ウォーハンマーFRP ビジネス

ディーモンに片手を奪われた冒険者は何をすれば良いだろうか?
義手を付けて、冒険の旅を継続する者もいるだろう。
しかし、キャラクターがそのような状態になった時点でNPC堕ちする場合も多々ある。
また、キャンペーンの中でキャラクターがキャリアを活かして仕事をする機会もあるかもしれないし、GMの都合でキャンペーンが途中で頓挫した場合、キャラクターたちは己のキャリアに則した仕事をプレイヤーの気付かぬところでひっそりと営んでいるに違いない。

ビジネス

ビジネス 価格 入手
粗悪なビジネス 100gc 平均的
平均的なビジネス 200gc 品薄
良質なビジネス 600gc 希少
最高のビジネス 2,000gc 超希少

ビジネスを始めるにはその業界で働くための権利を買う必要がある。
全てのビジネスはギルドが統括しているためだ。
ビジネスは装備品と同様に4段階に分かれる。
粗悪から最高までだ。
このビジネスの権利には

粗悪なビジネス
粗悪なビジネスは儲からない。
識字率の低い村で本屋を営むとか、川も海もない内陸の共同体で魚屋を営むとか。
己の職能の技術を試すスタートラインとしては面白いかもしれない。

平均的なビジネス
他の競合相手とおおむね同レベルだ。
例えば、漁村の魚屋とか。
このレベルであればなんとか生計を立てていける。

良質なビジネス
あまり競争相手のいない隙間市場などがそれにあたる。
例えば、街に二軒ある馬車宿の片方とか。

最高のビジネス
市場で独占状態にある。
人々が必要としている特定の商品やサービスなので、儲からないはずがない。
例えば、塩やたばこ…おっと誰か来たようだ…。

ギルド
ギルドは様々に地域で商業の仕組みを定め、取引の流れを司っている。
ギルドは業種ごとに存在する。
御者ギルド、鍛冶屋ギルド、理容外科医ギルドなど様々。
ビジネスを始めるキャラクターはまずはじめにギルドに登録しなければならない。
たとえ、ギルドに登録せず闇取引でビジネスをしようとしても、盗賊ギルドが黙っていないはずだ。
そして、キャラクターは売り物の価格を一切制御できない。
最低幾らでその商品やサービスを提供するかはギルドによって決められる。
それは、毎週ギルドに対して上納する上納金の基準になるからだ。
ギルドへの上納金は利益の10%だ。

収入
ビジネスは収入を生む。
ひとつひとつをRPしてもよいが、それでは時間がいくらあっても足りなくなる。
そこで、1週間ごとに職能テストを行い、週あたりの利益を割り出す。
その中からギルドへの上納金10%を支払うのだ。

1)キャラクターの行うビジネスに合った分野からビジネスの精巧度に見合った週収が決定する。
ビジネスの分野は「農民」「宿屋」「商店」「職人」「専門家」に分類される。

農民 宿屋 商店 職人 専門家
粗悪 75p 105p 105p 120p 195p
平均的 95p 120p 130p 210p 380p
良質 115p 135p 160p 300p 565p
最高 135p 150p 195p 400p 750

2)ビジネスの分野と精巧度から週収の目安が決まったらGMは〈職能〉テストの難易度を決定するために、需要と競争を目安に技能修正値を割り出す。

難易度 技能修正値 需要 競争
超容易 +30% 高い ない
容易 +20% 高い 少ない
比較的容易 +10% 高い/普通 多い/ない
平均的 ±0% 普通/低い 少ない/ない
手強い -10% 普通/低い 多い/少ない
困難 -20% 低い/ない 多い/ない
超困難 -30% ない 少ない

※比較的容易の場合、需要が高ければ、競争は多い。需要が普通なら競争はないという見かたをする。

3)〈職能〉テストの結果、出目を元に週収に修正値を累乗する。

テストの結果 修正値 ボーナス・ペナ
5段階成功以上 ×200% ビジネス精巧度2ランクアップ
4段階成功 ×150% ビジネス精巧度1ランクアップ
3段階成功 ×130%
2段階成功 ×120%
1段階成功 ×110%
成功 ×100%
1段階失敗 ×80%
2段階失敗 ×60%
3段階失敗 ×40% ビジネス精巧度1ランクダウン
4段階失敗 ×20% ビジネス精巧度1ランクダウン
5段階失敗 ×10% ビジネス精巧度2ランクダウン
それ以上の失敗 ×0% ビジネス精巧度2ランクダウン

ビジネスの種類
具体的な業種を説明する。
横の()書きは週収を決める際の分野。

石工(職人)
家を建てたり、城壁を建てる。

医者(専門家)
理容外科医より質は高いが、値段も高い。

犬屋(商店)
犬を繁殖させている。
質の良い犬屋は特定の犬種の専門家だ。

鋳物屋(職人)
鉱石を溶かして延べ棒をつくる。
金物屋や金属加工師に仕事を提供している。

厩(宿屋)
馬を飼育、管理する。

桶屋(職人)
あらゆるサイズの樽を作っている。

織工(職人)
羊毛や亜麻を使って布を織る。
最高の織工は絹、金糸、木綿などの高級な材料を扱える。
また縮絨(しゅくじゅう)屋は毛織物の密度を出す。

鍛冶屋(職人)
鉄などの金属を使って、生活用品から武器、鎧などの道具類をつくる。
繊細な作品は錫職人、銀細工職人、金細工職人、などに分類される。

ガラス職人(職人)
ガラス製品を作る。
ガラス細工師はガラスに加工を施す。

革鞣し屋(職人)
ひどい匂いを出すため、嫌われている職業だ。
皆、レザーアーマーを着ているくせに。

喫茶店(商店)
酒場の喧騒とは無縁なこの飲食店はエリートや貴族の間で人気だ。
髭はなくてもマスターにはなれる。

牛乳屋(農民)
牛や山羊からミルクを絞り、それを売る。
バターやチーズも作っている。

御者(農民)
馬車を御す。
商人に直接雇われたり、大規模な四輪馬車会社に雇われる。

銀行(専門家)
ちょっとした手数料で金貨からペニーまで金を預かってくれる。
預かった金は法外な金利で他者に貸しつけ運用している。
両替商は手数料を支払えば、外国の金と自国の金を交換してくれる。

薬師(商店)
薬師や薬草師は栽培したり採集した薬草を使って薬をつくる。
胡散臭い薬師は依頼に応じて時々、毒を作っている。

果物屋(宿屋)
果物屋は小さな店が多い。
果物以外の物も売っている。

靴屋(職人)
靴の製作、修理を行う。
上流階級からの需要頼みだ。

車大工(職人)
馬車屋とも呼ばれ、あらゆる馬車を作ったり、修理する。

会計士(職人)
他のビジネスや貴族の財産を管理し帳簿をつける。
税吏もこのジャンルに入る。
人口1,000人以下の共同体にはほとんどいない。

芸術家(専門家)
美を創造する専門家だ。
絵、彫刻、音楽などパトロン付きの芸術家は上流社会の一員である。

外科医(専門家)
外科医は世界中で最も恐れられ、最も尊敬される学者だ。
中でも科学の発展を志す自称”学究の徒”の手にかかっただけで、誰でも発狂する。
さらに生体解剖医は人体の仕組みを研究するという名目の下に犯罪者たちを次々に解剖する。

毛皮屋(職人)
動物の皮を剥いで、衣類を作る。

劇場(農民)
俳優が演技する場所。
大部分の劇場はボロだ。
一部、たくさんのステージ、セット、衣装、照明を備えた本格的なところもある。

香水屋(職人)
オールドワールドの都市は悪臭の巣窟だ。
人は皆、自身の悪臭を香水で誤魔化すため、人の多い町なら香水屋は儲かる。

酒造り(職人)
蜂蜜酒、ビール、エールなどを醸造している。

魚屋(農民)
市場で魚を売る。
時間が経つと鮮度と共に価格が落ちるため、時間との勝負だ。

酒場(宿屋)
現実と同様に、酒場には当たりとはずれがある。
行く前に評判を調べるのが賢い。

雑貨屋(商店)
その商店によって品揃えは違うが、複数の店を回らなくても、雑貨屋である程度の物が揃う場合がある。
質屋もこのカテゴリーに入るが、質屋はアイテムを担保に金を貸す。
高利を払えず、流れた質草は売りに出される。

サロン(商店)
風呂に入る。マッサージを受ける。
足の魚の目を取る。
こういう要望に応えてくれる。
質の良いサロンは金持ちの貴婦人の面倒を見る。

車輪大工(職人)
車輪を作ったり、修理する。
街道沿いの宿屋や酒場の近くに店をだしている場合が多い。

商人(職人)
需要の高い商品の輸出入の専門家だ。
自ら何かを生産することはない。

蒸留屋(職人)
蒸留酒を造っている。

書記(商店)
オールドワールドは識字率が極めて低いため、書記は隙間産業的な需要がある。
芸術的な才能を持っている書記は彩飾師と呼ばれ、聖なる本を緻密に彩飾している。

食器屋(職人)
木製、金属製あらゆる食器を作り、販売している。

スレート屋(職人)
建物の屋根に使うスレートを作っている。
タイル屋もこのカテゴリーに含まれ、こちらは床材や壁の材料になるタイルを陶器や石で作っている。

洗濯屋(商店)
衣類を洗濯するし、修理もする。

染物屋(職人)
鉱物、化学薬品、クリーチャーから抽出する臭い染料を用いて仕事をするため、人々から嫌われている。
染物屋と革鞣し屋は貧民外に隔離されている。

大工(職人)
木材を使い、家、家具、道具を作りだす。
家具に特化した家具屋や板を切り出す樵などがあり、様々に細分化がされる。

反物屋(職人)
布を販売している。

地図職人(専門家)
地図を作って売る。

陶芸家(職人)
陶器を作る。

屠殺場(職人)
動物を屠殺して食料にする。
不快な場所として人々はあまり近寄らない。

塗装工(職人)
彼らは芸術家とは違う。
城壁、家、柵、馬車にペンキを塗る。
漆喰や壁紙貼りまで幅広く扱う者もいる。

賭場(専門家)
オールドワールドでは極めて一般的だ。
金と正気を失うにはもってこいの場所だ。
女性と酒は無料で提供されているのだから。

仕立て屋(職人)
衣類を作る専門家。
高級なドレスから庶民の衣服まで様々。
アクセサリーやボタンの作成もこの分野に入る。

膠屋(職人)
有機物から膠を作る。
早朝に街路をうろついて死体を捜しているのは大抵、膠屋だ。
染物屋同様に、貧民街に隔離されている。

肉屋(職人)
肉屋は赤身を取り扱う場合が多い。
鶏肉を扱うのは鶏肉屋というように、肉の種類で店が分かれる。

ネズミ捕り(農民)
ネズミは悪疫を伝染させるため、ネズミ捕りたちは使命感をもってその駆除にあたる。
都市のネズミは丸々と太って大きいため、街路にいる子供を下水に引きずり込むこともある。

馬具屋(職人)
鞍やハーネスなど、貴族相手に飾りたてた馬具は意外に儲かる。

パン屋(商店)
パン以外にもケーキなどパンやそれに類似するお菓子などを売っている。

船大工(職人)
船舶など巨大な船を作る場合、何人もの船大工が雇われる。

宝石商(専門家)
装身具を作る全員を指す。
宝石研磨師、金細工職人、銀細工職人など。

法律家(専門家)
オールドワールドに最近登場した新しい職業だ。
まだ、新しい職業にも関わらず法律家は世界中で罵倒されている。

ホステル(宿屋)
旅行者に宿泊施設と食べ物を提供している。

本屋(商店)
本は希少なため、年に1冊売れれば経営を維持できる。
商品を揃える手間と識字率が低い世界で字の読める高慢な客層というデメリットを勘案しても本屋をやるだろうか?

屋根屋(農民)
屋根を修理する。

弓職(職人)
弓を作る職人だ。
同時に矢職というのもある。

鎧鍛冶(職人)
鎧鍛冶は他の鍛冶屋と少々異なる。
金属だけでなく、革細工や裁縫の技術も必要とするため、オールドワールドの鎧はどれも高価だ。

理容師(専門家)
オールドワールドの理容師は単に髪を切り、髭を整えるだけに留まらない。
医者という側面も持ち合わせる。
手や足を切断した際、断面を焼くのは理容師なのだ。
優秀な理容師は医者になる。
医者の方が儲かるからだ。

旅客サービス(職人)
エンパイアの有名企業にフォーシーズンズがある。
街道を走る駅馬車を経営する会社であり、馬を交換できる宿屋の経営も行っている。
それと同時に個人規模で行われる旅客サービスも多数ある。

蝋燭屋(職人)
蝋燭と石鹸を作って売る。
街路に転がっている死体を前に蝋燭屋はしばしば膠屋と争っている。

渡し守(職人)
橋が架かっていない川や湖を渡る小さな舟を運営している。

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