水泳:swim

〈水泳〉技能を持っているキャラクターは、水面から顔を出して留まったり、通常の【移動力】の半分の速度で泳ぐのに〈水泳〉テストを行なう必要はない。
だが、水中での【移動力】を、〈水泳〉テストの成功の度合い毎に1ずつ増大させることもできる。
この速度を単に上げるためだけに行なったテストに失敗した場合は、何らペナルティを受けない。
水泳中のキャラクターは「突進攻撃」や「走行」を行なうことはできない。

逆に〈水泳〉技能を持っていないキャラクターは、水中での【移動力】は0と見なされる。
このようなキャラクターが水面に浮かぶのには、たとえ波が穏やかでも必ず〈水泳〉テストを行なう必要がある。
テストの成功は、そのキャラクターが何とか水面に浮かんだことを意味する。
また、成功の度合いが1以上であれば、訓練を受けていない泳者は水中での【移動力】を〈水泳〉テストの成功の度合い毎に1ずつ増大させてもよい。
ただし、その場合は最大でも通常の【移動力】の半分までである。
このテストの失敗は、そのキャラクターが水面から沈んでいったことを意味する。

もし泳ぐ際の難易度が-10%以下になれば技能を持っている泳者であれ技能を持っ
ていない泳者であれ、いずれも〈水泳〉テストを行なわなければならない。
この場合、失敗することは常にそのキャラクターが水面から沈んでいったことを意味する。
成功することはそのキャラクターが通常の水中での【移動力】(0かもしれないが)で移動できることを意味する。
成功の度合いが1以上であれば、水中での【移動力】を〈水泳〉テストの成功の度合い毎に1ずつ増大できることを意味する。

〈水泳〉技能を持っているキャラクターは、水面から沈む前に自動的に息を深く吸いこむ。
一方、〈水泳〉技能を持っていないキャラクターは、水中に沈む前に息を深く吸うために【筋力】の半分の値で能力値テスト行なってもよい。

戦闘ラウンドの間、水面に留まる泳者と故意に水中に潜る泳者は以下のアクションをとってもよい。
「照準」と「呪文発動(通常より半アクション追加される)」、「戦闘からの離脱」、「移動」、「準備(全アクション)」、「装填」、「通常攻撃」、「技能の使用」。
行動する場合、【幸運点】を1点費やす必要があるが、「行動遅延(全アクション)」も可能である。
水泳中は【武器技術度】と【射撃技術度】、【敏捷力】は半減したものとして扱う。
戦闘時における〈水泳〉技能の使用は基本的にフリー・アクションであり、移動を伴う場合は「移動」または「戦闘からの離脱」のアクションをとる必要がある。

自分の意思に反して水中へ沈んでいった者は、以下の3つの内1つしか行動することができない。
1.「沈まないようにし、できるだけ水面に向かって進むために〈水泳〉テストを追加で行なう（全アクション)」。
2.「所持品の1つを捨てる(全アクション)」
3.「衣服か鎧を1つ脱ぐ(全アクション)」である。

水泳時の所持品の影響
所持品を担いだまま水に入るのは、馬鹿げた試みである。
もしキャラクターが持ち運べる最大荷重点の半分以上の物を運んでいたならば、いかなる〈水泳〉テストも自動的に失敗する。
幸いにもどんな所持品1つでも荷重を減らすために全アクションで捨てることが可能である。衣服と鎧はこの例外である。
水中で衣服一品を脱ぐには【敏捷力】テストに成功することが必要である。
中装鎧または重装鎧は、水泳中または水中では事実上脱ぐことは不可能であるが、GM判断でチェイン・メイルまたはプレート・アーマーの一部(ヘルメットやガントレットなど）を脱ぐことができるものとしてもよい。

河川の流れ
全ての河川は流れの速さを表す【移動力】を持っている。
水泳中の各ラウンドの最後に、キャラクターは河川の【移動力】と等しいヤード数を下流に押し流される。
河川の中央や、通常の河川の流れよりもより速い箇所ならどこでも、押し流されるヤード数は2倍になる。
流れの遅い河川は【移動力】が0〜5だが、大部分のものは【移動力】が6〜20である。
最も流れの速いものは21〜40かそれ以上であり、1ラウンドの10秒間にキャラクターをかなり遠くまで運ぶことができる。

水泳の難易度
水泳の難易度を決定する例を挙げる。
GMが課すペナルティは最大でも-30%までとし、それを越える状況では、自動的失敗とみなしてもよいだろう。

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