ストロムフェルズ:Stromfels

鮫神——海上の危険を司る神——はマナンとその信奉者にとって不倶戴天の敵である。マナンが時に気まぐれで薄情な神であるのに対して、ストロムフェルズははるかに悪意に満ちた神格であり、海上を航行する者たちの命を奪う捕食者であることを大いに光栄に感じている。
ストロムフェルズ信仰はエンパイアと荒ヶ原の全域にわたって禁じられており、信者らは死をもって罰せられる。
神学者たちはたびたびストロムフェルズの本質を議論しており、ノーシャの原始神だという者があれば、“血の神”コーンの一側面だと考える者もいる。
それ以外にも、マナン信者に聞きつけられる恐れのない状況に限って神学者たちがささやくのは、ふたつの神格が実は表裏一体で、ストロムフェルズとはマナンの原初の姿に過ぎな
いのではないかという説である。
マナンの聖職者たちはこの説を声高に否定するのだが。
ただし、ストロムフェルズ信者らの見方は異なり、この神を主流神の一側面とも教派とも見るのではなく、むしろ、マナン自身が己の真の姿だと考えている、“破壊者”マナン——とどめがたい海の憤怒——こそがストロムフェルズだと信じているのだ。
ストロムフェルズは、鉤爪湾の襲撃者や、エンパイアの沿岸地域および河川の流域で活動する難破船荒らし、そしてオールド・ワールド全域の海賊から信仰されている。
とりわけ、海賊の都市サル卜サでは公然と崇められているほどだ。

 

Follow me!

コメント

  1. […] ストロムフェルズ […]

PAGE TOP
タイトルとURLをコピーしました