・・・続き
【GM】
さて、場面は船室(食堂)ですね。
【ピョートル】
じゃ、俺が盗賊頭の役やるからそこの扉から入って来なさい。
【カーン】
コンコン。
【ピョートル】
入れ。
【カーン】
ヘイ!
羊皮紙の方を持って来やした。
【ウルフガング】
おいおい、暗殺者がそんな江戸の町人みたいに謙ってる訳無いだろ。
【ピョートル】
はい、もう一回~。
●数度の訂正の後、何とかOKをもらい、みんなの心配をよそに、妙に嬉しそうだったカーン。
【GM】
そろそろ、夜ですね、
【アデルベルド】
では、見張りを立てよう。
【リンダラ】
夜の見張りは私がやろう。
《夜目》が利くからな。
【GM】
コロコロ・・・(例によって空振り)
特に何事もなく朝です。
【ウルフガング】
では、見張りを代わろう。
【GM】
そろそろ、グリュンブルグの街が見えてもいい頃です。
甲板の上に出ている人は〈察知〉テストよろしく。
【ピョートル】
いや~。
偶然、甲板に出てたんだよな。
コロコロ・・・成功。
【ウルフガング】
コロコロ・・・成功。
【GM】
進行方向の左手にグリュンブルグだろう、街が見える。
しかし、対岸にはあの、ベルンハルデを追っていたケイオス一行が森の中を並走していることに気付く。
【ウルフガング】
くそ~。ケイオスウォリアーの野郎。
後をつけてやがったか。
【GM】
(ケイオスウォリアーなら可愛いもなんだけどね・・・ニヤニヤ)
【ピョートル】
不吉だな。
しかし、あのなりでは街には入ってこれまい。
【GM】
はい。舟はゆっくりとグリュンブルグの港へと入っていきます。
入港料1gc。一日滞在するごとに、2sづつ追加です。
それから、皆さん〈察知〉テストをよろしく。
【一同】
コロコロ・・・リンダラが最初に成功。
【GM】
では、リンダラはあることに気付く。
リンダラとカーン以外のPCは手配中なのだ。
街を出歩けば、市警や賞金稼ぎに狙われるかも知れない。
【アデルベルド】
そうだった。
迂闊に街は歩けないわけか。
【カーン】
お前らだけな。
直近に寄った村には手配書が出てた。
【リンダラ】
それならまず、私とカーンで酒場なりに出向いて手配書の有無を確認しよう。
ついでに、盗賊頭のアジトの場所も確認しよう。
【ゼイル・人足】
ついでに買出しもお願いしますよ。
【リンダラ・カーン】
酒場に行って手配書確認してみます。
【GM】
了解。
ばっちり、7枚の手配書が一列に並んでる。
生け捕りで一人80gc、死体なら半額だそうだ。
【カーン】
あいつら全滅させて560gcか・・・割りが合わん。
【リンダラ】
まあ、出歩けないことは確定したわけだ。
盗賊頭のアジトを酒場のオヤジに聞いてみよう。
【酒場のおやじ】
盗賊頭のマンフレートかい?
それなら、スラムの一角に見張りの用心棒が立った建物があるからすぐに判るよ。
この辺の裏の仕事の元締めだから、いろんな奴が世話になっているよ。
【カーン】
では一度下見するか。
【GM】
通りすがりの人に聞きながらだが、アジトはすぐに見つかる。
入り口には体格のいい用心棒が二人。
【リンダラ・カーン】
間違いないな。
戻ろうか。
あっ、買出しして戻ります。
【GM】
了解。
では、場面は舟でリンダラとカーンが戻ってきたとこから。
【リンダラ・カーン】
というわけで・・・手配書は、ばっちりあった。
【ピョートル】
では、羊皮紙はリンダラとカーンに預けて報酬を受け取ってきてもらわねばなるまい。
我々、3人はさっき目撃したケイオスが気になるので、そちらの警戒に当たることにしよう。
【ウルフガング】
リンダラはともかく、カーンに羊皮紙を預けるのは心配だな。
【アデルベルド】
リンダラがいるから大丈夫だろう。
【GM】
では、リンダラとカーンは盗賊頭のアジトへ向かいますね。
【リンダラ・カーン】
はい。
【GM】
相変わらず、屈強な用心棒が二名入り口に立っています。
【カーン】
あー。
オットーという者だが、報酬を受け取りに来た。
マンフレートに会わせろ。
【リンダラ】
彼なりに暗殺者になりきって高圧的な態度なのかな?
【用心棒】
証拠は?
【カーン】
この羊皮紙・・・あれ。
【リンダラ】
この羊皮紙が証拠です。
【用心棒】
では、しばらく待て。
本物かどうか確認してくる。
【GM】
そう言って、用心棒の一人が羊皮紙を持って扉の奥に消えていく。
5分後くらいにカーンとリンダラの前に再度現れる。
【用心棒】
間違いない、本物だ。
しかし、マンフレート様はご多忙の身ゆえ、3日後のアポイントとなる。
【カーン】
だめだ!
今すぐ会わせろ。
【用心棒】
ふっ、田舎者の冒険者はこれだからかなわない。
ビジネスは往々にしてアポイントメントが必要なのだ。
おまえらの育ったド田舎とは違いここは都会なのだ。
素直に従わんと、田舎者だと丸判りだぞ。
【カーン】
貴様!
【用心棒】
やるのか?
【リンダラ】
はい、そこまで!
それなら、三日後。
ただし、何か証明になる物をいただけるか?
【用心棒】
ああ、それならちょっと待っていろ。
【GM】
また、5分くらい経って用心棒は一枚の手紙をリンダラに渡す。
手紙に何が書いてあるか〈読み書き〉がないので、よくわからないが、手紙には、溶かした蝋にスタンプも押している。
【リンダラ】
これなら信用できそうだ。
【カーン】
では、舟に戻ろうか。
【リンダラ】
ああ、カーンは先に戻っていてくれ、私はしばらくアジトを見張ってマンフレートがどんな奴か見てみたい。
【カーン】
じゃ、俺だけ戻るぞ。
【GM】
リンダラがしばらく見張っていると、数組の盗賊じみた奴や冒険者などが訪れるが、皆、用心棒に追い返されている。
様子から察するに、マンフレートは現在、留守のようだ。
【リンダラ】
そういうことか。
今、アジトにいないから三日後というわけか。
では、舟にもどろう。
【GM】
さて、予期せず三日間も街に滞在するハメになった一行。
なにしますか?
【アデルベルド】
目の前に街があるのに三日間も出歩けないなんて。
拷問だ。
【ウルフガング】
リンダラかカーンに酒を大量に買ってきてもらおう。
【ピョートル】
おお。
酒飲んで、ふて寝だ。
【カーン】
俺が行ってきてやろう。
【GM】
カーンが酒を抱えて港に帰ってきたときに見覚えのある奴が、ワールウンイド号に向かって歩いている。
このとき、甲板にいる人は?
【ピョートル】
はい。
【ウルフガング】
偶然だな~。
【アデルベルド】
あっ、なら俺も。
【リンダラ】
私も日向ぼっこしてた。
【GM】
はいはい。
全員ね。
見覚えのある男とは・・・グスタフだ。
目的ははっきりしている上に手下は4人に増えている。
しかもすでに武器は抜いている。
●また現れたグスタフ一行。
羊皮紙を奪還する為に必死の形相だ。
前回の戦いでグスタフ自身がかなり強いことが判っているだけに慎重にならざるを得ないワールウインド一行。
戦いは避けられない状況の中、無事、1200gcは手中に収まるのか?
・・・続く。
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