ウォーハンマーFRP リプレイ【ワールウィンド】 第10話

・・・続き。

【GM】
では、オットー組行ってみましょう。

【ピョートル】
ここはひとつ、俺の作戦で行ってみないか?

【ウルフガング・アデルベルド】
どんな?

【ピョートル】
昼間、長老がオットーに対して暗殺者ではないかという疑いをかけたワケだ。
で、俺たちは手土産でも持って詫びに行く。
ついでに、オットーの家近辺にはマジックアイテムしか効かないクリチャーが出没するから気をつけろ的な警告を促しておく。
そこへ、クリチャーに化けたウルフガングが登場して、オットーの短剣を身体を張って回収するってのはどうだ。

【ウルフガング】
却下だ~!

【アデルベルド】
ベタすぎです。

手土産ってのはありかもしれませんが。

【ウルフガング】
手土産なら、酒がいい。
質のいい蒸留酒とかどうだ。
(もし、使わなかったら次のキャリアの所持品としていただける。)

【アデルベルド】
よし、酒買ってとりあえずオットーの家付近まで行きましょう。
作戦は道中に考えながらということで。

【GM】
この村は復興中のコミュニティレベルの小さな村だよ。
通常なら、蒸留酒1sといったところだが、村人と交渉して手に入れるということになるだろう。
酒好きの村人の家はすぐにわかるけど。

【ピョートル】
よし、そいつの家へ行って酒を売ってもらおう。

【GM】
酒好きの村人は、蒸留酒は貴重だから最低でも5sだと言っている。

【アデルベルド】
酒場でもそんな感じ?

【GM】
酒場はエールやドブロク的な酒ばっかりだね。
ワインもあるにはあるが、安ワインを薄めて飲む感じなんで。
この村での蒸留酒はやはり貴重品だ。

【ウルフガング】
しょうがない。
5Sで買おう。

【GM】
了解。
さらに瓶は2s必要だけど。

【ウルフガング】
では、瓶で。

【GM】
はい。

オットーの家はすぐにわかる。
静かなので、オットーが中にいるかどうかはわからない。

【ピョートル】
では、当初の作戦で・・・

【ウルフガング】
却下。
とりあえず、俺に任せとけ。
ヤツを酔い潰すから、潰れたらこっそり家捜しすればいい。

【アデルベルド】
おおっ。

【ピョートル】
頼もしいね~。

【ウルフガング】
コンコン(ノック音)

オットーさん。
昨日ははバカ長老が失礼しました。

【オットー】
なんだ。
誰だ?

【ウルフガング】
こんにちは。
長老から昨日、オットーさんを暗殺者呼ばわりして失礼をしたから侘びに酒を届けてくれと頼まれまして。

【オットー】
いや、気にしていない。
お気遣いは無用だ。

【ウルフガング】
いやいや、それじぁ私が長老に怒られます。
長老も気に障ったんじゃないかと痛く心配してまして、酒でも付き合ってオットーさんの気をほぐして来いと言われたもんですから。
お邪魔しますよ。

【GM】
面白そうなんで付き合うか・・・

【オットー】
私はただの森番だ。
暗殺者などではないので、気遣いは無用だ。

【ウルフガング】
もう~。
貴重な蒸留酒ですよ。
ホントはね、僕も飲みたいだけなんですよ。
付き合ってくださいよ~。

【オットー】
おっ・・おう。
そういうことなら、付き合ってやるか・・・。

【GM】
では、お互い酒の飲み比べを行ないます。
ルールブックにアルコールのルールがあるけど、面倒なので頑健テストのサドンデスでどっちが先に酔いつぶれるかという判定にします。
ウルフガングさんは、〈大酒飲み〉技能がないので、頑健力を半分にしてテストしてください。

【ピョートル】
20%弱か・・・勝ち目ないな。

【アデルベルド】
さっきは凄く頼もしかったのに。

【ウルフガング】
望むところだ!

●数回のサドンデスルールによるテストで、お互いいいところで成功、失敗を知り返し、なかなかいい勝負をしますが、最後のテストで、オットーが失敗し、出目によっては勝利をもぎ取るチャンスが訪れます。

【ウルフガング】
ふーっ。
これで勝てるかもしれない。
ダイスを一個ずつふるぞ!

十の位コロコロ・・・0!!

【ピョートル・アデルベルド】
おおっ。
勝利は目前だ!

【ウルフガング】
一の位コロコロ・・・0!!!!!!!!

ファンブッた~~~!!!!

【GM】
では、惜しいところでウルフガングさんは机に突っ伏してしまいます。
ダイスの目が00だったので、寝ゲロのオマケ付きで。

しかし、オットーの方もかなりの酩酊状態のようで、彼も机に伏せて(もちろんゲロの無いところに)しまいます。

【ピョートル】
今だ!

【アデルベルド】
一応、こっそりと。

【GM】
二人はゲロ臭の充満したオットーの家へ難なく潜入出来ます。
家自体は大きめの小屋のような感じで、部屋がいくつもあるような家ではありません。

ベッドの横には服が掛けてあり、キッチンには戸棚があったりします。
机とイスが窓際にあるくらいで彼の質素な暮らしがうかがえます。

【ピョートル】
戸棚を調べるか。

【アデルベルド】
じゃ、俺は窓際の机。

【GM】
窓際の机には、羊皮紙が一枚。

戸棚の引き出しをピョートルが開けようとした瞬間!
2本の短剣が戸棚に突き刺さります。

恐る恐る振り向くと・・・オットーが起き上がり鬼の形相で短剣を準備しています。

【アデルベルド】
やっぱり、暗殺者か?

【ピョートル】
ピストルで応戦だ。

●オットーは2人の対角線上に移動し、ウルフガングを遮蔽物として戦います。
不用意にピストルを撃てなくなったピョートルは剣を抜いて作戦変更を余儀なくされます。

ただし、オットーの方もアルコールが効いていて、自慢の射撃技術度にペナルティがあるせいで、初級冒険者2人ごときに苦戦を強いられます。
そんなグッジョブな効果をもたらした張本人のウルフガングはオットーの遮蔽物として盾にされながら、ゲロまみれでスヤスヤと寝てるのでした。

優しいGMは毎ターンウルフガングに目覚めるチャンスを与えるもことごとくテストを外し、ついに最後まで起きませんでした。

数ラウンドの激しい戦闘の後、オットーは耐久力残り3点のアデルベルドの刃に倒れます。
死に際に放った毒塗り短剣がアデルベルドに命中します。

【アデルベルド】
さすがに強かった。
おかげで重傷だ。

【ピョートル】
上級キャリアはハンパないな。
しかも、ペナルティ喰らっててだぜ。

【GM】
アデルベルドさん。
頑健力でテストしてください。
修正はなし。

【アデルベルド】
えっ?
・・・・毒かーーーー!
やられた~。ヤバイぞ。
死ぬかも知れん。

コロコロ・・・・成功!!!!

【GM】
ちっ!

【アデルベルド】
あっ、今マスター「ちっ!」って言った!

【GM】
いやいや、みんな強いな~。
今回は2人くらいは耐久0点にしてWHの重傷から先のルールを学習してもらおうと思ってたけど、倒すんだもん。

まあ、そんなこんなで、家の中の家捜しをすると・・・
さっきの羊皮紙(白紙)と、スローイングダガー20本、ギャロット(絞殺具)、黒マント(フード付き)、金貨30gc、黒蓮の毒×3瓶、両手斧、ルーンダガーが手に入る。
これは、彼が装備していた物も含めてね。

【ピョートル】
やった、金貨30gcだって。

【アデルベルド】
これでいつでも暗殺者に化けられる。

【ウルフガング】
ムニャムニャ。
(起こしてくれ~)

【ピョートル】
では、帰ろうか。
ウルフガングを抱えて。

【アデルベルド】
村の酒場に戻って、別働隊と結果報告しよう。

【GM】
はい。
時間すすめて、村の酒場。
みんなが揃った所から。

【ピョートル】
かくかくしかじかでね~。

【ゴットリ】
おおっ、かくかくしかじかか~

【エリーズ】
こっちなんか、そりゃもう、かくかくしかじかでしたよ。

【ゴットリ】
しかし、そっちの方はウルフガングが寝てただけということで間違いないか?

【アデルベルド】
はい、おおよそ、そんな感じです。

【ウルフガング】
・・・・はいはい。
では、長老のとこに行きましょうよ。

【GM】
長老宅に着いたワールウインド一行。
すでに今日で4日目になっている。

【長老】
ごくろうさん。
冒険者諸君。

今、君たちが持ってきた2本と、昨日帰ってきたマンゴルト司祭組の一本を含め現在7本の短剣が集った。

しかも、村の有志の尽力で肉塊の急所も10箇所全て探り当てた。

グスタフ一行がまだ戻らんのが気がかりじゃがやむおえまい。
事は早いほうが良いでの。

これから、広場に村人を集めて肉塊に短剣を刺すことにするぞ。

●ついに肉塊に短剣を刺す時が訪れた。
ワールウインド一行を含む村人たちは、この危機を脱することが出来るのか?
今だ帰ってきていないグスタフ一行は無事なのか?
次回ついに、第2話エンディングへと向かう。

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