ウォーハンマーFRP リプレイ【ワールウィンド】 第11話

・・・続き。

【GM】
タイムリミットより一日早いが、すでに7本の短剣が集ったことと、肉塊の急所10箇所が全て判ったことで、村人を集め村の今後を全員で見守ることになった。

肉塊には急所である場所に赤い塗料でペイントされており、ご丁寧に1~10までの番号が振ってある。
入り江は90%が褐色に変色し、魚の死骸が浮いたりして、激しい異臭を放っている。

【長老】
君たちワールウインドには3本もの短剣を回収してもらった。
その活躍を讃えて、君たちの中から代表者を3名決めてもらって、村の運命を託そうと思う。

他に短剣を刺すのは、それぞれ短剣を回収した者及び、短剣の持ち主にお願いする。

しかし、栄えある一番最初は・・・・わしじゃ!

ど~れ、一発で決めちゃおうかな~。
もし、一発で決めたら後の人ごめんね~。

いくぜ!5番じゃ。
キラーン。
チェストォォォォ!

【GM】
シーーーーーン。

【長老】
くそったれ!
もう一回じゃ!

【GM】
長老は刺した短剣を抜いてもう一度別の急所に刺そうと試みるが、短剣はがっしり肉塊に食い込んで抜けない。

【長老】
うおっほん。
では、次じゃ。

【GM】
次に冒頭で愛用の短剣を差し出した初老の男性が緊張の面持ちで短剣を刺すもハズしてしまう。

オスカーの墓が短剣を持ち帰ったじいさんが、次に刺すがこれもハズレ。

次はマンゴルト司祭率いる遺跡組だが、誰が刺すか決めかねているらしい。

【マンゴルト】
いやいや、私なんかには無理ですよ。

【コルネール】
そういわずに。

【ルーヘン】
そうですよ。
お願いしますよ、マンゴルト司祭。

【マンゴルト】
いやいや、別の誰かに。

【オルトヴィーン】
では、私が行こう。(挙手)

【ウーヴェ】
いや、情報提供したのは私だ。(挙手)

【コルネール】
マンゴルト司祭が辞退されるなら私が・・・(挙手)

【ルーヘン】
それなら、私だってやりたい。(挙手)

【マンゴルト】
えっ、みんなやりたいのなら私も・・・(挙手)

【一同(マンゴルト以外)】
じゃ、どうぞ。

【マンゴルト】
えっ、おれ。
いいの。(ダ○ョウ倶○部だよ。)

【GM】
そんなやり取りの後、マンゴルトが短剣を刺すが残念ながらハズす。

【ピョートル】
俺たちはだれが刺そうか。

【エリーズ】
あいつらみたいな茶番は避けましょう。

【ウルフガング】
魔女ばあさんの件ではエリーズの芝居が光ったぞ。

【ゴットリ】
オットーの家ではアデルベルドが命を賭けて戦ったぞ。

【ウルフガング】
ボソッ。
(俺のRPがあったから、相手がペナルティ喰らって、君らが死ななかったんだけどね・・・)

【ピョートル】
それなら、グリーンスキンの時は駆けつけるのが遅くなって、ゴットリには悪いことをしたな。

では、ゴットリ・エリーズ・アデルベルドでいいな。

【GM】
決まったようだね。

残りの番号は・・・1・2・5・7・8・10です。

【ゴットリ】
まずはわしから。
10番で。
だいたい、こんなのは端っこが怪しいのじゃ。

いくぞ!
おりぁぁぁぁっ。・・・ハズレ。

【エリーズ】
では、私は末広がりの8で。

どぅえーい!・・・

【GM】
すると、肉塊はのたうちまわり、萎んでいく。
これまで、刺さっていた短剣は抜け落ち、舟で待機していた村人が回収する。

【アデルベルド】
出番なかった。
こっそり、短剣をしまいますが・・・。

【GM】
短剣が一本残っていることも忘れ、村はエリーズに向かって拍手喝采。
ワールウインド一行は、村人たちの暖かい笑顔と拍手に囲まれて、村の危機を救ったことを改めて実感する。

【長老】
ありがとう。
ワールウインド一行よ。
君たちの活躍には感謝の言葉しか見つからん。

【マンゴルト】
ちょっ待ったぁぁぁぁ!!!

皆よく聞くが良い。
確かにこやつらは村を救った。
しかし、短剣を入手する為に手段を選ばず、事もあろうに魔女に手を貸してしまったのじゃ。
魔女と契約を結び、共同墓地から死体を掘り出し、手首を切断して魔女に提供しおった。
この行為は勇者である前に死者を冒涜する、人としての問題である!

この件はすでに魔狩人に報告し、魔女は今頃裁きを受けているはずだ。

【GM】
マンゴルトはそう叫ぶと、「モールの光景」という信仰魔法で揺るぎ無い事実を見たと証言する。

村人の態度は一転し、ワールウインド一行に投石が始まる。

【エリーズ】
事情を説明します。

【ウルフガング】
そもそも、エリーズとゴットリがしたことだ。

【GM】
残念ながら、PCの言い訳は激昂した村人には聞こえていない。

このままでは、リンチに遭う勢いだ。

【ピョートル】
逃げるしかないか・・・。

【GM】
そんな時、「旦那~!行きますぜ。」と呼び声が聞こえる。

居なくなっていた、川舟の人足たちだ。

【人足】
早く乗ってください。アデルベルドの旦那。
お仲間の方々も早く!

【アデルベルド】
よし、早く出せ!

【人足】
アイアイサー!

●かくして、ワールウインド一行は報酬を受け取れないまま、川舟で逃亡することになる。
逃亡の途中、魔女ばあさんの家が見えるところを通ったのだが、ばあさんの家の前に2つの十字架が火あぶりにされている光景を目撃する。
その周りには、魔狩人らしき人影がうろついている。

そのうちの一人が川舟に気付き、数騎の魔狩人が追って来ながら矢やピストルを撃ってくる。

どうやら、ワールウインド一行も魔女に手を貸したかどで、魔狩人に追われる立場になったようだ。

さて、報酬ももらえず、バッドエンディングを選んでしまったワールウンド一行。
報酬も経験点もジリ貧の一行の未来には、ますます暗雲が立ち込める。

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