・・・続き。
今回の参加PCは、ピョートル・アデルベルド・ウルフガング。
新メンバー2名、リンダラとカーンが加わり舟の中はてんやわんや。
(新メンバーは合流イベントまで、船内にいませんが・・・)
【GM】
リンチ寸前で辛くも逃げ切ったワールウインド一行。
逃亡途中には魔女ばあさんの末路も目撃し、魔狩人にまで追われるはめに・・・。
そんな逃亡劇から一日くらい川舟で進んだ所にいます。
昨日の晩、船内に微かな異臭が漂っているのに気付いたのは・・・
全員〈察知〉テストよろしく。
【ピョートル】
俺だけだ。
成功したの。
どんな臭い?
【GM】
おならの臭いみたいな感じだけど、いつまでも消えない。
臭い事態は微かなので、そのうち慣れてしまう。
そんな感じで大した事件も無いまま夜が明ける。
朝一番で、人足の内の一人ゼイルがアデルベルドの船長室のドアを叩く。
【ゼイル】
親方。
ちょいとお話が。
【アデルベルド】
どうした?
【ゼイル】
実は、舟のトイレにそりぁでっかいクソが詰まってまして・・・。
船内からは取り除けないので、適当な岸に舟を寄せて修理をしようと思いまして。
いいですかい?
【アデルベルド】
仕方あるまい。
【ゼイル】
では。
親方たちは、森で果物とか木の実とか取ってきてもらえませんか?
前回急いで出てきたもんだから次の街まで、食料が心配で。
しかしあんなでかいクソ、ドワーフくらいしか出来ないよな?!
【アデルベルド】
じゃ、俺たちは軽く食料を調達してくるよ。
あの、ドワーフ野郎。
【ゼイル】
いや、あくまでも推測で犯人はまだ・・・・。
【GM】
やがて、舟は適当な岸に寄せられて、ピョートル・ウルフガング・アデルベルドは食料調達のために岸に上がります。
しばらく食料調達をして、コロコロ・・・7個の果物を収穫できました。
そんな、平和な時にそれを引き裂く悲鳴が聞こえます。
【ピョートル】
悲鳴は女性ですか?
【GM】
はい。
【ピョートル】
よし、来た!
ヒロインの予感。
【GM】
一人の女性と老いた男性、30歳位の男性とエルフの女性がこちらに向かって走ってくる。
何かに追われているようだ。
何に追われているかはすぐに判った。
下半身が牛(四脚)で上半身は人間という生き物(センティゴール)と二足歩行だが、蹄付きの動物のような下半身に人間の上半身を持つ者(ゴール)が、全身歪な装飾が施されたフルプレートに身を包んだ戦士風の男だ。
【女性】
助けてください。
【GM】
そう言うと女性は・・・【協調】テストに成功した人の後ろに隠れて・・・
【ピョートル】
よっしゃ。
コロコロ・・・成功。
【ウルフガング】
コロコロ・・・失敗。
【アデルベルド】
コロコロ・・・失敗。
【女性】
助けてください。
混沌の魔物に追われてて。
【GM】
と、ウルウルの目で息を切らせながら懇願される。
【ピョートル】
任せなさい。
お嬢さん!
【GM】
しかし、逃げ遅れた老人がセンティゴールに背後から軽ランスの一撃を喰らい、倒れる。
【老人】
お嬢様・・・を・・頼・・・・む。
【女性】
キャーーーッ。
ミハエルーーーー。
【GM】
残りの男性とエルフもPCに合流します。
【エルフ女性】
依頼主の女性と老人の護衛をしていたが、こんな奴らに追われているとは契約違反だ。
【男性】
俺は、戦闘には向いてないんだ。
魔術・・・アカデミック系だから。
【GM】
すると、PC達の姿と数を見て敵の一団は止まり、鎧の男が。
【鎧の男】
女よ!
次に我々が取りに来るまで、”それ”を大事に保管しておくのだぞ!
近いうちに取りに来るからな!
【GM】
そう言うと、敵一団は引き返していく。
【女性】
危ういところをありがとうございました。
私はベルンハルデと申します。
【エルフ女性】新PC キスバンド戦士
私はリンダラだ。
【男性】新PC 似非魔術師
おれは、アカデミック系のだな・・・あれだ・・・薬師だ。
オトフリート・カーンって言うんだが、カーンでいいよ。
【GM】
ちょうど良いタイミングで人足の一人ユーリがPCたちを呼びに来る。
【ユーリ】
親方~。
修理できたよ~。
もう、どんなう○こでもへっちゃらだって~。
【アデルベルド】
そ、そうか。
客人の前でう○こなんて言うな。
まあ、立ち話もなんなんで。
私の舟にどうですか?
【ベルンハルデ】
まあ、舟を所有なさっているの?
【ピョートル】
いや、みんなの舟なんですよ。
みんなの。
【ウルフガング】
まあまあ。
【ベルンハルデ】
それよりもミハエルの供養を・・・。
【ウルフガング】
そうだな。
残念ながらもう息は無いな。
【ベルンハルデ】
そう・・・。
ハンスは家族みたいな者だったの・・・。
これ(短剣)はミハエルが愛用していたから、私が身につけておくわ。
“混沌の嵐”のせいで、涙すら流せなくなったわ。
慣れって怖いわね。
【アデルベルド】
よし、とりあえず埋めてしまうか。
【ウルフガング】
そうだな。
【ピョートル】
手伝うぜ。
(お嬢さんも見てるから・・・ボソッ)
【GM】
ミハエルの埋葬も終わり、ベルンハルデはアイスの棒みたいな板に「ミハエルの墓」と書いて、刺しました。
で、舟の食堂に一同が集り自己紹介が始まる。
【カーン】
実は俺のキャリアは似非魔術師だ。
〈負傷治療〉だって使えるぜ。
魔狩人には内緒だぜ。
あんたらも、追われる身らしいからカミングアウトしたんだぜ。
最近立ち寄った村で見たよ。
あんたらの手配書。
まあ、そういうこっちゃ、よろしくな。
【リンダラ】
大森林出身のキスバンド戦士だ。
お分かりの通り弓が得意だ。
〈負傷治療〉は私もできる。
【ベルンハルデ】
私の旅の理由は”混沌の嵐”でシグマー司祭の婚約者と死別したところからはじまりました。
タラベックランドのリースクという街で商店主(中産階級)の娘として暮らしていましたが、父の勧めでシグマー司祭のフォルナート様と婚約をすることとなりました。
しかし、街に不吉な軍団が攻めてくるということで、父をはじめフォルナート様も防衛戦に出て戦死なさいました。
幸運なことにフォルナート様の最後に立ち会うことが出来たのですが、死に際にフォルナート様はこの聖遺物(粗末な聖遺物入れに入ったボロ布)を私に託しました。
マリエンブルグのフーゴというシグマー司祭様に届けて欲しいと。
あっ、最後には愛していたと・・・ポッ(赤面)。
その後、街は魔物に汚され家族は皆殺にされました。
生き残ったのは、うちの畑で小作農をしていたミハエルだけでした。
ミハエルも息子さんを兵隊にとられ、奥様も魔物に殺され、すっかり落ち込んでいたときに私のワガママを叶えてくれるためにマリエンブルグまで同行してくれることになりました。
何としてもこの聖遺物(イコン)をマリエンブルグに届けなければなりません。
勝手なお願いですが、行けるところまでで結構です。
舟に乗せて行ってもらえないでしょうか?
所持金は12gcしかありませんが・・・。
【ピョートル】
いいですよ。
行きましょう。・・・・マリエンブルグへ。
しかも、無料で。
【ウルフガング】
単純だな~。
ところで、〈負傷治療〉か〈読み書き〉できますか?
【ベルンハルデ】
あっ、〈読み書き〉なら。
【アデルベルド】
まあ、俺たちも目的地は決まってないからね。
いいのでは。
〈読み書き〉教えてもらえるし。
【GM】
その時、舟が大きく揺れて前回の冒険で入手した羊皮紙に水がかかる。
羊皮紙に水が滲み、何やら文字が浮かんでくる。
【ウルフガング】
おおっ、早速ベルンハルデ嬢の出番だ。
うちのパーティは誰も読み書きができん。
【ベルンハルデ】
そうなんですか。
では。
「Mr.パーフェクト! オットー氏へ
この度のナルンでの仕事はご苦労だった。
君の手腕のおかげで、私は希望通りの結果を得ることが出来た。
今回の結果にはとても満足している。
本来なら我が家に招いてもてなしたいところだが、仕事が仕事だけにお互い素性を明かせないのがとても残念だ。
そこで、グリュンブルグに報酬を用意している。
マンフレートという盗賊頭を尋ねて1200gcを受け取ってくれ。
しばらく、マリエンブルグで羽根をのばすといい。
近いうちにまた、仕事を依頼する。
細々したことは、マンフレートが手配してくれるはずだ。」
と、書いてありますね。
でも、オットーさんなんて居ませんけど、おかしいですね。
【アデルベルド】
あっ、それはカクカクシカジカ・・・(前回の冒険を説明)
【ウルフガング】
せ、せ、せ、1200gcだとよ。
すごくね!
【ピョートル】
一体、オットーはどんな仕事したんだ。
太いパイプ持ってやがる。
【アデルベルド】
1200gcか。航海のできる船舶までは遠く及ばんな・・・。
【カーン】
俺たちも強力するぜ!
分け前貰えるなら。
なっ。
【リンダラ】
あ、ああ。
●新メンバーと合流し、今までの報奨金無し冒険がウソのような展開に浮き足立つワールウインド一行。
〈負傷治療〉〈読み書き〉が出来るPCとNPCを得て、物語の展望に光が差す。
一体いつまで・・・・・。
・・・・続く。
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