?
成功ズラ!
【GM】
では、この村の名物は「カワカマス」という魚で、パイに包んで焼いたりして食べるのが最もポピュラーらしい。
で、この「カワカマス」の内臓はすり潰して塗ることで様々な薬としての効果を発揮するらしい。
さらに、この「カワカマス」大きくなるとスターパイクと呼ばれ、川に落ちた犠牲者を喰らうモンスターとして恐れられている。
今まで目撃された最大のものは40フィートくらいあるとか、ないとか。
【エリーズ】
ううう。
戦闘とかで川に落ちたら大変ズラ。
【アデルベルト】
じゃ、必要な食料とか、とっとと買って、先を急ごう。
【ピョートル】
そうだな。
別段ヒロインも出てこなさそうだし。
【エリーズ】
カワカマスの薬はどんなのズラ?
【GM】
はい、いらっしゃい。
この緑色の軟膏は「カワカマス」のハラワタを丁寧にすり潰した天然由来のピュアなお薬さ。
緑痘症、腰痛、インポテンツ、風邪、ハゲ何にでも効く万能薬さ。
通常一回分の瓶を2sなんだけど、今ならなんと、もう一瓶プレゼント!
どうだいお徳だろ~。
【エリーズ】
このソバカスにも効くズラか?
【GM】
もちろーん!
一瓶たっぷり顔中に塗って、パックしておけば、ウソのようにソバカスが消えるよ。
大事なのは、続けること!
【エリーズ】
じゃ、お徳セットを貰うズラ。
【GM】
そんな感じで、村での買い物を終え、川舟に戻り出港させたのでした。
【ウルフガング】
あのタイミングで村が見つかったから絶対、一戦闘あるとふんでいたが・・・
【ピョートル】
この順調さが逆に怪しいな。
【アデルベルト】
そうだな。
まあ、見張りは怠れんな。
【エリーズ】
今夜は薬の効果を試すズラ。
【GM】
船旅は順調に進み、船員たちは食事の準備をしたり、マリク兄弟は甲板の掃除をしたりと各々持ち場での仕事をしているのでした。
そんな時、マリクの驚いた声が響き、皆が甲板に集ります。
マリクがしりもちをついているすぐ近くに矢が一本刺さっています。
矢には手紙が括り付けられています。
【アデルベルト】
どれどれ・・・手紙をとって。
むう。←〈読み書き〉なし
ベルンハルデ嬢頼んだ。
【ベルンハルデ】
では、代わりに読みます。
「あなたたちが持つ身分不相応なお宝は、私たちが回収させていただきます。 猫目旅団より」
ですって。
・・・続く。
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