ドラフトは様々な薬草や化学薬品を混ぜ合わせて作る混合飲料だ。
魔法を使うことなく、作成できる。
ドラフトを作成するには職能〈薬師〉技能を持っている人物が商売道具(薬師)のセットを用いて、各ドラフトの価格の半額の材料を消費して作らなければならない。
また、作成には1本につき1d10時間の作成時間が必要になる。
ドラフト作成の難易度は各ドラフトごとに異なる。
ドラフト | 作成難易度 | 価格 | 荷重 | 入手 |
癒しのドラフト | 比較的容易(+10%) | 5gc | – | 平均的 |
エスメラルダの鎮静剤 | 手強い(-10%) | 300gc | – | 超希少 |
グレダの恵み | 困難(-20%) | 30gc | – | 超希少 |
混沌のエッセンス | 超困難(-30%) | 225gc | – | 超希少 |
廷臣のキス | 手強い(-10%) | 5gc | – | 品薄 |
バグマンの×××××× | 困難(-20%) | 50gc | 5 | 超希少 |
万能薬 | 手強い(-10%) | 11gc | – | 普及 |
フェイエイエス | 平均的(±0) | 25s | – | 品薄 |
ママ・メルキンのなんでもなおしちゃうわよ | 比較的容易(+10%) | 18s | – | 普及 |
ムートミルク | 手強い(-10%) | 50gc | – | 品薄 |
勇気の素 | 比較的容易(+10%) | 5gc | – | 普及 |
癒しのドラフト(比較的容易+10%)
軽傷のキャラクターの【耐久力】を4点自動的に回復する。
【耐久力】の上限を上回ることはない。
重傷状態のキャラクターに効果はない。
エスメラルダの鎮静剤(手強い-10%)
鮮やかな青い液体が小さな瓶に入っている。
このドラフトを飲むと1d10分間、【狂気点】が半分になる。
効果が切れると【狂気点」は元に戻る。
さらに、服用者は手強い(-10%)の【意志力】テストに失敗すると追加で+1点の【狂気点】を得る。
グレダの恵み(困難-20%)
芳香剤と化学薬品の混合物からできたこのドラフトの臭いを嗅ぐと一時的に感覚が研ぎ澄まされ、1d10Rの間【知力】テストに+5%のボーナスを得る。
揮発性のこのドラフトは1回きりの使用しかできない。
混沌のエッセンス(超困難-30%)
ビーストマンの脳から抽出される混沌のエッセンスで作られたこの汚れた苦い液体は飲むと【耐久力】に1点のダメージを受ける(【頑+】は無視)。
さらに残虐な幻視に襲われるため【狂気点】を1点得る。
ドラフトの効果で魔力の風を敏感に感じ取ることで〈魔力感知〉テストに+5%のボーナスとすべての魔法の発動ロールに+1点のボーナスを得る。
持続時間は服用者の【魔力点】×1分間だ。
廷臣のキス(手強い-10%)
高級ブランデーに麻薬を混ぜたこのドラフトは服用者の〈魅惑〉テストに+5%のボーナスを与えるが、【知力】テストに-10%のペナルティを受ける。
服用者は目が潤んで、赤面しているため、容易に識別できる。
バグマンの××××××(困難-20%)
ヨーゼフ・バグマンが作ったとされるこのドラフトは今やオールドワールド全域の主要都市で販売されている。
とても強い酒で出来ているこのドラフトを飲むと意志が強くなり、怖いもの知らずになるので、1d10時間は恐怖テストを行う必要がない。
しかし、1杯のドラフトで4半分の酒に匹敵するため、困難(-20%)の〈大酒飲み〉テストに成功しないと、泥酔状態となる。
万能薬(手強い-10%)
オールドワールドではしばしば疫病が流行る。
医者は蛭で血を吸い出したり、感染者を隔離したり、町中に石灰を撒いたりと様々なことを行うが、その一方で昔ながらのやり方で、ドラフトに頼る者も少なくない。
不幸なことに万能薬が疫病に効果を発揮することはほとんどない。
万能薬はそれぞれの患者ごとに作成しなければならず、商売道具(薬師)、2d10gcに相当する材料、1d10時間が必要だ。
上記を揃えた上で、手強い(-10%)難易度の〈職能:薬師〉テストに成功すれば、その病気は治る。
しかし、調合に失敗した場合は「いんちき薬」として下記の表をロールする。
調合者は特に表記が無い限り、薬の作成は成功していると思い込んでいる。
いんちき薬
ロール | 結果 | 解説 |
01~20 | 必ず治る! | この薬は何の効果も無い。薬師はそれを知っている。 |
21~40 | 気まぐれ強壮剤 | この薬は役に立たない。1杯のアルコールとして扱う。 |
41~60 | 眠りは回復の兆し! | 治るどころか1d10時間昏倒する。 |
61~80 | 水銀を混ぜてみよう | 服用者は【狂気点】+1点 |
81~00 | 毒を以って毒を制す! | 毒薬を作ってしまった!服用者は【頑健力】テストに失敗すると【頑+】を無視して1d10点のダメージを受ける。 |
フェイエイエス(平均的)
ロゥレンの森のエルフの錬金術師が醸造していたが、違法な手段でこのドラフトのレシピはオールドワールドに流出してしまった。
このドラフトを飲むと1d10時間〈察知〉テストに+5%のボーナスを与えるが、効果が切れるまで眠ることができない。
ママ・メルキンのなんでもなおしちゃうよ(比較的容易+10%)
このドラフトは悪霊を追い払う、体液を回復させる、発疹を治すなどと宣伝文句もバラバラだ。
それは、このドラフトは信頼性が低いため、効果が様々で予期せぬ結果をもたらす。
このドラフトの服用者は下記の表をロールして効果を判定する。
ママ・メルキンのなんでもなおしちゃうわよ
ロール | 効果 | 解説 |
01 | おっと、毒だ! | 服用者は【頑健力】テストに失敗すると【頑+】無視で1d10点のダメージを受ける。 |
02~10 | か、髪が~! | 服用者の髪が抜け落ち、顔の血管が何十本も破裂する。その他の効果は無し。 |
11~20 | 気分が悪△○×◆ | 服用者は突然、嘔吐する。1d10×4分間にわたる嘔吐は極限の疲労状態になるため、1d10時間の間すべてのテストに-20%のペナルティ。 |
21~25 | お前を殺す! | 服用者は発狂する。《狂乱》異能と同様の状態が1d10ラウンド続く。 |
26~35 | 偉大なるシグマーの乳首にかけて | 服用者はモンスターの幻覚を見る。手に持っている物はすべて落とし、10-【頑+】ラウンドの間、円を描いて走りまわる。その後、【意志力】テストに失敗すると【狂気点】+1点。 |
36~40 | これは失礼。 | ものすごい屁をこく。 |
41~50 | うへぇ、まずい。 | 実にひどい後味だ。効果はなにも無い。 |
51~55 | ほっこり。 | なんだか暖かい感じがするだけだ。 |
56~65 | 気分がよくなった。 | 病気に抵抗する際の【頑健力】テストに+5%のボーナス。 |
66~70 | もう1杯もらおうか | 【耐久力】+1点回復。ただし、どうしてももう1杯飲みたくなるため、もう1杯飲まない場合1d10時間にわたりすべてのテストに-5%のペナルティ。もう1杯飲んだ時点でペナルティは消える。 |
71~80 | 気分爽快! | 癒しのドラフトとして機能する。 |
81~85 | 私は無敵だ! | 服用者は間違った勇気で満たされ、1d10時間【意志力】テストに+10%のボーナス。 |
86~95 | 病気よ出て行け! | 服用者が影響を受けているすべての病気と毒が自動的に取り除かれる。ただし、病気と毒の両方の影響を受けていた場合、【頑+】無視で【耐久力】-1点するとともに再ロールしなければならない。再ロールのすべての効果は累積する。 |
96~99 | うーん、効いてないよな。 | さらに2回ロールする。ロールの結果は累積する。 |
00 | 全然効いてないな。 | さらに3回ロールする。96以上の出目は無視してロールする。ロールの結果はすべて累積する。 |
ムート・ミルク(手強い-10%)
どろっとしたミルクのような物質はひどい味がして、ざらついた粉が舌に残る。
1d10ラウンド後に服用者の反応速度と平衡感覚が向上するため、【敏捷力】テストに+5%のボーナスを得る。
ただし、副作用として意志力が弱まるため、【意志力】テストに-10%のペナルティ。
このドラフトの効果は3d10ラウンド持続する。
勇気の素(比較的容易+10%)
純粋な穀物アルコールに薬草をブレンドしたもので、恐怖に抵抗するために開発された。
服用者は1d10×10分間【意志力】テストに+10%のボーナスを得るが、【敏捷力】【知力】の双方に-10%のペナルティとなる。
さらに強力なアルコール飲料のため、超困難(-30%)の難易度の【頑健力】テストを行わねばならず、失敗したら泥酔状態となる。
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