ウォーハンマーFRP 毒物

遥か大昔から絶大な権力者や百戦錬磨の戦士、大軍を率いる将でさえ、一人のか弱い女性に毒を盛られて命を落とすのはごくありきたりなストーリーだ。
オールドワールドの権力者たちは、毒味を雇い、魔術師に毒を感知させ、死んだ時に祈りを捧げてもらうための司祭を雇ったりと様々な身を守る対策を講じている。

通常の毒を調製したり、武器に塗ったりするには〈毒物調製〉テストに成功する必要がある。
難易度は各毒物ごとに違う。
失敗した場合は毒は効果を発揮しない。

暗殺者は毒による致死率をより確実なものにするために「複合毒」を使用する。
たとえ1種類の毒に耐えたとしても、数種類の毒が混ぜられていればそれぞれに抵抗が必要なため、致死性を高められるのだ。
「複合毒」を調製するには使用する毒の中で最も難易度の高いものが基準となる。
その基準から、最初の毒に一種類の毒を加えるごとに難易度を1段階難しくする。

毒物(大量に持ち運ぶ以外は荷重点は必要ない)

毒物 難易度 価格 入手
愛毒 比較的容易(+10%) 10gc 品薄
キメラの唾液 超困難(-30%) 150gc 超希少
狂犬の唾液 困難(-20%) 35gc 希少
鎖蛇のキス 手強い(-10%) 350gc 超希少
蜘蛛の分泌液 困難(-20%) 20gc 希少
狂い笠茸 容易(+20%) 30gc 超希少
黒い毒液 手強い(-10%) 30gc 超希少
賢者殺し 手強い(-10%) 150gc 希少
黒蓮の毒 平均的(±0) 20gc 超希少
サング 平均的(±0) 10gc 品薄
シアン化物 困難(-20%) 30gc アラビィ産
シグマーの血 容易(+20%) 80gc 希少
真紅の影 比較的容易(+10%) 35gc 超希少
心臓殺し 困難(-20%) 800gc 超希少
ベラドンナ 比較的容易(+10%) 15gc 希少
ヘンベル 手強い(-10%) 50gc 品薄
マンティコアの糞 平均的(±0) 65gc 超希少
マンドレイクの根 容易(+20%) 25gc 超希少
緑蠍毒 困難(-20%) 1000gc 超希少
ルビー硫黄抽出物 平均的(±0) 1200gc 超希少

愛毒(比較的容易+10%)
この毒を飲むと消化器と泌尿器に水疱ができ、犠牲者は興奮する。
それによって反応は良くなるが、同時に痙攣して死に至る危険性がある。
犠牲者は【頑健力】テストに失敗すると1d10ラウンドの間、痙攣して麻痺状態になる。
痙攣が終わった後再度【頑健力】テストを行い、これに失敗すると死ぬ。

キメラの唾液(超困難-30%)
キメラから採取されるこの毒薬は強酸性のため、1滴落としただけで、火傷して【耐久力】を1点失う。
キメラの唾液が塗られた武器の攻撃が最初に成功したとき、犠牲者は困難(-20%)な難易度の【頑健力】テストを行い、失敗した場合は【耐久力】に1点のダメージ(【頑+】無視)を与えられ、それと同時に1d10ラウンド後に死ぬ。

狂犬の唾液(困難-20%)
この毒は遅効性で、犠牲者をゆっくりと発狂させ、最後には死に至らしめる。
この毒は武器に塗るか食べ物や飲み物に混ぜる。
狂犬の唾液が体内に入った者は困難(-20%)の難易度の【頑健力】テストに失敗すると狂犬病に感染する。
感染者は毎日【意志力】テストを行い、失敗するたびに【狂気点】を1点ずつ獲得してゆく。
感染者は【狂気点】を1点獲得するたびに【耐久力】の原点に-1点のペナルティを受け、0になると死亡する。
また、【狂気点】が6点になると「冒涜的な憤怒」状態になるが、【狂気点】は失わない。
感染者の唾液に接触した者全員は困難(-20%)の難易度の【頑健力】テストに失敗すると狂犬病に感染してしまう。
この毒は家族を全滅させるだけの威力を持つ。

鎖蛇のキス(手強い-10%)
アラビィに生息する黒縞鎖蛇はオールドワールドで最も最も毒性の強い蛇の一種だ。
この蛇から毒を抽出できるのは熟練の動物使いだけだが、そんな動物使いでさえ命を落とすことは珍しくない。
この猛毒は蛇の牙から直接採取する。
触れれば火傷し、気化した成分に当たっただけで目が沁みて涙が出る。
この毒を塗った武器でダメージを負うと困難(-20%)な難易度の【頑健力】テスト失敗で、【頑+】分後に死亡する。
死亡するまでの1分につきすべてのメインステータスに-10%のペナルティが累積し、【耐久力】に1点のダメージ(【頑+】は無視)を受ける。

蜘蛛の分泌液(困難-10%)
毒蜘蛛に噛まれて死んだ小動物の死体を乾燥させて粉砕して作る。
この毒は危険な麻痺毒である。
この毒を塗った武器でダメージを負うと手強い(-10%)難易度の【頑健力】テスト失敗で【耐久力】に1点(【頑+】無視)のダメージを負い、(【2d10-【頑+】)ラウンドの間、麻痺状態となる。

狂い笠茸(容易+10%)
摂取した者は発狂して大暴れする。
【筋力】に+10%のボーナスを得るが、痛覚が鈍っているためダメージを受けても気付かない。
そのため、【耐久力】にダメージを与えられた場合、+1点余分にダメージを受ける。
また、狂乱状態は2d10ラウンド持続し、回避や受け流しが行えなくなる。
狂い笠茸の効果が切れたときに【耐久力】に2点のダメージを受けるが、【耐+】は無視する。

黒い毒液(手強い-10%)
西大洋に生息する海ドラゴン「ヘルドレイク」から採取する。
ほんのちょっとの傷にこの黒い毒液が入っただけで激痛が走る。
この毒を塗った武器で1点以上の【耐久力】を失った者は、その次のラウンドに追加で1点のダメージを負う。
すでに体内に入った毒の追加ダメージに対して【頑+】は関係ない。

賢者殺し(手強い-10%)
オールドワールドで最も偉大な哲学者で賢者と呼ばれていた”賢明な”サイクラスが自殺に用いたことでこの名前がついた。
この毒は嫌な味がする強力な毒だが、苦痛を伴わない。
この毒を飲んだ者は困難(-20%)の【頑健力】テストに失敗すると、眩暈が起こりすべての能力値に-10%のペナルティを受ける。
次に、【頑+】の半分の分数で四肢が麻痺して歩いたり、武器を持ったりすることができなくなる。
そして、【頑+】の分数後に肺と心臓が麻痺して死亡する。
【頑+】が4の者は、テスト失敗の時点で能力値-10%、2分後に四肢の麻痺、4分後に死亡ということだ。

黒蓮の毒(平均的±0)
エンパイア南部の森の深遠部に自生する黒蓮から抽出する。
この毒は犠牲者の血管に直接入らなくてはならないため、刃や矢尻に塗ったりして使用する。
この毒が塗られた武器で【耐久力】を失った者は手強い(-10%)の【頑健力】テストに失敗すると4点のダメージを追加で負う。

サング(平均的±0)
トリカブトと呼ばれる有毒な草から抽出する。
匂いも味も苦いので食べ物や飲み物に混ぜるのは難しいが、匂いや味が濃い食べ物などであれば気付かれ難くなる。
犠牲者は【頑健力】テストに失敗すると【頑+】日後に死亡する。

シアン化物(困難-20%)
月桂樹の実、アーモンド、プラム、杏子、桜桃、林檎の種子から抽出する。
この危険な毒物は人を速やかに殺害することができる。
一定量のシアン化物を飲むか吸うかした犠牲者は手強い(-10%)の【頑健力】テストに失敗すると【頑+】ラウンド後に死亡する。

シグマーの血(容易+20%)
気持ちの病から疫病まで様々な病気を治療するために薬師たちはこの銀色の液体金属(!?)を多様している!
水銀の使用者は赤面したり、異常な行動をとったり、時々死亡したりする。
1服のシグマーの血(水銀)を摂取した者は【頑健力】テストに失敗すると【狂気点】を2点獲得する。
さらに24時間以内に病気や毒に抵抗する【頑健力】テストの機会があれば、最初の一回にのみ+5%のボーナスが付与される。

真紅の影(比較的容易+10%)
エスタリアの血樫から抽出する真紅の影は中毒性の高い麻薬だ。
この麻薬を吸った者はイニシアチブロールに+3と【筋力】に+5%のボーナスを得ることができ、1時間持続する。
この麻薬の効果が切れた際、超困難(-30%)の【意志力】テストに失敗すると【武技】【射技】に-10%のペナルティを受ける。
このペナルティは次の真紅の影を吸うまで続く。

心臓殺し(困難-20%)
複合毒の傑作である心臓殺しはアムピスバイナ(双頭の毒蛇)とジャバーウォックの毒を混ぜ合わせることで、無味無臭の毒へと変貌させた。
そのため、食べ物や飲み物に混ぜてもほとんど見抜くことはできない。
犠牲者は手強い(-10%)の【頑健力】テストに失敗すると毒が心臓に廻って2d10ラウンド後に死亡する。

ベラドンナ(比較的容易+10%)
エスタリアの女性は化粧品としてベラドンナを使用している。
1滴で瞳孔が開くからだ。
このベラドンナを一定量摂取すると口と喉が乾燥し、緋色の発疹ができ、痙攣を起す。
この症状は狂犬病と間違われることも多い。
犠牲者は【頑健力】テストに失敗すると【頑+】時間後に死亡する。

ヘンベル(手強い-10%)
この毒は薬でもあり、服用すると酔っ払って、眠る。
薬草師が患者の痛みを和らげたり、眠らせたりすることに使用するが、毒性も明らかになった。
視覚が衰え、神経質になったり、狂乱状態になったり、痙攣を起したり、量を誤ると昏睡状態にも陥る。
ヘンベルはとても不味いため、食べ物や飲み物に混ぜてもすぐ分ってしまう。
1服のヘンベルを摂取した者は【頑健力】テストに失敗すると、泥酔状態に陥る。
2服摂取し【頑健力】テストに失敗した者は1d10ヶ月の間昏睡状態に陥り、食べ物や飲み物を摂取しなければ餓死するし、体を拭くなどの衛生面にも配慮しなければ病気になってしまう。

マンティコアの糞(平均的±0)
マンティコアの排泄物から採取するこの毒は武器に塗るなどして使用する。
この毒を塗った武器でダメージを受けた場合、手強い(-10%)の【意志力】テストに失敗すると眠ってしまう。
さらに困難(-20%)の【頑健力】テストを追加で行い失敗すると死亡する。

マンドレイクの根(容易)
マンドレイクの根は強力な麻薬で、オールドワールドの狂人たちが人生の苦難を忘れるために使用する。
この麻薬を1服摂取すると体が暖かくなり心地よい眠りにつける。
それと同時に中毒になるため、この心地よい眠りを求めてまた1服のマンドレイクの根を求める。
毎日【意志力】テストを行い、失敗すると1服を入手して服用する。
1服を入手するための手段は選ばない。
テストに失敗し、1服のマンドレイクの根を摂取できなかった場合は【知力】【意志力】【協調力】に-10%のペナルティを受け、1服摂取するまで持続する。
この状態からマンドレイクの根を1服摂取すれば、能力値は元に戻る。
また、長期に渡って常用すると肉体と精神を蝕むため、中毒になってから6ヶ月ごとに【筋力】【頑健力】【敏捷力】【知力】【協調力】を永遠に10%失う。
さらに【意志力】は15%失う。

緑蠍毒(困難-20%)
この毒は取り扱いが難しいが強力な毒だ。
蠍に刺された小動物の死骸を乾燥させ粉状にしたものだ。
食べ物や飲み物に振り掛けるか、油と混ぜて刃物に塗って使用する。
この毒は扱いがとても難しいので、〈毒物調製〉テストに30%以上上回って失敗した場合、使用者自身が毒を受ける。
この毒を塗った武器でダメージを負った者、毒の振り掛けられた物を口にした者、取り扱いに失敗した者は超困難(-30%)の【頑健力】テストに失敗すると【頑+】ラウンド後に死亡する。

ルビー硫黄抽出物(平均的±0)
別名、砒素と呼ばれるこの毒はボーダープリンスの怪しい錬金術師が開発したとされる。
鉱山で働く鉱夫たちが光によって変質する奇妙な結章鉱石を発見し、ルビー硫黄と名づけた。
例の錬金術師が光と変質速度の存在に気付き、実験を重ねるうちに溶かした鉱石を乾燥させると無味無臭であることを突き止め、他の溶媒と混ぜても色が変質しないことに気付いた。
さらなる実験の最中にこのルビー硫黄抽出物により錬金術師も死亡した。
同時期にオールドワールド全域で出所不明の全く新しい毒が出回り、相当数の人が死亡する事件が相次いだ。
しかし、食べ物や飲み物にも明白な原因は見つからず、迷宮入りかと思えたときにエスタリア政府が捕縛した暗殺者がこの全く新しい毒を使用していた事実を掴んだのだ。
その結果、錬金術師の死後から毒殺事件ラッシュの関係が明らかになった。

この毒は食べ物や飲み物に混ぜるかハンカチなどにこの粉をまぶして口や鼻を押さえ込み吸わせるなどすると犠牲者の体内に入る。
犠牲者は手強い(-10%)の【頑健力】テストに失敗すると【頑+】時間後に死亡する。

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コメント

  1. […] nch of Madness):この強烈な臭いは、鼻にツンとくる臭いで脳を刺激するため、臭いを嗅いだ者に恐怖と狂気を与える。このガスを吸った全ての者は、狂い笠茸を食べたような影響を受ける。 […]

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