ウォーハンマーFRP リプレイ【ワールウィンド】 第17話

・・・続き

【GM】
ケイオスの軍勢は、ゴールが3匹とセンティゴールが2匹、それに全身フルプレートに身を包んだ戦士風の男が一人だ。

ゴールというのは、解りやすく説明するとミノタウロスみたいな外見。
しかし、ミノタウロス程強くない。
混沌のビーストマンの一種でエンパイアでは珍しくないモンスターだ。

センティゴールは解りやすく説明するとケンタウロス風のモンスターで、四足の馬の部分が牛だったりする。
こちらも、ビーストマンの一種で、珍しくもないモンスターだ。

そういう輩を率いていることから、フルプレートの男はまず人間では無いことが確定する。
混沌の手の者だ。

【ウルフガング】
ついに混沌の手の者と戦うことになったか。
長かったぜ。
(ルルブ所持者)

【ピョートル】
ふっ、俺の二丁拳銃の前にビビんなよ。

【アデルベルド】
よし、また舟に誘い込んで地の利を活かして撃退だ。

【リンダラ】
高いところに登るぞ。

【カーン】
俺が本当は戦闘向きなのを見せてやろう。
うぉぉぉぉ。

●そうして、ワールウインド一行は港と舟を繋ぐはしけを残し船の上で地の利を活かして戦う戦法を選びます。

【GM】
例によって、舟上からの射撃は-20%のペナです。

【リンダラ】
やむなし。了解。

【フルプレートの男】
コーンに忠誠を誓うケイオス・チャンピオン随一の頭脳派”ウィルフリート”とは私のことだ。

我々に歯向かうとはいい度胸だ。
この、コーンのシンボルが見えないワケはなかろう。
貴様らの数分後の未来は私の手に委ねられたのだ。
諦めておとなしく、娘とイコンを渡せ。
そうすれば、せめて苦しむ事無くコーンの元に送ってやるぞ。

【GM】
説明しよう。

コーンというのは、混沌の暗黒神の一人で、戦争・虐殺・殺戮を推奨し、大量の血をコーンに捧げることでコーンへの忠誠を表す。
そんな恐ろしい暗黒集団です。

【カーン】
渡そうが渡すまいが殺すつもりなんじゃないか。

【アデルベルド】
せいぜいあがいてやろうじゃねぇか。

【ウルフガング】
ケイオス・チャンピオンってかなり強いはず・・・攻撃回数3回くらいは・・・おっと、PL発言が過ぎた。

【アデルベルド】
マジでか!?

●こうして、ケイオスチャンピオンとの決戦が始まります。
完全に地の利はPL側にあり、GMはしばらく悩んだ末にゴール3匹とセンティゴール一匹をはしけに移動させます。
センティゴールの移動力を活かし、はしけで1対3(PC)の戦いでなんとかゴールがたどり着くまで時間を稼ぎます。
PCの注意をはしけに集中させといて、舟の両端へケイオスチャンピオンと、センティゴールが幅跳びを決行します。
ケイオスチャンピオンさえ、舟に上がらせればGMは個別戦闘で勝てると踏んでの作戦です。

【ウルフガング】
うぉりぁぁぁ!
やっぱ前線こそ俺の場所だ。
センティゴールはトドメ刺したぞ。

【ピョートル】
うっひょーい。
俺のピストルが効いてるぜ。

【アデルベルド】
地の利があると戦闘も楽だ。
ゴール一匹仕留めたぞ。

【GM】
センティゴールは幅跳びで舟のへさきの方に飛び移ります。
コロコロ・・・失敗。
ボチャーン。

センティゴールは川に落ちたので、岸に着くまでの2ラウンドを無防備状態にします。(ちぇっ!)

【カーン】
ということは、この配置・・・ケイオスチャンピオンも幅跳びか?

【GM】
正解。
ケイオス・チャンピオンも幅跳びで舟の尻に飛び移ります。
コロコロ・・・成功!(勝った←GM心の声)

【カーン】
ひょえ~。
一気に隣接したじゃん。

【ウルフガング】
まだまだあの位置なら、1対複数で戦闘に持ち込める。
待ってろカーン。

【アデルベルド】
では、俺もケイオスチャンピオンの方に向かうか。
ザコは任せたぞ。ピョートル。

【ピョートル】
ふっ、もう2発撃ち終わったぜ。
剣を抜くしかないか・・・。

【リンダラ】
とりあえず、無防備状態の奴を仕留めて数を減らしておく。

●ウルフガングとアデルベルドがケイオス・チャンピオンの方に移動したことで、ゴールのうち一匹が舟に上がることができました。
しかも、カーンの真後ろに!
カーンはゴールとケイオスチャンピオンに挟まれた状態になってしまいました。

【カーン】
こうなっては仕方ない。
私の華麗な剣捌きを見せる時が来たな。
ザコの方狙います・・・。

【ピョートル】
くそっ、我々の舟に敵を上げてしまったか・・・
とりあえず、カーンの前のザコを狙う。

●ケイオスチャンピオン対ウルフガング、アデルベルド
ゴール2匹対ピョートル、カーンの図式が出来上がる。
リンダラは川に落ちたセンティゴールにトドメを刺してザコ戦の援護射撃に回る。

カーンがゴールに手痛い一撃を食らわせ、ピョートルがトドメを刺したとき、ウルフガングがケイオス・チャンピオンの猛攻の前に耐久度0にされてしまう。

【ウルフガング】
WHは耐久0からが勝負だ~!
グフッ。

【アデルベルド】
ヤバイ!
マジで場の空気が変わった。

【ケイオス・チャンピオン】
トドメだ~!
死にさらせ!

【GM】
命中部位は頭部。
クリティカル表で判定しましょう。
コロコロ・・・気絶。
しかも、1d10ラウンドの気絶です。

【ウルフガング】
コロコロ・・・6ラウンドか・・・終わったな。

【アデルベルド】
まだ、俺がいる。
注意を引き付けられればよいが。

●アデルベルド対ケイオスチャンピオンでは攻撃はともかく防御力に雲泥の差があり、ケイオスチャンピオンの猛攻の前に重傷状態に追い込まれる。

そんな時、ピョートルが最後のゴールにトドメを刺す。

【ケイオス・チャンピオン】
くそっ!
手下が全て殺られたか。

ここは一旦退く!
しかし、また遭う時までイコンを預けておくことにする。

とう~っ。

【GM】
そういうなり、ケイオスチャンピオンは川に飛び込んで逃げてしまいました。

【ウルフガング】
えっ?コーンなのに逃げるの?

【GM】
いいえ、撤退という作戦です。(屁理屈)
彼はコーン随一の頭脳派ですから。

【ウルフガング】
奴は、チャンピオン止まりだな。
たぶん出世できないよ。

【GM】
逆に撤退という作戦を知っていたから、チャンピオンになれるまで生き延びていられたという解釈で。

【アデルベルド】
とにかく、敵は撃退した。

【カーン】
やっぱ魔法使いの方が気楽だ。
戦闘でドキドキしなくていいから。

【リンダラ】
しかし、川に落ちたヤツはマヌケだった。

【ピョートル】
ピストルに頼ってたが、俺も結構戦えるじゃん。

【ウルフガング】
くそ~。
初クリティカル表は俺だったか~。

●そんなこんなで、耐久力0状態と重傷者を出したものの、死人は出ずに無事、キャンペーン第3話「報酬のゆくえ」をクリアしたワールウインド一行でした。
マリエンブルグまでの道のりはまだ遠く、途中にアルトドルフの大都市もあります。
この先、どうなるか・・・・などということはもはやPLの眼中に無く、報酬の1200gcの使い道の議論で盛り上がっているのでした。

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