混沌魔術の使用

強力で穢れた混沌の魔術を使用するには、いくつかのデメリットが術者にはついてまわる。
恐ろしいディーモンを召還できる呪文や呪いのように長い期間にわたって対象を苦しめる呪文も存在する。
その一方で、ディーモンが必ずしも術者に対して従順ではないとか、呪文を発動するために副作用を得る場合があるのだ。

 

ディーモンの召還

混沌の魔術には、ディーモンの召還に関する呪文がいくつかある。
呪文によってディーモン群が出現したら召還者はまず、ディーモンを支配できるかどうか【意志力】テストに成功する必要がある。
失敗した場合、定命の存在に命令されることを嫌うディーモンたちは、召還者の命令には従わない(GMが動かす)。
当然、召還者に対して敵意を現すこともありえるのだ。

 

混沌魔術の副作用

混沌の妖術師と混沌の黒魔導師、他の暗黒の魔術の使い手は、おのれが真の魔術の道を歩いていると信じ、各色の魔術や、至高魔術の威圧的な概念によって押し付けられた拘束から解き放れたと思っている。
彼らは正しいだろう。
彼らの呪文はしばしば他の呪文よりもより破壊的で強力だが、そのような力は大きな代償を求める。
混沌の妖術師は「ティーンチの呪い」の危険性だけでなく、無謀な使用をした時にダハールがその身体を犯し、術者に消えない傷跡を残す予測不可能な副作用を引き起こす。
君が暗黒の魔術を唱えてテイーンチの呪いの結果になった時は、副作用を発症する危険性がある。
ティーンチの呪いの内容を決める1d100がぞろ目だった場合、君は副作用の被害も受ける。下記の「混沌の副作用」で再度1d100をロールして、何が起こったか参照すること。
君は何度も各副作用を取ることができ、その効果は累積する。
例えば、「衰弱」を取る毎に、君の【頑健力】は-1d10%減るのだ。

混沌魔術の副作用表

ルールブックでは暗黒の魔法体系で、死霊術と混沌魔法の副作用が一括りになっているが、「堕落の書」に混沌魔術の副作用が掲載されているので、混沌魔術についてはこちらの副作用を使用する。

ロール 結果
01~05 アレルギー
06~10 毛嫌い
11~15 性格の欠点
16~20 肥満
21~25 衰弱
26~30 醜怪な容貌
31~35 実に嫌な習慣
36~40 不安を誘う存在
41~45 やつれ
46~50 歩行障害
51~55 害虫の宿主
56~60 狂気
61~65 突然変異
66~70 奇怪な幻影
71~75 麻痺
76~80 腐敗
81~85 悪臭
86~90 異様な食欲
91~95 発火
96~00 弱体化

悪臭
術者は、不快きわまりない臭気を発するようになる。
この副作用を1回こうむるごとに、毎日香水の1回分を使用しない限り、術者は悪臭をごまかせなくなる。
たとえば、術者が悪臭を3回得たなら、悪臭を隠すために、毎日3回分の香水を振りかけねばならない。
悪臭がごまかしきれない状況では、術者は人前では【協調力】に-10%のペナルティを被る。

アレルギー
術者は、皮革や毛皮といった一般的な1種類の物質に対して、極度のアレルギー症状を示すようになる。
その物質に触れている際に、術者は【武器技術度】、【射撃技術度】、【敏捷力】に-10%のペナルティが付与される。
術者がこの副作用を2回目以降に得た場合、新たな物質へのアレルギーが生じるか、既存のアレルギーが悪化するかのどちらかとなる。

異様な食欲
術者は、人に言えないようなものに気味の悪い食欲を抱くようになる。
これは、人肉(エルフ・ハーフリング・ドワーフ含む)や、糞、血、腐りかけの食べ物、GMが思いつくことができる酷い何かを含む。
術者が食欲を抱くものに直面した時、【意志力】テストを行なわねばならず、失敗したならスズ製のスプーンを取り出して、皿の中身をたいらげることになる。
これはキャラクターに強い影響を与えないが、食事する所を見られたら、その如何なる目撃者との会話に関する【協調力】テストに-10%のペナルティをこうむる。
術者がこの副作用を2回目以降に得た場合、新たなゲテ物食いの習慣を得るか、既存の食欲への抵抗することが1段階難しくなる(「平均的」が「手強い」に、「手強い」が「困難」になど)かのどちらかとなる。

害虫の宿主
術者の身体に何百匹もの小さな害虫、多分シラミや疥癬虫がはびこる。
術者はそれを駆逐できない。
術者は永続的に【意志力】が1d10%減少する。
術者がこの副作用を2回目以降に得た場合、新たな害虫がはびこるか、既存の害虫が増えるかのどちらかになる。

奇怪な幻影
術者は、生者が骨から肉を脱ぎ捨てるものから、肉を青白い蟲の群れが泳いでいるなどの恐ろしい幻影に悩まされる。
術者はこれが現実ではないことは理解しているが、現実と幻覚の区別が難しいことがたびたびある。
【狂気点】を2点獲得し、全ての〈察知〉テストに-10%のペナルティをこうむる。

狂気
術者は、1d10点の【狂気点】を獲得する。

毛嫌い
術者は、光や水、泣き喚く子供といった日常的な1つの事象に対して、毛嫌いを抱くようになる。
その事象の近くにいなければならないときには、術者は【意志力】と【協調力】に-10%のペナルティを被る。
術者がこの副作用を2回目以降に得た場合、新たな事象への毛嫌いが生じるか、既存の
毛嫌いが悪化するかのどちらかとなる。

実に嫌な習慣
術者は実に嫌な習慣を身に付ける。
これは、公衆の面前でしか排便できないことや、生肉しか食べないことや、食事の後に必ず嘔吐するなどがありえる。
術者は永続的に【協調度】が-10%減少する。
術者がこの作用を2回目以降に得た場合、新たな嫌な習慣を得るか、既存の嫌な習慣が悪化するかのどちらかである。

弱体化
術者は1d10%の【筋力】を永続的に失う。

醜怪な容貌
術者の肉体のランダムな部位が、ひどく不快な変化を遂げる。
命中部位表を用いて部位を決定する。
影響は、見るに耐えない傷跡や、鱗状の皮膚、皮膚が毛皮と化すなど、あらゆるものがありえる。
術者は変装をしていない限り、人前では【協調力】に-10%のペナルティを被る。

衰弱
術者は、1d10%の【頑健力】を永続的に失う。

性格の欠点
術者は、傲慢すぎたり、利己的すぎたり、粗暴すぎたりなど腹立たしい性格を助長させる。
永続的に【協調力】が1d10%減少する。
この副作用を2回目以降に得た場合、術者は新たな「性格の欠点」を獲得するか、既存の「性格の欠点」がより酷くなるかのどちらかとなる。

突然変異
術者の肉体は、混沌(ケイオス)のエネルギーによって損なわれ、突然変異を遂げる。
術者は、混沌変異表を参照してロールを行なわねばならない。

発火
術者は、花とかワイン、エール酒、吐瀉物など特定のありふれた物質に影響を受け易くなる。
もし、これらの物質が肌にふれると、君は突然発火してしまう。
火によるダメージは「戦闘外ダメージ」を参照。
君がこの副作用を2回目以降に得た場合、別の弱点の物質を得てしまう。

肥満
君の体重が突然激増する。
君が何をしても、太っていくしかできないように思える。
この副作用を得る毎に体重が20%増える。
これを2回獲得する毎に、君はまた永続的に【敏捷力】が1d10%減少する。

不安を誘う存在
術者が放つオーラが悪意に満ちたものとなるため、子供や動物は術者に近づくことを拒むようになる。
そのため、君は人前では【協調力】に-10%のペナルティを被る。

腐敗
術者は、何処に行っても自分の身体の一部をそこに残すことになる。
君の肌は腐敗し、剥がれて、まき散らす。
しかし、何故か体調はそれ以上悪くなるようには見えない(良くなるようにも見えはしないが)。
【協調力】が1d10%減少する。

歩行障害
君の片脚が苦痛に歪み、君は【移動力】が1減少する。

麻痺
術者は、時おり発作的に身を震わすようになる。
緊張を引き起こす状況(戦闘や、口論など)が始まった時点で、術者は【意志力】テストを行なわねばならず、失敗したなら1d10ラウンドにわたって発作に襲われる。
発作がつづくあいだ、術者は【敏捷力】と【知力】、【意志力】、【協調力】に-10%のペナルティを被り、毎ラウンドに1回の半アクションしか行なえなくなる。

やつれ
術者は、もはやおのれの体重を維持できず、やつれて病的な外見になる。
体重が20%滅る。
これを2回獲得する毎に、術者は永続的に【頑健力】が1d10%減少する。

 

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