ウルリック教:Ulric

信仰の中心地:ミドンヘイム

教団の首長:アル=ウルリック(ウルリック大僧正):エミル・ヴァルゲア

主な祝祭日:遠征終わり―生育の終わり(秋分)、冬盛り―天地動かず(冬至)、遠征始め―芽吹き(春分)

著名な聖典:「狼の書」、「トイトーグネン歴史語り」、「ウルリック教義集」

一般的なシンボル

・白い狼

戒律

・上位者に従え。

・名誉が脅かされたなら、断固それを守ること。

・誠実で公正であれ。欺瞞と策略はウルリックの道にあらず。

・狼の毛皮を纏う場合、自然物から作り出した武器で己が倒した狼の毛皮以外は纏ってはならない。

・黒色火薬武器、クロスボウ、ヘルメットを用いるは、勇なきことの表れゆえ、ウルリックは好まず。

・ウルリックの聖地の聖火は決して絶やしてはならぬ。

 

教団概要

ウルリック教は人類にとって最古の宗教のひとつであるという。

戦の神ウルリックは、戦乱に明け暮れる野蛮な部族であったチュートゲン族を束ね、凍える北方の山の頂上を拳で打ち、銀色の燃え盛る炎を出現させた。

ウルリックの拳によって平になった山頂を目指すチュートゲン族の旅は熾烈を極め、真冬に山の麓に着いた。

しかし、その場所は狼の群れの縄張りで、狼たちは凍えて疲れきった人間たちに容赦なく咆哮を浴びせるが、チュートゲン族は一歩も怯まなかったことで、ウルリックは満足し、狼の群れを撤退させた。

その平たい山の山頂には、神殿が建立され、”消えずの炎”を守る難攻不落のミドンヘイムとなったのである。

そのような逸話もあって、かつてはエンパイアで最大の勢力であったウルリック教だが、文明の発展とともに人気は廃れる一方である。

戦の神であるウルリックは今や、シグマーやミュルミディアに取ってかわりつつあり、昔の聖地の多くは廃墟化している。

神話の時代、ウルリックは援助を得ることなく単身で不浄の群れと戦い、生き延びたことで、ウルリック教の信者たちは自力で事を成すことを好む。

 

教条

ウルリック教は名誉を重んじ、一度発した言葉は翻さず、欺瞞や策略を憎んでいる。

臆病さも蔑んでおり、ウルリック教において強さこそが正義なのだ。

教団内でもしばしば、どちらが上かということで、口論や殴り合いが起こるが、ウルリック教の中では万事の秩序の一つであると認識されており、勝ち負けはさほど重要視されない。

多くのウルリック教徒にとって争いは絆や友情を深めるものなのである。

 

入信

名目上は万人に門戸は開かれているが、実際のところは戦いですでに実績のある者かチュートゲン族の末裔のみを選考対象にする神殿が多い。

入信者は禁欲的な小部屋とローブを与えられ、神殿の厳格な訓練へと放り込まれる。

武術の訓練、神学の講義、冬季の生存術、格闘術、歴史、修辞学など学ぶ内容は多岐にわたる。

厳格なこの訓練から脱走することなく、上位者に認められた入信者は、ローブを纏っただけの簡素な恰好で原野の奥地へと置き去られる。

自身の拳を頼りに神殿へと帰り着いた者は、生涯独身の誓いを立て、僧都の列に加わる。

 

教団員

入信者たちは、床まである丈の黒い簡素なローブに、狼の頭がデザインされた銀製の大メダルを首から下げる。

僧都となると、ローブの生地や裁断もよくなり、毛皮で縁取りがされている。

狼皮のローブも一般的で、高位の僧都たちは、狼の毛皮に絹の内張りをし、狼の目に宝石をはめ込む。

白狼騎士団はフル・プレートアーマーを漆で黒く塗り、黒い油で手入れをする。

バーディングは赤い漆で塗られ、血を連想させる赤は敵を威圧するには十分な効果を発揮する。

騎士たちは己の倒した狼の毛皮を両肩にかけ、仲間内で大きな狼の毛皮を羽織っていることは誇りになる。

また、ウルリックの教団員は、髪と髭を伸ばし放題に伸ばす。ただし戦場では邪魔なので、三つ編みにしてまとめいてる場合が多い。

 

主な組織

咆哮狼修道会

ウルリック教のトップである「アル・ウルリック」この咆哮狼修道会の僧正たちによって選ばれる。

ウルリック教は派閥主義がない。権力闘争などはウルリック教徒において、軽蔑に値する行為だからだ。

ウルリック教徒はほとんど全員が咆哮狼修道会の一員であるといっても過言ではない。

 

白狼騎士団

アル・ウルリックの直下に白狼騎士団のグランドマスターがいる。

グランドマスターを任命できるのは、アル・ウルリックただ一人である。

白狼騎士団の中でも選び抜かれた数名のエリートたちは、チュートゲン親衛隊というアル・ウルリックの身辺警護にあたる一隊としてミドンヘイムへ招聘される。

これは、白狼騎士にとって最大の栄誉とされている。

 

冬玉座修道会

人里はなれた修道院で禁欲主義を実践する人々の集まりで、冬玉座修道会の指導者はウルリックの息子という意味で「ウルリックソン」と呼ばれる。

創設者ラグナル・フランツソンはノーシャの地でウルリックの喉と名づけた洞窟群を発見し、現在もこの洞窟群に現在の指導者であるウルリックソン・ハールガルトはいるという。

 

教団技能と教団異能

ウルリック教に属する者は、以下の技能と異能を追加してよい。

(そのキャリアに就いた時点か、修道会に参加した時点か、どちらか早い方で決める)

入信者

修道会不問:《強打》

 

司祭

修道会不問:〈威圧〉、《狂乱》、《特殊武器:両手用》

咆哮狼修道会:〈威圧〉、《狂乱》、《特殊武器:両手用》

白狼騎士団:〈威圧〉、《狂乱》、《威圧感》

冬玉座修道会:〈野外生存術〉、《強靭》、《狂乱》

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コメント

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