ミイラ:Mummy

ミイラは、埋葬布に包まれ防腐処置を施された古代戦士の亡骸から作られる。
人類最古の文明の多くでは、とりわけアラビィや南方の大帝国ネフェキーラでは、死者はそうした流儀で埋葬された。
大死霊術師ナガッシュが現れ、呪われた秘法を広く実践したことにより、かように保存されてきた死者の多くが永き眠りから覚めて自律行動をしはじめた。
スケルトンやゾンビといった知性に乏しいアンデッドとは異なり、ミイラはいついかなる時でも意思を無くしはしないばかりか、たいへん意思堅固であるために、より低劣なアンデッドを指揮下に従えるほどだ。
エンパイアに存在するごく少数のミイラは、石棺にじっと横たわることで満足しているが、何者かによって永眠を妨げられた場合にはその限りではない。
即座に眠りから覚ました相手を叩き潰すと、ふたたび墳墓へと戻るのだ。
ミイラのなかには少数ではあるが、生涯にやり残したことに未練を残した者もいて、時には恐るべき敵手ともなる。
彼らは生前と同じ武器や防具を使用する。
ミイラと共に永き歳月を色褪せもせずに過ごした武器や鎧は、疑うまでもなく魔力を帯びている。

技能：〈学術知識：系統学紋章学〉、〈学術知識：死霊術+10%〉、〈学術知識：歴史学+10%〉、〈騎乗〉+10%、〈言語：ネフェキーラ語〉、〈察知〉、〈値踏み〉、〈読み書き〉+20%

異能:《アンデッド》、《気絶打撃》、《恐怖誘発》、《特殊武器:大型武器》、《特殊武器：フレイル類》、《夜目》

特別ルール：
• 古代の意志：鋼のごとき意志を持ち合わせた者のみが、ミイラとして現世に戻ってこられる。
他のアンデッ卜とは異なり、ミイラを支配することはできない。
反対に、ミイラはきわめて意志堅固であるために、スケルトンやゾンビといった下級アンデッドを、あたかも死霊術師であるかのように操作できるのだ。
ミイラから48ヤード(24マス)を範囲として支配下の下級アンデッドは簡単な命令に従う。支配下のアンデットは範囲の外へ出ると単なる屍へと還る。
君がミイラに出くわしたなら、ほぼ例外なく1ダースかそれ以上(ミイラの【知力】と同等の人数まで)のスケルトン戦士が唯々諾々とミイラに従っているのだ。

• 燃えやすさ：ミイラは、古代の布や防腐処理用の流動体に取り巻かれているために、きわめて燃えやすい存在である。
そのため、ミイラが火炎に由来する攻撃で命中を受けた場合には、【耐久力】の損失が倍化される。この2倍化は、【頑健力】ボーナスや鎧の効果を適用した後で行なわれる。

鎧：なし
アーマー・ポイント：頭部0、両腕0、胴体0、両脚0
武器:フレイル/大型武器、片手用武器

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