・・・続き。
●前回、ケイオス・チャンピオンとの苦しい戦いを制し、混沌の襲撃を防いだことで、グリュンブルグの街では、入手頻度「希少」まで買うことが出来るようになったワールウインド一行。
1200gcという今まで持ったことの無い大金も手にして、川舟「ワールウンインド号」内装充実に余念がない。
【アデルベルト】
皆が寝てる所ってどんな感じ？
【ＧＭ】
だだっ広い床に雑魚寝。
フェリーの二等船室と言ったら解りやすいかな？
【アデルベルト】
そんじゃ、みんなの寝床をハンモックにしましょう。
【一同】
ヤッター。
【ＧＭ】
えー、アデルベルトは船長室もあるよ。
【アデルベルト】
マジ！
いいの？
【ピョートル】
まあ、みんなの舟だといっても買ったのはアデルベルトだからいいんじゃね。
【ウルフガング】
そうだな。
依存はないよ。
【アデルベルト】
では、船長室にはキチンとしたベッドを買う。
●このとき男性PC間でヒロインの登場を期待しつつ、よからぬ談合が成立していた。
【ピョートル】
箱ティツシュも忘れずに買っててくれよ。
●そんな感じで、サプリ「オールドワールドの武器庫」を見ながらテーブルを購入するも、イスが高価かったので、タルで代用するなどの工夫を見せ、あーでもない、こーでもない、マスターこれはやってもいいか？など第3回セッション終了後の反省会の定食屋で、ルルブとサプリとキャラシーを引っ張り出して、閉店まで舟の充実に知恵を絞っていた。
結果、甲板の上でニワトリや馬などの動物を飼いつつ(屋根付き)、船長室には立派なベッド、船底には会議室兼食堂、みんなの船室にはハンモックが12床などと大変にぎやかな舟に変身した。
ただし、まだまだ追われる身であることには変わりは無いため、帆や船体にマークやロゴは入れないことにしたようだ。
【ＧＭ】
第4回セッションです。
参加者は、リンダラ・エリーズ・アデルベルト・カーン・ウルフガングです。
【エリーズ】
リンダラさんはじめまして。
リプレイでやけにかぶるなーって思いながら読んでいました。
【リンダラ】
そうですね。
しかし、私はエルフですから”エルフボウ”を愛用していますし、人間とエルフ・ロングボウとエルフボウってところで、違いは明確ですわ。
【エリーズ】
ホント！やっぱりエルフには弓”では”敵いませんもの。
【エリーズ・リンダラ】
おほほほほほ。
お互い頑張りましょうね。
●そんな女同志の火花が散る中、
・リンダラはキスバンド戦士→偵察者
・エリーズは狩人→射手
・アデルベルトは船乗り→掌帆長
・カーンは似非魔術師→見習い魔術師
・ウルフガングは剣闘士→古参兵
へと、キャリアを変更しました。
【ＧＭ】
セッションの前にプロローグ的にカーンさんのキャリアチェンジに伴う場面を行ないます。
カーンさんはまず、8つの魔法体系から好きなのを選んでください。
サプリ「魔術の書」と簡略化した説明プリントを渡す。
【カーン】
う～ん。
灰色！
【ＧＭ】
了解。
カーンさんはグリュンブルグの街に居るときにウルグ(灰色の学府)上級魔術師エルヴィンに魔術の才能を見出される。
彼はいつまでも似非魔術師では危険だと灰色の学府を紹介してくれた。
今回、その見返りにカーンさんはエルヴィン師匠から魔法の素材を手に入れて来いと個人的な任務を仰せつかる。
魔法の素材とは、「人を絞め殺したことのあるガロット」だ。
ガロットとは絞殺具のことです。
【カーン】
暗殺者か何かから奪うのか？
ハードル高いな。
【アデルベルト】
いやいや、以前オットーを倒した時にガロットあったよ。
【エリーズ】
問題はそれで人を絞め殺したことがあるかどうかだわ。
【リンダラ】
今回の冒険でそのガロットで人を絞め殺せば確実だわ。
【エリーズ】
まあ、恐ろしい。
【ウルフガング】
マスター、人じゃないとダメなの？
【ＧＭ】
う～ん。
人型ならよしとしましょう。
【アデルベルト】
ならそんなにハードル高くないな。
【カーン】
では、ガロットを持ち物に入れて、重傷の無防備状態の敵のとどめをこれで刺せば任務完了だな。
【ウルフガング」
えげつないな～。
【ＧＭ】
では、セッションを始めましょう。
グリュンブルグの街を出港したワールウインド一行。
グリュンブルグの前を流れる支流を下り、ライク川本流を目指す。
あいにく、グリュンブルグを出港すると雨が降り出し、雨はシトシトと3日間も降り続く。
ライク川本流に合流しようとした時に漕ぎ手たちが
【ユーリ】漕ぎ手
この雨でライク川本流は大荒れですね。このまま本流に乗るのは危険だと思います。と進言する。
【カレン】漕ぎ手
大変だ!
今、つまみ食いしようと食料庫に行ったらパンがカビだらけだよ！
【アイリス】漕ぎ手
この雨ですからね～。
しかも、木造舟ですから湿気もなおさらです。
【シーボルト】漕ぎ手
川図によると、支流と本流の交わる地点に小さな村があるぜ！
【ゼイル】漕ぎ手
決まりだな。
親方、本流がある程度落ち着くまで、この村に立ち寄って補給と日和見をしますぜ！
【アデルベルト】
うむむ。
しかたあるまい。
●ＧＭの誘導にうまく乗ってくれたワールウインド一行。
シトシトと降り続く雨の中、村に立ち寄るがただで済むわけが無いことは、PLたちが一番良くわかっていた筈だ。
ＷＨキャンペーン第4話「追跡者」の幕が上がる。
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